テンプレート:告知 ヤムチャは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』及びそれを原作とするアニメに登場する架空の人物。アニメでの声優は古谷徹。『DRAGONBALL EVOLUTION』での配役はパク・ジュンヒョン、吹き替えは江川央生。
原作での初登場は其之七「ヤムチャとプーアル」、アニメでは『ドラゴンボール』第5話「つよくて悪い砂漠のヤムチャ」。
実は悟空達との共闘が切っ掛けで仲間になったキャラの第一号でもある。
概説[]
エイジ733年生まれ。身長183cm、体重68kg。趣味は格闘技、野球。好きな食べ物はかた焼きそば。好きな乗り物はマイティバギー(旧型バギー)[1]。
元は荒野の大悪党「ハイエナヤムチャ」として部下プーアルと共に砂漠を駆け回っていた盗賊。孫悟空の話を盗み聞きしたことでドラゴンボールの存在を知り、それに願って女性の前であがる癖を克服する為[2]、悟空たちを騙し共に冒険に加わる。旅の過程の中で女性が苦手という弱点は克服したものの、今度はその反動で浮気症になってしまう。
初登場時から実力は高いが、初戦で未知の強豪と当たり、相手の強さを読者に見せつけるため負けるパターンが多い。その為に勝利シーンは少なく、作品内で勝利した相手は天下一武道会予選時の対戦相手、兎人参化の部下、透明人間のスケさん、幼少期のチチのみである(アニメでは後述の通り、これらに加え何度か勝利している)。あまりにも悟空達との実力の差が開いたため、セルゲーム以降は武道家を引退[3]。第25回天下一武道会にはピッコロやクリリンも参加を決意する中、「出ても恥かくだけ」と消極的な態度で出場を辞退していた。
作品の最初期より、長らくブルマと喧嘩しながら交際していたが、ヤムチャの浮気性が原因でついに別れた[4]。
名前の由来は中華料理の形態である飲茶[5]。
人物・性格[]
当初こそは荒野に迷い込んだ旅人を襲うなどの非道な行いを行っていたものの、極度の女性免疫力の無さとあがり症から悟空一行への襲撃は悉く失敗に終わる。以降は悟空一行に付き纏いドラゴンボールを横取りしようとするものの、兎人参化にブルマが人参にされドラゴンボールの入手が危うくなったことでやむを得ず悟空と共闘する羽目に。結局ドラゴンボールでの願い事はピラフ一味によって阻まれた。しかし彼の願いと一緒にピラフ一味に捕まっていて免疫が出来たブルマの願いは合致(ヤムチャの「女性への上がり症の克服」とブルマの「格好いい彼氏が欲しい」)し、彼女の交際相手としてプーアル共々カプセルコーポレーションに居候する事になる。ブルマから女性関係を批判されてはいるものの、基本的には仲間思いの常識的な人物として描かれている。
作中では珍しく、美形と設定されているキャラクター。そのため女性にはもてる。それが原因でブルマとは度々喧嘩となっていると語られるが、原作においては他の女性に手を出したり、うつつを抜かすような描写は無い。初期には「結婚に憧れている」と発言しており、ブルマと正式に別れた後も別の女性と付き合っていると話しているものの、結婚したと確認できる描写は最後まで無かった。
登場初期はナルシストな一面を持っており、悟空と闘って歯が折れた時には手鏡を見ながら「俺の凛々しい顔が!」とショックを受けて戦意喪失。チチから「よく見るとひょうきんな顔」と言われて憤慨している。
ブルマとは破局した後も、親しい友人として付き合っている。魔人ブウ編で共に天下一武道会の観戦に行ったり、ベジータの死にショックを受ける彼女を気遣っていた。
悟空の武道家仲間としては、もっとも古い付き合いとなる。ナメック星消滅の直前には悟空に対して「死ぬな!」と絶叫したり、悟空が死亡したと思われていた際に強いショックを受けるなど、長年の悟空に対する友情を示す場面は多く見られた。
第22回天下一武道会後に天津飯が足の骨を折った事を謝罪した際には、恨みを残さずに許し(アニメでは天津飯の優勝が決まった際、最初に拍手している)、以降は彼と友人関係となる。アニメでは2人の気が合うようなシーンが幾つかあり、地球のドラゴンボールでは生き返れない餃子や、一緒に残る気でいた天津飯に付き合って、自分も界王星に残ろうとしている。劇場版ではセットで扱われることもあった。
