初登場は原作では其之三「悟空・海へ走る」、アニメでは第3話「亀仙人のキント雲」。
キャラクター概要[]
武天老師(むてんろうし)と称される武術の達人にして、孫悟飯、牛魔王、孫悟空、クリリン、ヤムチャらの師。守銭奴であの世へ自由に出入り出来る占い師・占いババは実姉。身長165cm、体重44kg。エイジ430年生まれで、年齢は319歳(初登場時)~354歳(原作、『ドラゴンボールZ』終了時)。劇中ではピッコロ大魔王編、魔人ブウ編にて2度、死を迎えている。 100メートル走の記録は悟空たちが弟子入りした直後の時点で5秒6。(因みに弟子の孫悟空は8秒5、クリリンは10秒4であった。)
はげ頭にサングラス[1]、名前の由来となった背負った大きな亀の甲羅がトレードマーク。私服としてアロハシャツを着ることも。仙人とはいうものの、外見からそれらしさを感じさせるものは長く伸びた白い顎鬚と手にしている杖くらいである。体型は痩せ型であるが、甲羅を背負っているシーンでは、かなり恰幅のよい太った体型で描かれている。
好きな食べ物は宅配ピザ、趣味は昼寝、テレビ鑑賞、読書、インターネット(3つともエッチなものが目的)、テレビゲーム。好きな乗り物はエアワゴン[2]。嫌いなものは男[3]。一人称は「わし」[4]で、二人称は「おぬし」「おまえ」「貴様」。誕生日はいつもいつも誕生日[5]。スカウターで計測した戦闘力は、ラディッツ襲来の直後で139(通常時)。
老人らしく語尾に「じゃ」「のう」をつけて話すことが多いが、つけずに普通に喋ることも多い。
普段は南海の孤島のカメハウスで人語を理解するウミガメ、クリリン一家と共に暮らしており、一時はランチも一緒に住んでいた。姉の占いババとは180歳以上年が離れている(ドラゴンボールの世界における年表参照)。ウミガメから「不老不死の薬を飲んだじゃありませんか」と言われたこともあったが、後に事実ではないと判明(後述)。
性格・人物[]
- スケベ
- 凄まじいほどのスケベで、特に若い娘には目がない。エアロビクスの番組を食い入るように見ており、特に「ぴちぴちギャル」というブルマには「ぱいぱいをつつかせてくれんか」、「ぱふぱふ(顔を相手の乳房で挟む)をしてくれんか」などセクハラ発言を連発したり、ブルマの胸や尻を何度も触りまくっていた。その結果としてビンタやげんこつを食らうのがお決まりで、時にはハンマーで殴られたことも。そのスケベぶりは幼稚園時代に先生のパンツを盗んで退園となったウーロンからも「オレ以上のスケベ」と言わしめ、悟空とクリリンに亀仙流の修行をつける際には、条件を「ピチピチギャルを連れてくること」にしたほど。
- スケベの対象はブルマだけでなく、原作にはないがアニメではチチ、ランチ、人造人間18号、ビーデルなど、メインの女性キャラに対して最低でも2回以上セクハラ行為に及び、このなかでも失敗したのはビーデルのみで、他は全員胸や尻などを服の上から露骨に触られている。特にランチには原作では何度もセクハラをしようと試みていたほか、人間だけでなく亀仙流の修行をつける条件として「ピチピチギャルを連れてくること」を指示した際に悟空が連れてきた人魚にまでセクハラを働こうとした。また天下一武道会の会場に飛行機で移動する際はスチュワーデス[6]にもセクハラを働き、悟空が入院していた病院の看護師にセクハラを働いた際、アニメでは医師に「お触りじいちゃん」とあだ名されていたほどの好色家である。ただし、原作ではフリーザ編以降はスケベな面を見せなくなった。
- カメハウスの屋根裏にコレクションしたHな本を隠していたり、女性のエロい声の録音されたテープを聴きながらニヤけたりもしている。アニメでは彼の青春時代(詳細は後述)が描かれた第129話「時をかける悟空」では、彼は当時あこがれていた女性・ファンファンの風呂をのぞこうとしており、既にそのスケベぶりが顕著である。姉の占いババと再会した際には「スケベは直っとらん」と言われる。
- 厚い人望
