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Zeno


全王 (Zenoh) は、全ちゃん[1][2]とも呼ばれる、12の宇宙の王。[3][4]

初登場は漫画版は「其之十三 優勝宇宙、ついに決定!!」、アニメ版は40話「ついに決着!勝者はビルス?それともシャンパ?」。

全王様の宮殿の初登場は漫画版は「其之十七 次期第10宇宙界王神候補ザマス」、アニメ版は55話「孫悟空に会いたいのね 全王様からのよびだし!」。

概要[]

CV:こおろぎさとみ
12宇宙全ての頂点に立つ最上位の神で、見た目は楕円形の頭部を持つ3等身ほどの子供のような姿。[5]
12宇宙とは別のところにある場所に住んでおり、天使や界王神、破壊神しか行くことができない(ただしこれらに該当しない者でも全王様から渡されたスイッチを押すか、彼らに同伴するか、大神官の術で強制転送されれば行ける)。
服には前後に「全」という字を模した紋様があり、彼の宮殿も「全」を模した形状となっている。服のデザインはガイド天使と酷似している。
各宇宙の最高神である界王神や破壊神も平伏する他なく、直属の部下である付き人や大神官でも彼の意向には逆らえない。

性格[]

一人称は「ぼく」、口癖は「ん~」「~なのね」。
見た目通り子供のような口調で話す。[6]
純粋な性格ではあるがそれゆえの恐ろしさも持ち、かつて機嫌を損ねた際に宇宙を消した(当初は18の宇宙があったが6つ消した)という。
対等な友達を求めており、自身の正体を知りながらも気さくな態度で接してきた悟空に「面白いのね、君」と興味を抱き友人となった。
まさに子供のような微笑ましい場面が目立つ一方、悟空との会話中に割って入った付き人を「うるさい。消しちゃうよ?」と冷たい口調で脅して黙らせたり、アニメ版ではボードゲーム(あるいは立体のおはじき)のような遊びで本当にどこかの星を弾いて消し合っていたり(漫画版はそこまで冷酷ではない。)、「力の大会」では敗退した宇宙を一切の躊躇なく消したりと恐ろしい面も少なくない。
また、「宇宙の数が多すぎる」として「人間レベルが高い(7以上)優秀な宇宙以外は不要」と考えている模様。[7]

宇宙を消滅させる際に天使だけは助けるが、天使が戦う事を禁じており[8]、これを破ると天使は宇宙もろとも消される。

なぜ禁じているのかは不明。

能力[]

あらゆるものを一瞬で消滅させる能力を持ち、発動の際は青白い光をまとう。この能力、特定の個人はもちろん、世界そのものや概念、不死身の相手にさえ有効で[9]、初披露した未来トランクス編においては概念そのものと化したザマスをも容易く葬り去った。(漫画版ではトランクス世界の指輪が消滅する描写が加わっており、アニメ版以上に悲惨さが強調されている。)
力の大会でも敗退した宇宙を消すのに使用している。

戦闘能力[]

アニメ版では超サイヤ人ブルー程度の動きなら目視できるようだが、ディスポの超光速移動は速すぎて見えない模様。漫画版でも破壊神のバトルロイヤルの際、破壊神の動きが全然見えない、早すぎるしうるさいなどと愚痴をもらしていた。
直接的な強さは未知数だがビルスは「戦わないがとんでもないほどに最強」、界王神も「何者であろうと全王様だけは倒せません」と評しており、文字通りどんな願いも叶える超ドラゴンボールでも全王を倒すのは非常に難しいと思われる。もしかしたらザマス同様の不死身体質なのかもしれない。

活躍[]

現代の全王
破壊神選抜格闘大会でシャンパ、ビルスに「破壊活動をあまりサボらないように」と注意するためにやって来たが、「見てたら面白かった」ということで「全宇宙から選手を集めた武道大会」を開催しようと思い付く。この時悟空に握手を求められるがしばらく熟考した後に快く応じ、更にその後正式な友達になるため宮殿に呼び出す。そして「全ちゃん」「悟空」と呼び合う仲になり[10]、「悟空以上のいい友達を見つけて紹介する」という約束を交わした。[11]
この時に「いつでも全王を呼び出せる/全王の宮殿へ行ける」不思議なボタンを授けた。

 

未来の全王
悟空が全王ボタンを押したことで召喚された。ただしこちらは悟空との面識がないため「きみ、誰?」と発言しており、悟空も「全王様」と呼び、「オラ、悟空っちゅうんだ」と紹介していた。
未来世界の惨状を目の当たりにした全王は「何、これ?ひどいね、何もないね」と評し、「きみがやったの?」と悟空に尋ねる。
悟空が元凶であるザマスを指差すと、ザマスに対して「ムカつくね」と不快感を抱き、「消しちゃった方がいいんじゃねえか?」という意見を鵜呑みに「こんな世界、消えちゃえ!」と能力を行使。一瞬のうちに未来世界もろともザマスを消し去った。
その後は無の空間を漂っていたが、悟空がタイムマシンで未来の全王を回収、界王神の能力で彼らと共に宮殿へ赴く。悟空が現代の全王に「約束した友達」として引き合わせると、両者ともすぐに打ち解けて遊び出すのだった。
ちなみに未来全王は向かって左側におり、アニメ版では挙手する際には現代の全王に合わせるくせがある(左手を挙げるが、一瞬現代全王の方を向いてから右手を挙げ直す)。漫画版ではこのクセがないため、立ってる場所や会話の内容以外に判断する要素がなくなった。