ナメック星編後には、かつての敵だったベジータと一緒にカプセルコーポレーションで暮らしていたため、天津飯に「(ベジータと)一緒に住んでいるヤムチャの気が知れん」と言われている。
セルゲーム直後には、皆がドラゴンボールの最後の願いを思い浮かばなかった際、付き合っている彼女の為に高価なネックレスを貰おうとしたが、結局はクリリンの提案で人造人間17号と人造人間18号の体内の爆弾を取り除くことに使用される。18号を危険視していたヤムチャだが、その事をクリリンから謝罪された際には「ネックレスなんて冗談だ」と笑って彼を気遣っている。
第25回天下一武道会に出場したクリリンを心配するマーロンに対し、「クリリンは世界で一番強いから大丈夫だ」とフォロー(その後、「地球人の中では」とこっそり付け足した)。アニメではビーデルとスポポビッチの試合で酷い場面になると、マーロンの目を手で覆って見えないようにしたりと気遣っていた。
我流と亀仙流の硬軟のスタイルでのスピードと技の切れを身上した戦法を得意とし、第23回天下一武道会においてシェン(神様)からは「素晴らしい才能を持っている」、一時は神様を脅かした繰気弾を「実に良い技」と高評価を受ける反面、我流故に「足元がお留守」、「無駄な動きが多い」など荒削りなところについて忠告を受けている。
略歴[]
- エイジ733 - 生誕。家族等の詳細は不明であり、またいつ頃から盗賊となったのかも定かではない。
- エイジ747(14歳) - この頃、プーアルと出会う。
- エイジ749(16歳) - 荒野に迷い込んだ悟空たちのホイポイカプセルを狙って襲撃するが、女性であるブルマが一行に加わっているを見て退散。その後ドラゴンボールの話を盗み聞きし、女性の前であがらないようにして貰おうと企み、ボールを奪おうと悟空たちを追跡する。悟空たちの移動手段が無くなった際は、仲間になったと見せかけて車を提供し悟空たちと同行。その後ピラフ城からの脱出までブルマの近くにいたためか、いつの間にか女性が苦手という症状は無くなり、悟空たちとも仲間意識が生まれていた。脱出後にはブルマと恋人同士になり、西の都に住むこととなる(学校にも通って女にモテたことが、後にブルマの母のセリフで示されている)。
- エイジ750(17歳) - 第21回天下一武道会に出場し本戦進出を果たすが、初戦で亀仙人が変装したジャッキー・チュンに敗れる。
- その後、孫悟空がレッドリボン軍を壊滅させた後、占いババの館での闘いに参加。透明人間のスケさんに、ブルマ・亀仙人・クリリンの協力により勝利するが、ミイラくんには敗れる。占いババの館の戦いが終わったあと、亀仙人に弟子入り。修行を積み、独学でかめはめ波を会得する。
- エイジ753(20歳) - 第22回天下一武道会に出場し本戦進出を果たす。会場で当初から険悪な関係だった天津飯と初戦で戦うこととなる。壮絶な打ち合いを見せ、観客を騒然とさせるが、最終的には天津飯の蹴りをまともに受けて敗北。そのとき気絶した際に足を折られる。
- その後ピッコロ大魔王が出現するが、足の怪我により居残りになってしまった。悪化する状況の中、万全でないながらもピッコロ大魔王の元に向かうが、到着した時点では既に悟空によって倒されていた。
- エイジ756(23歳) - 第23回天下一武道会に出場し本戦進出を果たすが、シェン(地球の神)に敗れ3度目の初戦敗退。
- エイジ762(29歳) - 神のもとで修行を積み、サイヤ人戦に挑む。栽培マンとの戦いでは勝利はするが悪あがきの自爆により死亡(結果的にクリリンを庇う形になった)。その後、界王星にて天津飯、餃子と共に修行。ナメック星消滅の際には悟空を心配し、死んだと思われていた時も膝を付いてうなだれていた。最終的には、ナメック星の神龍(ポルンガ)により生き返る。
- エイジ763(30歳) - 地球へのフリーザ襲来時にはベジータと共に駆けつける。
- この後、付き合っていたブルマと別れて、その後別の女性と交際を始める。
- エイジ767(34歳) - 人造人間を探していた際、人造人間20号に遭遇しパワーを吸い取られ、胸を貫かれるが仙豆によって復活。復活後は実力差から人造人間と戦うのを嫌がるが、最終的にはクリリン達と共に、悟空達を助けに行く。