- 以上のように「仙人」とは程遠いスケベな老人というイメージの一方、格闘技に関しては真面目であり、弟子達が驕らぬよう、2度に渡って自ら変装して天下一武道会に出場[7](下記参照)。「天下一の武天老師」と謳われるほどの強さを持っているが、作中ではその力を私利私欲に使ったりはしていない。また、ピッコロ大魔王を生み出したことなどから、「神を辞めるべきだった」と悔やむ神様を諭したこともある。相手の心を読む能力もあり、それでナムを助けたりもしている。
- なんだかんだで人望も厚く、女性に対しても付き合いを完全に絶たれるほど嫌われる事はなく、普段スケベぶりに呆れているウミガメも、魔封波を失敗し落命したときは涙を流して悲しんでいた。悟空、クリリンら彼の弟子たちが彼の実力を超えた後でも、師への感謝の想いとして亀仙流の胴着を着続けるほど尊敬されている。
- 天界の道具について
- かつては天界の道具を幾つか所有していた。悟空に与えた「筋斗雲」は後にカリンから貰ったものと判明しており、カリンの弁では亀仙人がどうしてもというので筋斗雲を与えたとしている。ただし亀仙人本人は、心が清くないため乗れなかった。また、悟空の持つ如意棒も元々は亀仙人がカリンから授かり、それを悟空の育ての親である孫悟飯に与えたものである。他に芭蕉扇を持っていたため、フライパン山の火を消そうと悟空とチチが借りに来たが、鍋敷きに利用した挙句汚れて捨ててしまっておりウミガメに「罰当たりな!」と突っ込まれている。
武術家・武天老師[]
前述の通り、武道家としては武術の神・「武天老師」と称されるほどの人物。体内の潜在エネルギーを一気に放出するという大技「かめはめ波」を、50年かけて編み出した。
弟子の指導方針は身体の鍛錬のみならず、精神の鍛錬や初歩的とはいえ学習の時間も取る[8]など、立派な人間の育成、人格教育に主眼を置いたものである。また、弟子を一定の武術の型にはめないのか、弟子たちは自己流の武術の型や独自の技を持つ者が多い。彼の弟子は「亀仙流」と呼ばれ、胸と背中には白い〇の中に「亀」と書かれた山吹色の道着を着ている。なお、アニメでは微妙な色使いが再現不可能であったために胴着の色は赤もしくは橙色となっている。
ヤムチャの弁によれば「亀仙人は滅多なことでは弟子を取らない」ということだが、悟空に限っては見よう見まねでかめはめ波を放ち車を破壊したのを見て[9]、亀仙人自ら声をかけてスカウトした。悟空たちは後に亀仙人の元を離れ独自に技を磨くことになるが、自分を鍛えてくれた師匠への尊敬の念を込め、あえて亀仙流の道着を着用し続けていた。ただし後に悟空は同デザインを採用しながらも亀の文字がかかれていない道着を着用している。
古くは孫悟飯、牛魔王も弟子入りしていた。また牛魔王の娘・チチは、亀仙人本人に「(戦いぶりが)亀仙流に似ている」との印象を与えている。そのため、孫一家の武術に大きく影響を与えており、界王星での修行後の悟空や直接修行を受けていない孫弟子に当たる悟飯、パンや曾孫弟子に当たる悟天も亀仙流道着に似せた道着で戦っている。
自身の師匠は、その昔自らの命と引き換えに、ピッコロ大魔王を魔封波で封じ込めた武術家、「武泰斗」。武術のライバルには、後の孫悟空の仲間・天津飯と餃子(チャオズ)の師匠である「鶴仙人」がいる。2人は若い頃、ともに武泰斗のもとで修行していた兄弟弟子だったが、武泰斗が魔封波を会得する前のピッコロ大魔王との戦いで、正義の無力さに絶望した鶴仙人が悪の道に走ったために袂を分かっている。なお、アニメでは亀仙人が自分が武泰斗様の一番弟子だと述べている。
青年時代[]