 

その後
チェス(アニメ版は盤上の星を弾いて消し合う遊び)に興じていたが(戦績は漫画版は互いに5つ駒が残り、アニメ版は互いに101勝101敗)、飽きてきたらしく「違う遊びをしよう」と決めたところへ悟空が再び宮殿を訪れ、「武道大会の開催」を要求。武道大会を知らない未来全王のために前哨戦として漫画版では破壊神全員によるバトルロイヤル形式の、アニメ版では第9宇宙と第7宇宙による天下一武道会形式の「全覧試合」が行われることに。
アニメ版では全覧試合後には本格的に武道大会(力の大会)を開催するべく武舞台の設営が行われ、完成披露時には武舞台の上を転がりながら「気に入ったのね!」と評して大神官に褒美の飴をプレゼントした。
そしてアニメ版では本番前、余興として第1宇宙、第5宇宙、第8宇宙の破壊神(イワン、アラク、リキール)による手合わせが行われた際には昼寝していた。[12]
試合開始後は進行を務め、「神PAD」という端末らしき装置で脱落した選手の登録解除をしたり、敗退した宇宙を消滅させるなどしていた。(恐らく片方の全王様が宇宙消滅役、もう片方の全王様が目の前にいる敗退した宇宙の選手や神々の消滅役を担当していたと思われるが、詳細は不明。)

 

そしてついに試合時間が終了し、第7宇宙が優勝。MVPになった人造人間17号の「消された宇宙を元に戻してやってくれ」という願いに「本当にそれでいいの?」と聞いていたが、アニメ版では大神官によれば「結果は予想通り、最後まで残った宇宙の選手は他の宇宙の事も考える徳を持っているはずだと考えていた」との事で、「自分本意な願いを言っていたらすべて消すつもりだった」らしい。漫画版では特に言及がなかったため、漫画版の大神官が同じことを考えていたかは不明。

[13]

ブロリー映画及び銀河パトロール囚人編での出番はない。

第6宇宙編[]

アニメ[]

漫画[]

“未来”トランクス編[]

アニメ[]

漫画[]

宇宙サバイバル編[]

アニメ[]

脚注[]

  1. ドラゴンボール (スーパー) 第55話
  2. ドラゴンボール (スーパー) 18話
  3. ドラゴンボール (スーパー) 第41話
  4. ドラゴンボール (スーパー) 13話
  5. 設定上の身長は70センチほど。ちなみにフリーザは陰でだが「カラフルおチビちゃん」と呼んでいた。
  6. 未来の全王は当初これらの口癖がなく、声もトーンダウンしたものだった。現代の全王と「友達」になった後は特に差異は見られない。
  7. 漫画版では特に何もしてないが、アニメ版の力の大会中盤では残りの選手を現代全王が指で数えて「ひぃ、ふう、みぃ、よ、いつ、む、なな、やぁ…」で詰まり、未来全王もやはり8までいって詰まったため「ん~、いっぱい」「いっぱい!」としていた。このことから、アニメ版では単純に10まで数えられないから宇宙が多すぎると考えているだけという可能性もある。ちなみに当時の残り人数は36人。
  8. 鍛練として手合わせするのは認めているが、常に中立でなければならないため紛争等に介入して戦闘員となることはできない。
  9. 破壊神もその気になれば世界(宇宙全体)を破壊することは可能。ただし不死身の相手は破壊できないため、問答無用に消し去る全王のデリート能力は破壊神の上位互換という見方が強い。
  10. 当初は「孫悟空くん」と呼んでいたが、「悟空だけでいいぞ」という申し出に「じゃ、ぼくの事はどう呼んでくれる?」と返し、これに悟空は「うーん、全ちゃんかな」と提案。付き人は驚いていたが、大神官は小さく笑う程度で特に咎め立てることもなく、全王自身も「全ちゃんか、いいね!」と悟空をますます気に入った。
  11. 実はその場を立ち去るための出任せだった。当然アテなど無く、界王神からは「そんなことが知れたら世界はおしまい」だと物凄く心配されていた。結果的に何とかなったものの、完全にギャンブルだったといえる。
  12. この3つと第12宇宙は「人間レベルが高い優秀な宇宙」ということで参加が免除されており、「参加している宇宙より優れていることを証明する」ために手合わせが行われた。ただし第12宇宙の破壊神ジーンだけは「結果が見えてる」として傍観しており、案の定大破した武舞台の修繕は手合わせした破壊神3名が行う羽目になった。因みに漫画版ではこの四人の破壊神による手合わせシーンがないため、尺の都合でカットされただけなのか鳥山原案にそもそもなかったのかは不明。
  13. つまり景品に超ドラゴンボールを与えつつ敗退した宇宙を消していたのは「MVPになった選手の徳の高さと良心を試すため」であり、「力の大会」そのものの目的も「各宇宙の選手の戦いを楽しみつつ『人間レベルの低い宇宙にも徳高い者はいるはず』という考えを実証するため」だったと考えられる。漫画版でも少なからずそういう考えがあったのか、17号の願いを聞いたあとに第7宇宙の評価をワースト2位からワースト3位に上げていた。
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