- その後悟空が病に倒れた際、自分が戦闘には1番役立たないと判断し、特効薬のある孫家へ連れて行く役目を名乗り出る。その後セルゲームでは他の戦士と共に参戦。セルジュニアと戦うことになり、あやうく殺されかける(アニメ版では瀕死の悟空にとどめをさそうとするセルジュニアに天津飯と共に痛烈な一撃をお見舞いするなど、善戦する)。
- エイジ774(41歳) - 平和になり、久々に開催された天下一武道会(第25回)を観戦。出場しないのかとチチに訊ねられた際は、「恥をかくだけだから」と冗談混じりで返答。その後魔人ブウが復活し、宮殿でブウに菓子にされて食べられ死亡するが、ドラゴンボールで生き返る(アニメ版では魔人ブウに対抗するために界王にクリリンと共に肉体を残され修行し、大界王星にて魔人ブウと交戦する)。
劇場版への登場[]
無印の劇場版では全作に登場。原作・アニメ序盤のドラゴンボール集めを焼き直した劇場版第1作『神龍の伝説』では原作同様「ハイエナヤムチャ」が通り名となっており、当時は相当な大悪党だった模様。3作とも女性に敗れたり、色仕掛けに油断し敗れる(第3作目の『摩訶不思議大冒険』ではボラに敗れている)など、あまり活躍の機会はなかったが悟空やクリリンとともに戦った。
Z劇場版3作目『地球まるごと超決戦』では、ターレス軍団が地表に穴を開ける為の爆発により15年ローンかけて購入した飛行機が破壊される。その後ターレス軍団の一人カカオと闘って敗れるが、元気玉を作る悟空の時間稼ぎのため、ピッコロらとともにターレスに立ち向かい、全員敗北するが元気玉を完成させた。
Z劇場版9作目『銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では、借金して天下一大武道大会に出場。悟飯やトランクスが参加しているのを知り、やる気をなくしタワーの上で昼寝をしていたところ、選手が激突した衝撃でタワーが傾き海に落ちて失格という結果となった。その後、天津飯と共に悟飯のもとに駆けつけ、銀河戦士と闘うも二人がかりで攻撃され敗北を喫している。
Z劇場版17作目『最強への道』では、舞台が最初期に戻ったため、盗賊としての登場であり、悟空を圧倒するもブルマがいたため、退却する。悟空達のドラゴンボールを狙うが、女性に対して免疫が付いていなかったことが仇となり、ブルマを前にして何も出来ず、ブルー将軍に裏拳で倒されブルマ達と共に投獄されてしまう。その後、なぜか悟空の応援をすることに・・・。
ドラゴンボールGTへの登場[]
- エイジ790(57歳)-究極のドラゴンボールによる地球爆発の際、超サイヤ人4の悟空に瞬間移動でツフル星へ移動するシーンで登場。今まで老いが見られなかったその容姿は、髪にも白髪が交じり多少老けた。
最終回にも一瞬登場。プーアルと共に荒地にいて、車を修理していたところ、頭上を神龍が通り過ぎていった。いずれも姿のみで担当声優の古谷の出演は無いが、古谷は別のキャラで出演している。
ヤムチャの技[]
- 狼牙風風拳(ろうがふうふうけん)
- ヤムチャオリジナルの技で、本人曰く「構え、狼になりきって素早い動きで意表をつき、顔面と上半身に突きの集中連打。出した速さと同じ速さで拳を引き、休まず攻め、最後は、とどめの蹴り」、もしくは最後に両腕に満身の力を込め、とどめの一撃[6]。野生の狼のような目にも止まらぬ速技で、相手に1秒間に推定5発[7]打撃を与え最後に重い一撃を浴びせる。技を放つ際に狼の影が映るのが特徴。神様には技の速度は感心されたがそれに重点を置きすぎており足元への注意を忘れていると評された。アニメにて人造人間19号が調べたデータによるとスペルは「ROUGAWHOWHOKEN」。
- ゲームオリジナルでは派生技として、従来のラッシュに回転を加えた「狼牙風風拳:旋風爪」や、掌に気を集中して一閃する「狼牙風風拳:閃」が登場した。
- 新狼牙風風拳(しんろうがふうふうけん)