若かりし頃の亀仙人については、原作ではピッコロ大魔王を封印して絶命した自身の師・武泰斗を当時兄弟弟子であった鶴仙人と共にその最期を看取るシーンくらいしか描かれていないが、アニメでは初めてカリン塔を登ったときのことを回想する場面や、神殿での修行の一環で悟空が神様によりタイムスリップさせられ、武泰斗に師事していた頃の当時18歳だった亀仙人たちに出会うという、アニメオリジナルストーリーである第129話「時をかける悟空」などでもその姿が描かれている。このエピソードではタイムスリップしてきた悟空に対し、自己紹介で「脅威の亀ちゃん」と呼ばれていると語り、ファンファンという女性を巡り鶴仙人と対立しているが、当時の鶴仙人(当時の亀仙人いわく「バカ鶴」)に瓦一枚割れないとバカにされたり、また彼の蹴りを喰らった際には腰が抜けたりしており、この時点ではまだ「武術の神」としての片鱗は見られない。18歳当時の彼の姿は、ごく普通の若者といった感じで髪はまだフサフサ、当時からすでにサングラスを着用し、中国風の服を着た姿で登場。第82話「暴れ怪獣イノシカチョウ」で亀仙人の自宅にあったアルバムに収録されていた当時の彼の写真をみてブルマは「いい男」と評している。
ピッコロ大魔王が現れた30代の頃は[10]は亀仙人・鶴仙人共にサングラスは掛けておらず髪は剃っており、道着もクリリンが亀仙人のもとに入門した当時に着ていた多林寺の道着のような服を着ていたため、修行僧といった出で立ちであり、アニメ無印102話「クリリンの死 恐ろしき陰謀!!」では、魔族たちが口から放ったエネルギー波を鶴仙人と協力した技で受け止め跳ね返して倒すも、ピッコロ大魔王に一撃でやられる回想シーンが描かれている。
また、先述の通りカリン塔に登り、そこにいる仙猫・カリンの下で3年間修行していたことが劇中で判明している。カリンとの稽古をつけていた悟空が、隙を見て超聖水の入った壷を奪おうとしたのをやめた際にカリンは「亀仙人とは一味違う」と評しており、亀仙人はカリンから隙あらば壷を奪おうとしたこともあった様子が窺え、悪戦苦闘の日々を送っていた模様。
ストーリーへの関わり[]
悟空とブルマ編(第1話から悟空が弟子入りする直前まで)[]
悟空やブルマとはウミガメを救出された一件が切っ掛けで会っている。この頃からスケベぶりを発揮。三星球をブルマにあげ、悟空に筋斗雲をプレゼントした。
それから数日後、フライパン山の一件で悟空が慌ててカメハウスに来た[11]ことで再会。子ガメラに乗ってフライパン山へ向かい、かめはめ波で鎮火させるなどの活躍を見せた。
ジャッキー・チュン[]
弟子となった悟空とクリリンを第21回天下一武道会に出場させるが、強くなった弟子達が優勝し、慢心して天狗にならぬようにという師匠としての想いから、トレードマークのサングラスを外し、カツラを被って変装をし老武術家・「ジャッキー・チュン」の名で自分も大会に出場。準決勝でクリリンを、決勝で苦戦はしたものの、悟空を破り優勝している[12]。なお、このときの優勝賞金はほぼ全額悟空の食事代に消えた。
密かに修行し、さらに腕に磨きを掛けた上で3年後の第22回大会でも準決勝まで進出し、天津飯と闘うことになる。だがその試合やそれまでの弟子達の試合を見る中で、次の世代にも強い人間が育っていることを確認し、同時に弟子達が自分に驕るような器ではないと気づいた亀仙人に、闘う理由は残っていなかった。結果、自ら場外に降りるという形で棄権、ジャッキー・チュンとしての最後の試合を終えた。
対戦した天津飯は、この試合での亀仙人の実力を自身の師である「鶴仙人の上を行く」と評し、場外に降りた時も「まだ全力を出し切ってはいなかった」と感じている。対する亀仙人は試合後に「あのまま(場外に出ず試合を)続けていたら負けていたじゃろう」と天津飯の実力を認めている。
この試合と決勝戦で桃白白のような殺し屋を目指していた天津飯に、武道家としてまっとうな道を歩むきっかけを与え、餃子と共に2人を師である鶴仙人から離反させた。なお、23回大会は「もうおぬしら(弟子達)には歯が立たん」という理由で出場を見送り、観客の一人として彼らの試合を観戦するにとどまったものの、大会終了後「神をやめるべきだった」という神様に対し、長年悟空達を見てきた年長者ならではの言葉で諭している。
