テンプレート:ドラゴンボールの登場人物
ベジータは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』および同作を基にしたアニメ作品に登場する架空の人物。
概要[]
エイジ732年生まれで身長177cm、体重76kg。趣味はトレーニング。食べ物の好き嫌いはなし。好きな乗り物はアタックボール[1]。
惑星ベジータの王子であり、ナッパ、ラディッツ、カカロット(孫悟空)とともに、サイヤ人の数少ない生き残りの1人。フリーザによって惑星ベジータが消滅させられたときには他所の星を攻めていたため助かった。ドラゴンボールの存在を知り、謀反を企てるまでは、フリーザ軍所属の上級兵士として星の地上げなどの活動を行っていた。
人物・性格[]
サイヤ人王子としてのエリート意識が非常に強く、好戦的。また他人の指図を受けるのを嫌うプライドの塊のような性格である。その性格が原因で避けられたはずの危機が舞い込んできたことも[3]。また、自らの実力に絶対的な自信を持っており、最下級戦士の生まれでありながら自分より強くなった悟空に激しいライバル意識を燃やしている。当初は、悟空のことを下級戦士で辺境惑星に送り込まれた「落ちこぼれのクズ野郎」と見下しており、同じサイヤ人でありながら地球を守ろうとする「サイヤ人の裏切り者」とも評していた。なお、戦闘においては正々堂々とした戦いを好むほか、結果以上に内容を重要視し、相手に手加減されること、また相手を見くびることを非常に嫌う[4]。
ナッパには「惑星ベジータの名前をもらうほどの天才戦士」と評されている。アニメでは幼少期から強化型の栽培マンを一瞬にして仕留めるなど高い戦闘能力の片鱗を見せており、フリーザにその実力を認められていた。戦闘力のインフレが進み、他のZ戦士が新たな敵の戦闘力に太刀打ちできなくなる中で、最後まで修行によって悟空や孫悟飯の実力に付いていった存在であり、口は悪いが、相当な努力家でもある。なお、悟空との初対決で「落ちこぼれだって必死に努力すればエリートを超えることがあるかもしれない」という言葉に「努力ではどうにもならない壁を見せる」と返しているが、魔人ブウ編では悟空を「自分以上の天才」と認めたうえで、「どんなに修行してもその差は埋まらなかった」と返しており、完全に立場が逆転していた。魔人ブウとの最終決戦では、悟空を「ナンバー1」と認めている。
ナメック星編以降は地球に住み着き、ブルマの強引な誘いを受ける形でカプセルコーポレーションで同居を始める。鳥山曰くブルマとベジータの恋愛劇は頭の中にはできあがっているが「恥ずかしい」という理由で描かなかった[5]。作中終盤になると、直接示すことこそ少ないものの、家族への愛情を示すようになった。家族を守るために自分を犠牲にするなど、人間らしい一面が見られるようになり、悟空たちに対する仲間意識も徐々に芽生えていった。息子のトランクスとは修行をともにし、強力な戦士に育てあげる様子も見られる。
アニメ『ドラゴンボールZ』では「にょろにょろしたものが苦手」である事を274話で明かしている。
死亡歴[]
本編では2度死亡している。1度目はフリーザを倒そうとしたところ全く歯が立たずフリーザのデスビームに撃ち抜かれたことによるもの、そして2度目はブウに追い詰められたことで自爆したことによるもので、後者は地球に迫る重大な危機を回避するため自ら判断した結果によるものである。
魔人ブウ編では、ブウを倒すために閻魔大王の判断で「死んだ人間は1日だけ現世に行くことができる」という掟を利用して一時的に帰還した。のちにドラゴンボールで「バビディが来てから死亡した人間を極悪人を除いて生き返らせてほしい」という願いをデンデがした際、極悪人の対象に入らなかったため再び生き返り、ブウとの最後の戦いに挑んだ。
パラレルワールドのアナザーストーリー『ドラゴンボールZ 絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス』では、ベジータは人造人間17号との戦闘に敗れ息を引き取っている。