- 狼牙風風拳をパワーアップさせた技で、基本的には今までと同じだが[6]1秒間に推定10発[7]に増えるなど瞬発力や攻撃力が向上している[6]。第22回天下一武道会で天津飯に破られ、この技を使うことは、ほとんどなくなった。原作では狼の影が消滅したが、アニメ版では逆に狼の影が増えている。「真狼牙風風拳」は誤記。
- かめはめ波
- 両掌に気を集中させ、一気に放出する気功波。亀仙人が開発。第22回天下一武道会や、栽培マン戦にて使用するが、決まり手とはならなかった。マスターは悟空の次に早かった。本人曰くとっておきの技。
- 繰気弾(そうきだん)
- 第23回天下一武道会に出場したヤムチャが見せた「とっておきの技」。気を手に集中させて繰り出すヤムチャ独自の気功弾で、この気弾は指を動かすことで自由に遠隔操作できるという特徴を持つ。また、相手に避けられる等して気弾が別の物体に激突しても消滅せず再度操ることが可能で、本編では一度地面に突き刺さった後、地中を移動し、相手の真下から急襲するという戦法を使って周囲を驚かせた。
- クリリンやピッコロが使った、敵を自動的に追尾する気功波(弾)とは違って指を動かして操作に集中する必要があるものの、より精細な操作が可能となっており、劇場版やゲームなどでは相手を惑わした後に急所に命中させたり、気弾を何度も往復させて四方八方から相手を打ちのめすといった使い方も存在する。一方で、スピードと奇襲性能に優れた技である。新作アニメでは、崩壊したサタンホテルの瓦礫からブルマ達を救った。
- アニメやゲームでは、より強く気を込めた「特大繰気弾」「超繰気弾」も登場。ヤムチャの技では、相手を追い詰めた数少ない技であり、ゲームなどではヤムチャの大技として扱われることが多い。
- 「操気弾」は誤記。
- 舞空術(ぶくうじゅつ)
- 全身の気をコントロールしながら放出することによって、空中を飛行する技。元々は鶴仙人流独自の技だが、殆どの戦士が体得している。
- 使うシーンが初めて登場したのはサイヤ人編。第23回天下一武道会の時点で、既に使用した悟空やクリリンと比較すると、大幅に遅れての使用となった。
ヤムチャの戦闘力[]
作中や書籍などで明らかにされているヤムチャの戦闘力は以下の2つ。かつてのライバル、悟空は超サイヤ人に覚醒したりと実力は大幅に開いてしまった。だが、亀仙人やカリン、神様、あの世での界王の下での修行など悟空が受けた修行をほとんどをこなし、復活後の人造人間戦に向けた3年間の修行[8]で、地球人としてはトップレベルの実力は持っているようである。アニメではリクームや、それ以上の実力を持つオリブーに勝利。セルジュニアにも、結果は原作と同じく瀕死まで追い詰められるも、序盤何とか対抗するなどもしてみせた。
- サイヤ人襲来前:177[9]
- ブルマの計測したスカウターの数値より。クリリンより30程下であり、亀仙人とチチよりは40程上であるが、第22回天下一武道会の天津飯(180)より劣る。
- サイヤ人戦:1480[10]
- 仲間と共に神様の下で修行し戦闘力が上昇。
テーマソング[]
- ウルフハリケーン
- 歌: 古谷徹/作詞: 井上敏樹/作曲: いけたけし/編曲: 京田誠一
ゲームでの登場[]
FCゲーム『ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人』『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』ではプレイヤーキャラの一人として登場。戦闘力は低めだが、作品によって繰気弾は「相手に確実に命中する」、「避けられるとダメージが上がる」などの効果が追加された。『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』では遭遇するとカードをくれる。
格闘ゲームではプレイステーション2専用ソフト『ドラゴンボールZ』より初登場。扱いの良いクリリンに比べ、扱いが悪く、IFストーリーでたびたび登場しており、『ドラゴンボールZ2』ではヤムチャと天津飯がフュージョンして誕生した「ヤム飯」が登場している。