ジャッキー・チュンの正体が亀仙人だと知っているのは、天下一武道会の受付係とナムと天津飯(このうちナムと天津飯には亀仙人自らが出場理由を明かす)、鶴仙人だけである。しかし、そのスケベぶりからヤムチャに正体を見抜かれかけたことはあった。またアニメでは家系図を作り亀仙人の従兄弟と誤魔化した事もあるが、後のセル編ではクリリン、ウーロンなど仲間全員が結局知ってしまったような描写が会話の中であった。アニメでは、セルゲーム以降の天下一武道会で、ジャッキー・チュンのことを覚えている客がいた。
名前は映画俳優のジャッキー・チェンのもじりである[13]。
ピッコロ大魔王編[]
ピッコロ大魔王が再び地球上に蘇った際には、クリリンの仇討ちへと飛び出す悟空を止めようとするが、彼は無視してそのまま行ってしまった。そのため、ピッコロを消滅させるべく天津飯、餃子と行動を共にしてドラゴンボール集めを行う。死を覚悟でピッコロとの対決に臨む際、もし自分がピッコロの封印に失敗しても天津飯ならばいつか仇をとってくれることを信じ、睡眠ガスが入ったスプレーを吹きかけて彼を眠らせ、一人戦いに赴く。そして、かつて師匠である武泰斗がしたように自らの命と引き換えに電子ジャーで大魔王を封じ込めるべく魔封波を使用。だが、目測を誤って外し(アニメでは、風圧で蓋が閉まり)失敗。封印することが出来ぬまま、体力を使い果たし死亡した。
ピッコロ大魔王戦直前に不老不死の水を飲んでいると語るも、その言葉は嘘であり、そのようなものなど存在しない(不老不死ではない)と告白している。[14]。
その後悟空によって大魔王は倒され、神龍も復活。ドラゴンボールで無事生き返ることとなった。
悟空青年期以降[]
サイヤ人編や人造人間編では、インフレの進む戦闘力についていけず悟空らとの実力の差が拡大し、老体による体力の衰えもあってか完全に非戦闘要員になり、「世界一と言われた時代が懐かしいわい」や、「武天老師と呼ばれたのも今は昔じゃ」などと、自分の無力さを嘆く姿が見られる。ただし、18号を破壊しなかったことに責任を感じてセルと戦おうとしたクリリンを制止し「命を粗末にする者は、師匠のわしが許さん!」と叱咤した。また、メカフリーザ襲来からドクターゲロ襲来までの3年間だけクリリンの修行に付き合っている。魔人ブウ編では、サイヤ人編では会得していなかった気を感じる能力を見せている。この時にブウに地球を破壊されたことにより2度目の死を迎えているが、ピッコロ大魔王編時同様、後にドラゴンボールにより生き返っている。
劇場版[]
劇場版へは第1作『ドラゴンボール 神龍の伝説』から登場している。しかし師匠ポジゆえか戦闘シーンは殆どなく、第1作はグルメス軍を原作のフライパン山騒動のオマージュで撃ち落としただけで、第3作でも天津飯と戦っただけで終わっている。第2作に至っては戦闘シーンが全くない。
Z以降ではウーロンと並んでのコメディキャラクターとしての出番が多いが、『ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ』では戦闘場面が描かれており、これは原作、アニメ通じてZになってからは唯一亀仙人が戦闘参加した作品である。
『ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空』では地球が絶体絶命の状況になっていたにもかかわらず、ストーリーの最初から最後まで寝ていた。これには、クリリンからも「あの境地にはとても達せない」と呆れられた。そして最後に起き「今日もいい天気じゃ」と言い締めくくっている。
『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』では終始酔っ払っており、ブロリーに対して久々のMAXパワーかめはめ波を放つのかと思いきや、ひょっとこ踊りを見せてウーロンにつまみ出されている。また、花見の際に何枚も重ねた皿を器用に回す芸を見せ、ブルマから「ただのジイさんじゃないわね」と言われている。ブロリーに宇宙船を壊された時には「花見の弁当を積みっぱなしじゃった」と呑気なことを言っていた。