ストーリーへの絡み[]
サイヤ人編[]
エイジ761~762 (29歳~30歳)
弟であるカカロット(孫悟空)を連れ戻しに地球へ向かったラディッツが返り討ちに遭った際に、スカウターの通信でドラゴンボールの存在を知り、「永遠の若さと命」という願いを叶えるためにナッパとともに地球へ赴く[6]。
手下の栽培マンが倒され、ナッパが戦いの場に出て地球の戦士たちを圧倒するなか、「悟空は必ず来る」と主張したクリリンたちの悟空に対する強い信頼を見て取り、悟空の見ている前で彼らを殺すために3時間だけ待つという条件で戦いを一時中断させる。戦闘再開後も頭に血が昇りやすいナッパに対してアドバイスを送ったり一喝するなど、戦いを余裕といった表情で静観していた。しかし予想以上に戦闘力を上げていた悟空の接近に焦りを見せ、早急な皆殺しに方針を変更し、その結果ピッコロが殺される。前後して、ドラゴンボールはナメック星で手に入れることをも示唆した。その後、遅れて戦場に現れた悟空によってナッパは重傷を負わされ、苦しみながらも「助けてくれ」と懇願するナッパを処刑し、悟空と激闘を繰り広げることになる。
すでに2倍界王拳を発動した状態で戦っていた悟空を圧倒。しかし、界王拳を3倍まで上げた悟空の戦闘力は自分を上回り、形勢を逆転される。プライドを傷つけられ逆上し、「地球を粉々にする」と宣言してギャリック砲を放つが、悟空の界王拳を4倍まで上げたかめはめ波で押し返され、逆に吹き飛ばされてしまう。さらに怒りを増幅させ、次なる手段として大猿に変身することを考えるが、月がないことに気付いたために自らのエネルギーを混ぜた擬似的な月「パワーボール」を作り出して大猿に変身する。通常時の10倍の戦闘力をもって悟空に襲い掛かり、悟空を圧倒し瀕死の重傷を負わせる程に追い詰める。悟空の危機を察して戻ってきたクリリン、悟飯の策は防ぐが、潜んでいたヤジロベーによって尻尾を斬られて元に戻ってしまう。悟飯たちを痛め付けにかかるが、ベジータ自身も体力の低下により重い一撃を与えることができず、打撃戦でも悟飯に張り付かれる。その後、悟飯の跳ね返した元気玉の直撃を受けて大ダメージを受け強靭な耐久力により生き残るが、自身が作り出したパワーボールによって大猿に変身した悟飯の下敷きになり、瀕死の重傷を負ったことで地球から撤退する。
フリーザ編[]
エイジ762~764 (30歳~32歳)
惑星フリーザNo.79の基地に戻りメディカルマシンで体力を回復させるが、フリーザがナメック星にドラゴンボールを探しに行ったことを仲間のキュイから聞き、永遠の命を手に入れるためにフリーザから離反し、ナメック星に向かう。地球での闘いがきっかけで、スカウターなしで標的の位置を把握したり、自身の戦闘力を制御することができるようになり、ナメック星到着後、自分を追いかけてきたキュイやフリーザの側近ドドリアを次々に葬り去る。そして、ドラゴンボールを持つツーノ長老の村に対して襲撃を加えて住民を虐殺し、村にあったドラゴンボールを探し出して自分にしか分からないように近くの沼の中に沈める[7]。
その後、フリーザのもう一人の側近・ザーボンをも倒そうとし、序盤は有利に戦いを進めるが変身して全力を出したザーボンに返り討ちにされる。ザーボンに隠したドラゴンボールの所在を聞き出すためにメディカルマシンで治療させられるが、ザーボンの予想以上に早く完治しフリーザが持っていたドラゴンボールを強奪して逃走する。その後、最長老から託されたドラゴンボールを持ってブルマたちの所へ戻る途中のクリリンを発見。クリリンとブルマの目の前で自分を追ってきたザーボンを返り討ちにし、クリリンが持っていたドラゴンボールを奪い取る。