『ドラゴンボールZ3』では、街で女性をナンパするシーンや、栽培マン戦で原作ではクリリンを気を遣うだけだったが故意にかっこいい所をみせて死亡、ベジータにブルマとの破局の噂を仲間中に言い広められるなど、原作に比べ、情けなさを露呈する言動が目立っている。また、対戦の際にはヤムチャのみ栽培マンに「自爆」を仕掛けられると、残りの体力に関わらず即K.O.となる。
『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』ではセルゲームを模した「ヤムチャゲーム」なる武闘大会を主催している。また、同作では少年時代の悟空と対戦すると「(この時代の悟空になら)勝てる!」と言い放つ(さすがに自分でも情けないと思っていたらしく、勝利時は「勝ったはいいが、虚しい…」と発言する)。タンバリンやナッパ、栽培マン、ドクター・ゲロと対戦すると「あの時の俺とは一味違うぜ」とリベンジを果たそうとする。その他、トランクス(現代)と対戦すると過去のブルマとの仲を問われ、孫悟天と対戦すると「おじさん、本気でやって大丈夫?」と聞かれるなど、個別の演出が多い。
『ドラゴンボール レイジングブラスト』では、意気込んでベジータとトランクス(未来)に挑むIFストーリーが存在する。
補足[]
- 初期案での名前は「ヤム・チャ」。二枚目半の悪党という設定[11]。
- 盗賊時代に着ていた胴着に書かれていた「楽」のマークは、楽が好きだからという意味[12]。
- 最初は長髪だったが、ブルマに「都では長髪はダサい」と言われて短髪にした。その後第23回天下一武道会時には長髪に戻したり、人造人間編ではかつての短髪時より更に短くするなど、作中で何度も髪型が変化している。
- 顔の傷は第23回天下一武道会前に初めて確認され、ベジータ襲来時には更に増えていた。本人は「修行中についた」と語っているが、それ以上の内容は特に明かされていない。
- 最終回の時点では、他の仲間と比べて、歳の割に若い容姿を保っていた。
- 担当声優の古谷徹は、『ドラゴンボール』ファンの子供に、自分が役を演じていることを語った所「なんだヤムチャか」といわれ悔しい思いをしたことがあるという[13]。また古谷とブルマを演じた鶴ひろみがヤムチャとブルマが別れた理由を鳥山に聞いたら「だってヤムチャ、浮気者なんだもん」と言われた[14]。
- また、ヤムチャを演じた古谷と天津飯を演じた鈴置洋孝は、2人とも「自分に近いキャラクター」と語っている。鈴置は「軟派なところ」を気に入っていたようだが、古谷は「人間臭いところ」に親近感を覚えているようである。だが自分の他のキャラと比べてヤムチャは決めゼリフが無いからキャラの気持ちになるのが不安になることもあると古谷は語っている[14]。古谷は「実は何時もアニメの監督に『ヤムチャをカッコ良くしてね』とお願いした。サービスしてくれたのかな」と語っている。[13]。
- 「ヤムチャは幸せになれましたか?」の質問に鳥山は「ずーっとあんな感じですね(笑)」と答えている[15]。
- アニメでは、界王星でリクームを圧倒したり、大界王星での修行後はそれ以上の実力を持つオリブーを簡単にあしらうなど、原作にはなかった「強敵に勝利する」シーンが幾つか存在している。人造人間編では、セルがセルゲーム開幕を宣言する前にクリリンと模擬戦をしており、悪ふざけもあったが怒ったクリリンに蹴りをお見舞いする場面がある。
- アニメでは、定期的に野球の助っ人のアルバイトをしており、3打席連続ホームランを打っていた(この設定を考案したのは鳥山であり、後に上述の通り趣味と設定された)。一方で、界王の下で熱心に修行する姿も見られた(昔の血が滾るからと説明)。アニメ版「ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!」では亀仙流の武道着を着て仲間のプーアル・ウーロン・ブルマ達の頭上に落下してくる建物の瓦礫を繰気弾で粉砕して助けている。Vジャンプの漫画版ではこのシーンは登場しない。その代わりに、合体アカの攻撃を見て「あんなエネルギーくらったら地球そのものが…」と言いながら、冷や汗を流すヤムチャの姿が描かれている[16]。
- アニメにて19号がヤムチャのデータを調べた際前述の身長・体重などのプロフィールの他、OPINION STRATOS NO PLAMODEL SAIHANSARETE URESHII(ストラトスのプラモデル再版されて嬉しい)と書かれていた。
