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2011年7月18日 (月) 11:57時点における版
如意金箍棒(にょいきんこぼう)は、中国の伝奇小説『西遊記』に登場する架空の道具。
西遊記の如意金箍棒
『西遊記』の主人公孫悟空が使う、両端に金色の輪がはめられた神珍鐵の棒。如意金箍棒(にょいきんこぼう)重さは一万三千五百斤(約8トン)という銘がある。
持ち主の意に従い(=如意)自在に伸縮し、普段孫悟空はマッチ棒ほどの大きさに縮めた如意金箍棒を耳の中にしまって携帯している。それを一丈二尺でお椀ほどの太さで使用している。最大の大きさは上が三十三天(とう利天)、下は18層地獄までになった。
もとは黄河の治水に功を残した禹が江海を深さを測定した際のおもりという。 その後、東海竜王敖廣の竜宮の地下の蔵に「海の重り」として置いてあった物だが、孫悟空が竜王から奪い、以降武器として使い続けた。
後西遊記の如意金箍棒
『後西遊記[1]』では孫悟空が花果山に置いておいた如意金箍棒を孫悟空と同じく石の卵から生まれた猿の孫履眞が仙人修行の後に使いこなした。
南遊記の如意鉄棒
『南遊記[2]』第1回[3]では玉皇上帝の宝比べにおいて孫行者(孫悟空の通称)は如意鉄棒を献上した。
その他の如意棒
孫悟空の用いる武器として有名であるため、『西遊記』を題材にした作品の多くに如意棒が登場する。伸縮自在という特徴に加え、何らかの翻案を行っている例が見られる。
また、長さや大きさが変化することになぞらえて男性器の俗称として用いられることもある。
- 『ドラゴンボール』の如意棒
- 『ドラゴンボール』においては、主人公孫悟空の武器として初登場した。赤色で装飾などが無く、子供の手で握れる程度の太さの円筒である。
- カリン塔と、その頂からさらに上にある神様の宮殿を繋ぐことで宮殿へ行くために使用するのが本来の用途であるが、亀仙人がカリンに頼み込んで借り、孫悟飯を経て孫悟空に武器として与えられた。カリン塔と神の神殿が如意棒で繋がれると、地球とは別次元に存在している神の神殿が現世に実体化し[4]、本来、飛行機等でたどり着くことができない宮殿に飛行機で向かうことが可能となる。神殿に到達して以降、作中では武器としては用いられていない。アニメでは『ドラゴンボールZ』の劇場版第一作が武器として最後の登場であった。
- 持ち主の声により伸縮自在となるが、本来の『西遊記』のものとは異なり太さは変わらず、悟空は普段、1メートル程度の長さにして背中に下げていた。また、背負う時以下の長さに縮める描写も見られない。作中での描写を見る限り『西遊記』のような重量は無い模様で、材質についても言及されていない[5]。
- 『SF西遊記スタージンガー』のアストロボー
- アニメ『SF西遊記スタージンガー』においては、如意棒に相当する道具としてアストロボーが登場する。SF西遊記である本作におけるアストロボーの役割は如意棒そのものだが、地球のキティ研究所のエネルギーポリマー柱を改造したものだとされている。
- 『パタリロ西遊記!』の如意棒
- 『パタリロ西遊記!』の物語は『西遊記』の展開を忠実になぞったものであるが、作品中で孫悟空が如意棒に三蔵法師を乗せて投げ飛ばせば、天竺到着を飛躍的に早められるのではと提案するも、三蔵が耐えられない点を仲間たちに指摘されて止める描写がある。
- 『魔法先生ネギま!』の如意棒
- 『魔法先生ネギま!』では古菲のアーティファクトとして登場した。如意棒の複製である「神珍鉄自在棍(シンチンテツジザイコン)」という名の棍。
脚注
関連項目
- 如意
- 如意の渡し
テンプレート:西遊記 テンプレート:Chinese-history-stub