『ドラゴンボールZ 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では、天下一武道会会場での悟飯たちの活躍などは露知らず、試合観戦をするどころか女の子巡りを繰り返し、可愛い女の子三人組を見つけた際には常備しているサングラスをスカウターの如く調べて女の子を口説きに出て、ウーロンたちを呆れさせた。
『ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』では、カプセルコーポレーションにて悟空たちと一緒にバーベキューしている時に登場。酔っ払っており、ビーデルにセクハラをしようとしたり(悟飯に止められる)、ブルマを年増女と呼んだためにふっ飛ばされている。
『ドラゴンボール 最強への道』では比較的原作に準じた経緯で登場するが、レッドリボン軍が登場することもあり、筋斗雲譲渡後の展開は大分異なる。MAXパワーかめはめ波でブルー大佐の艦隊を吹き飛ばすが全滅には至らず、その1発でエネルギーを使い切ってしまったためにそれ以上戦うことができず、以降はブルマ達と同様に非戦闘員となる。本作ではかめはめ波が本人が開発した技ではなく50年をかけて会得した技となっている。また、孫悟飯の師であったことは本人の口から語られているが武天老師の名は出てこない。カメハウスも全く登場せず。
『ドラゴンボールZ 神と神』では、ベジータとビルスの戦いを見守った。この際のベジータの戦いについて、悟空を超えたかもしれないと評した。
『ドラゴンボールZ 復活の「F」』では、フリーザ軍との戦闘に参加。
ドラゴンボールGT[]
第一話でパンと共に都に来ていたところで初登場。究極のドラゴンボールで小さくなった悟空と5年ぶりに再会する。この時代になっても相変わらず元気な様子。第一話では都会に出てきて大勢のぴちぴちギャルにもセクハラを働くなど、スケベぶりも健在である。
最終回では悟空の異変に気づき、消えた悟空に「悟空よ、神龍に伝えてくれ。ドラゴンボールをありがとう、とな」と呟いた。
100年後の世界での生存は不明。(一応ナレーションでは「あの頃のみんなはもういない」と死亡したともとれる扱いになっている)
ドラゴンボール超[]
力の大会に出場。かめはめ波だけではなくよい子眠眠拳、萬國驚天掌、魔封波などの技を久しぶりに使用し、クリリンや天津飯より長時間奮闘した。
漫画版では悟空がフリーザを連れてきたのを見た際、かつて復活の「F」で敵対したこともあってか天津飯、悟飯、ピッコロと共に動揺する姿が見られる。
力の大会ではフロストに襲われかけるが悟空に庇われ助かった。第11宇宙との戦いでは身勝手の極意とよく似た動きを披露し、カーセラルを倒し、ジレンにも善戦した[15]。結局ジレンに動きを見切られ瞬殺されたものの、この動きが切っ掛けで悟空が身勝手の極意に目覚める。
亀仙人の技[]
ジャッキー・チュン変装時にのみ繰り出した技も含む。戦闘力では次第に弟子たちに水をあけられていったものの、読心や催眠などの特殊な技をいくつも習得している。
- MAXパワー
- 体中の筋肉を活性化させ巨大化する。フライパン山の鎮火時やジャッキー・チュン時に使用し、『ドラゴンボール 最強への道』ではレッドリボン軍の集団を、復活の「F」ではフリーザ軍を一掃するために使用している。かめはめ波を伴うことが極めて多く、ここで示した例もすべてそうである。
- かめはめ波
- 亀仙人自ら、50年の月日を経て生み出した大技。よって彼の場合「元祖」とつく場合がある。体内の潜在エネルギーを両掌に集め、一気に放出させる。フライパン山の火を消す際に使用したのが最初の登場。前述の「MAXパワー」で使用した場合、「かめはめ波最大出力(マックスパワー)」と呼ばれる。地上から放っても月を破壊するだけの威力を持つ。
- 残像拳(ざんぞうけん)