脚注[]
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「第1章 キャラクターコレクション Heroes collection 9 ヤムチャ」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月4日、ISBN 978-4-08-874804-7、22頁。
- ↑ これを聞いたプーアルは「“天下を取る”とか“大金をもらう”とか願った方が良いのでは」と進言したが、ヤムチャは天下には興味がなく、盗めば手に入る金より女性恐怖症の克服を優先した。
- ↑ 渡辺彰則編「PERSONAL HISTORY」『ドラゴンボール大全集 2巻』集英社、1995年8月9日、ISBN 4-08-782752-6、129頁。
- ↑ アニメオリジナルストーリーでは、ベジータのことを気遣っているブルマを見て身を引く場面があった。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年5月5日、ISBN 4-08-873702-4、158頁。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 週刊少年ジャンプ特別編集「DRAGONBALL 徹底全激闘史 必殺技模範技」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』集英社、1990年10月10日、雑誌29939-10/10、28-29、42頁。
- ↑ 7.0 7.1 ジャンプ・コミック出版編集部編 「第3章 バトルテクニックファイル 体術技」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』84頁。
- ↑ アニメではベジータの目を盗み、重力室での修行を試みた。
- ↑ 鳥山明「それぞれの1年間」『DRAGON BALL 第18巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1989年7月10日、ISBN 4-08-851615-X、67頁。
- ↑ 渡辺彰則編「孫悟空戦闘力成長の軌跡」『ドラゴンボール大全集 7巻』集英社、1996年2月25日、ISBN 4-08-782757-7、83頁。
- ↑ 週刊少年ジャンプ特別編集「DRAGON BALL誕生秘話」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』137頁
- ↑ 週刊少年ジャンプ特別編集「鳥山先生に完全密着取材Q&A!!なるほど!?ザ・ドラゴンボール」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』 139頁
- ↑ 13.0 13.1 渡辺彰則編 「SUPER VOICE TALKS 声優スペシャル座談会」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、107-113頁。
- ↑ 14.0 14.1 ジャンプ・コミック出版編集部編「天下一声優陣 其之二 ヤムチャ役 古谷徹」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL」~天下一伝説~』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年7月2日、ISBN 4-08-873705-9、146-149頁。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山先生に聞いちゃいました! DBキャラ編」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』152頁下段。
- ↑ Vジャンプ 2009年5月号・6月号の付録
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