- 素早い動きで残像を残し、相手に自分の位置を誤認させる技。相手が残像に攻撃を加えるよう誘導し、その際に相手の隙をつき攻撃を加える。複数の残像を作り出した場合は「多重残像拳」と呼び、修行を積めば積むほどスピードと残像の数を増やすことが可能[16]。
- 酔拳(すいけん)
- 酒に酔ったふりをし、その動きの中で相手にじわじわダメージを与える技。動きが読みにくく、相手はフラフラと技をかわされ、逆にやられてしまう[17]。第21回天下一武道会で悟空に使用。劇中では披露してないが、弟子の孫悟飯もこの技を得意としていたことが悟空のセリフで判明している。
- よいこ眠眠拳(よいこみんみんけん)
- 歌と動きで相手を眠らせる技、即ち催眠術である。両手を相手の前でふらつかせ眼力とスローモーションな動きで眠らせる催眠術で、かけられた相手は気持ちの良い技。術をかけた本人が合図すれば目が覚める[18]。第21回天下一武道会で悟空に使用。観客からブーイングの声が上がる中、そのまま10カウントで勝利するかと思われたが、ブルマの「孫くんご飯の時間よー!!」という呼び声で悟空が飛び起き、あっさり破られてしまった。ドラゴンボール超では力の大会で第4宇宙のガノスに使用。
- 萬國驚天掌(ばんこくびっくりしょう)
- 体内に流れる微量な電流を両手を合わせて気を集中させ、倍増させて気合と共に腕を突き出して放出し、光となった気は相手を包み空中に持ち上げ宙に浮かせて動きを封じ、感電させる非常に危険な技。電撃のような効果をもたらす一種の電気なので、砂鉄が手に付くことがある[19]。危険な技なため、生涯たったひとりしか、この技を出せた者はいなかった[19]。亀仙人は生涯で2度しか使用していない。作中では、第21回天下一武道会で悟空に使用したのが唯一で、それ以前には弟子の孫悟飯に使用しているが、悟空ほどもたなかったという。悟空が「降参だ!」と言いかかったタイミングで直前で満月を見てしまい、大猿化の過程ではじき飛ばされる。とっておきの必殺技だが、原作ではジャッキー・チュンとして1度使用したのみ。前述の悟飯(じいちゃん)に使用したくだりは描かれていない。ドラゴンボール超では力の大会で第3宇宙のザ・ブリーチョに使用。
- 金縛りの術
- 眉間のツボを突き、相手の動きの一切を封じる技。第22回天下一武道会で使用。
- 催眠術
- 相手を催眠状態に陥らせて暗示をかける技。上述の金縛りの術で身動きを封じた男狼に使用し、クリリンのハゲ頭を月であると誤認させて人間の姿に変身させた。第22回天下一武道会で使用。
- 魔封波(まふうば)
- 元は亀仙人と鶴仙人の師匠である武泰斗が修行の旅に出で編み出した技。相手を殺さず、「大魔王封じ」と書かれた札を貼った容器(主に用いられたのは電子ジャーだが、シェン名義の人間を借りた神様のみ小瓶を使用している)に封印する特殊な技。身体への負担が激しいため、使用すると命に関わる。武泰斗と亀仙人はピッコロ大魔王戦で使用したが、武泰斗はピッコロ封印と引き換えに、亀仙人は封印失敗という結果で命を落としている。ドラゴンボール超では力の大会で第4宇宙のダーコリと第6宇宙のフロストに使用。今作では体力消耗しただけで死には至らなかった。
- 読心術(仮名)
- 相手の心の中を読む超能力。ナムに対して使用。
テーマソング[]
- 武天老師の教え
- 歌:宮内幸平(亀仙人)/作詞:吉田健美/作曲:菊池俊輔/編曲:神保正明
- 劇中で現実音楽として冒頭部分のみ『ドラゴンボール』第130話で使用された。
- お達者ポルカ
- 歌:宮内幸平(亀仙人)、一朗さんちの仲間たち/作詞:岩室先子/作曲:田中公平/編曲:岩崎文紀
ゲーム[]
FCゲーム『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人』『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』ではHPを回復するアイテムカードして登場。
『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズでは隠しキャラとして登場。Ifストーリー「真・天下一武闘会」にて、クリリンと孫悟空(少年期)と対決する。悟空との対決で勝利した後「このまま現役で行こうかな」と呟くが、悟空の本気を出したかなような発言に「やっぱり、引退しようかな…」と現役は諦めるような言動を取った。
また、『ドラゴンボールZ Sparking!NEO』からはMAXパワー版の亀仙人も登場。なお、服装は普段のオレンジの服の他に、ジャッキー・チュンの服装も再現されている。
『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』のドラゴンヒストリーモードの1シナリオ『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』ではブロリーに苦戦する悟空と交代する形で参戦、酔っ払った状態ではあるがそのままブロリーを倒してしまうルートが存在する。
桃白白と戦わせると「鶴仙人のクソじじいの差し金かの?」と言い、亀仙人が勝利した場合は「まったく、あのクソじじい(鶴仙人)は碌な事させんのぉ」と鶴仙人のやり方に呆れている言葉を言っている。また、孫悟飯(悟空の育ての親)と戦わせると「たまにはじじい同士で戦おう」と悟飯の手合わせに応じる。勝利した後は「武天老師としての威厳を保つのは疲れる」と呟いている。
ビーデルや人造人間18号などの女性と戦わせるとセクハラしようとする。ただし、パンと戦わせると「お主じゃまだ早いかの…」とセクハラはしない。
補足[]
- デザインは『Dr.スランプ』に登場した神様を原型に、額の星マークを取ってサングラスを掛けさせたものである。鳥山は「結構気に入ってたんでまた使った」と説明している[20]。アニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』で神様を演じたのは、亀仙人の初代声優と同じ宮内幸平である。
- 武天老師という名の由来は特になく、鳥山は「亀仙人では凄さが伝わらないので、強そうな名前を考えた」と発言している[13]。
- 舞空術は使用できない[21]。
- 移動手段にはウミガメの他、子ガメラというガメラ似の動物もおり、フライパン山にいく際にはそちらを使用したが、ガメラ同様に回転するため、降りた後に亀仙人は極度の船酔いに近い状態になっていた。[22]
- フランス版のファミリーコンピュータ用ソフト『ドラゴンボール 神龍の謎』では、フランス人が亀仙人がパンティーもらって喜んでいることを理解できないことから、子どもに対して良い影響を与えないと判断され、ゲームに登場するパンティーがサンドイッチに変更された[23]。
アニメ版声優の変化[]
初代声優の宮内幸平は、初登場からアニメ第2作『ドラゴンボールZ』末期(260話)まで、約10年間担当する。鳥山も参加したオーディションによって選ばれたキャストの1人。
しかし、『ドラゴンボールZ』の終了前の1995年6月に、宮内が急逝。これにより『Z』第288話以降を増岡弘が、映画『ドラゴンボール 最強への道』では愛川欽也が、『ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』では佐藤正治がそれぞれ担当する。この他宮内の生前にも、『ドラゴンボール』第137話では八奈見乗児が代役を務める。ゲームの多くでは増岡弘が担当するが、『ドラゴンボール アドバンスアドベンチャー』では石森達幸がジャッキー・チュンを担当する。また、佐藤正治は『ドラゴンボール改』でも担当することになった。
『CROSS EPOCH』[]
『CROSS EPOCH』では、『ONE PIECE』のサンジと共に荒野の保安官として登場。ドラゴンボール時代と変わらずギャル好きのようで、同じく美女に甘いサンジとは美女のためなら双方共に仕事をほったらかしてしまうという抜群のコンビネーションを見せていた。なお、本作ではドラゴンボール最終回でかけていたシャープデザインのサングラスではなく、魔人ブウ編まで愛用していた四角いサングラスをかけている。
脚注[]
- ↑ 亀仙人の弟子となった悟空たちに初めて早朝の修行をつけさせた回では、就寝時でもアイマスクの下にサングラスを着用していた。なお、最末期は角張ったサングラスを使用している。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「第1章 キャラクターコレクション Heroes collection 10 亀仙人」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月4日、ISBN 978-4-08-874804-7、23頁。
- ↑ 「DRAGONBALL 徹底全激闘史 男の履歴書」 DRAGONBALL冒険SPECIAL 35頁
- ↑ 一度だけ「ボク」になったことがある。
- ↑ アニメにて映された運転免許証より
- ↑ 「スッチャデスのお姉さん」と間違えて呼ぶ。
- ↑ しかし、第21回天下一武道会では本戦出場者に女性選手のランファンがいたため、彼女の手を引いて対戦を希望したり、ナムとの試合で彼女が下着姿でお色気攻撃に出たときには下品な言葉を連発したあげく、そのことからヤムチャに正体を疑われるなど、スケベ根性丸出しであった。
- ↑ ただし、国語の教材にしていたのはポルノ小説。
- ↑ ただしかめはめ波を撃った瞬間は見ていない。
- ↑ 「DB年代記」 ドラゴンボール大全集 18頁
- ↑ カメハウスの場所はイルカに教えてもらった
- ↑ 悟空にとってはこれが人生における初の敗北であり、このとき悟空との再戦を約束したが、それが果たされることはなかった。
- ↑ 13.0 13.1 鈴木晴彦編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』158-159頁。
- ↑ 不老不死という言葉から、過去に食中毒で死亡した不死鳥が連想されがちだが、薬、及び水との関連は不明。
- ↑ 戦闘力が格上の筈のカーセラルを倒し、ジレンにも善戦できた理由は不明だが、恐らくガミサラスやダモンが18号やピッコロを倒せたのと同じ理由で、この時の亀仙人の動きが読みにくいものであったことと、場外負けというルールのお陰で善戦できたのだろう。
- ↑ 「DRAGONBALL 徹底全激闘史 必殺技模範技」 DRAGONBALL冒険SPECIAL 36頁
- ↑ 「DRAGONBALL 徹底全激闘史 必殺技模範技」 DRAGONBALL冒険SPECIAL 37頁
- ↑ 「DRAGONBALL 徹底全激闘史 必殺技模範技」 DRAGONBALL冒険SPECIAL 40頁
- ↑ 19.0 19.1 「DRAGONBALL 徹底全激闘史 必殺技模範技」 DRAGONBALL冒険SPECIAL 44-45頁
- ↑ 鳥山明「とりやまさんのDRAGON BALLなんでもかんでもコーナー」『DRAGON BALL 第3巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1986年6月10日、ISBN 4-08-851833-6、190-191頁。
- ↑ 一部のゲームでは飛べる。
- ↑ この子ガメラは『ドラゴンボール3 悟空伝』で遠く離れた場所に瞬時に移動できるアイテムとして登場するが、使用すると気持ち悪くなりダメージを受ける。なお、『ドラゴンボール超』では克服したのか酔う場面がなかった。
- ↑ フランス人は亀仙人を変質者だと思っているロケットニュース24、2009年2月11日。
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