7つのドラゴンボールを全て揃えたかに見えたが、ツーノ長老の村に隠しておいたドラゴンボールがドラゴンレーダーで発見され悟飯によって持ち去られてしまう。悟飯とはツーノ長老の村に戻る途中で遭遇するが、悟飯のその場凌ぎの嘘に騙されたうえ隠していたドラゴンボールを見つけることも出来なかった。ドラゴンボールが奪われたことを知ったベジータは激しい怒りに燃え、ドラゴンボールを力づくで奪い返そうとクリリンたちを追い、最長老の家で対峙するが、その時フリーザがナメック星に呼び寄せたギニュー特戦隊の接近に気付く。自分ひとりではギニュー特戦隊には敵わないと判断し、やむを得ずクリリンたちと共闘する形をとる。
ギニュー特戦隊との戦いでは、悟空を味方につければ少しは戦力になると評した。グルドの首を刎ねてとどめを刺してからリクームに立ち向かうも、リクームの圧倒的な強さによって一度は重傷を負わされる。その後、ナメック星に到着した悟空も戦闘に加わり、仙豆によって回復。最終的にギニュー特戦隊を撃破する。なお、悟空はギニューとの戦闘で重傷を負い、再び戦線を離脱する。
7つのドラゴンボールが揃い、ポルンガを召喚する呪文を知るデンデを待つ間、しばらく睡眠をとっていなかったベジータは仮眠を取る。しかし、その間にクリリンとデンデらはベジータを出し抜いてポルンガを呼び出す。異変に気付いたベジータが駆けつけた時、すでに願いは2つまで叶えられていた。激怒し、デンデを締め上げて最後の願いとして自分を不老不死にさせようとしたが、その瞬間に最長老の寿命が尽きてポルンガが消滅し、願いは叶えられなかった。そこへ同じく不老不死の願いを絶たれて怒りを見せるフリーザが現れ、クリリンたちとともにフリーザとの決戦に臨む。
ナメック星での激しい戦闘の中で重傷から復活するたびに自身の戦闘力の飛躍的な上昇を感じ、ここでさらにもう1度死の淵から復活して戦闘力を上げれば、伝説の戦士である「超サイヤ人」になれると考える。そこでピッコロや悟飯がフリーザと闘っている間にクリリンに要求して自らにわざと重傷を負わせ、デンデの手によって回復させる。これによりさらに戦闘力を上げ、自ら「超サイヤ人」を称し[8]、最終形態となったフリーザに戦いを挑むが、攻撃はまるで通用せず渾身の力を込めて放った一撃でさえただの足蹴りではね返されてしまう。このときベジータはあまりの恐怖と自分の無力さに初めて涙を流し、戦意を喪失した。そのままフリーザによって一方的に痛めつけられ続けたが、止めを刺されそうになったその時にメディカルマシンで回復した悟空が現れる。ここでベジータはフリーザに対して悟空こそがフリーザが恐れていた超サイヤ人であると言い放ち、勘気に触れたフリーザにより心臓を貫かれる。死にゆく苦しみの中でベジータはサイヤ人の悲願である打倒・フリーザの願いを涙ながらに悟空に託し、死亡する[9]。このベジータの最期は、それまで「自分は地球人である」と強く拘ってきた悟空をサイヤ人の誇りに目覚めさせるきっかけとなった。
その後に地球のドラゴンボールで「フリーザ一味に殺された人々を生き返らせてほしい」と言う願いが叶えられたため、他のナメック星人とともに生き返る。そして、ナメック星のドラゴンボールで地球に飛ばされ、地球に住み着いた。これ以降、悟空を超えるという目標ができ、「永遠の命を手に入れる」という願いを叶えようとはしなくなった[10]。アニメ「Z」では、ナメック星編の後のガーリックJr編の間に、悟空を見つけることと、超サイヤ人化のきっかけを求めるという二つの目的のため、宇宙を飛び回りフリーザ一味の残党と戦っていた。
地球でブルマの家に住み着いてから、超サイヤ人になるために修行を続けていた。その内にブルマとの間にトランクスを授かる。自分では未だにサイヤ人の王子のつもりだが、事実上ブルマ一家に婿入りしたような形となった。
人造人間・セル編[]
エイジ764~767(32歳~35歳)
悟空が超サイヤ人に覚醒後、自身が超サイヤ人に覚醒できないことに焦りや苛立ちを募らせていたが、人造人間との戦いまでの3年の間に、修行の過程で悟空を超えられない自らへの怒りから超サイヤ人への覚醒[11]を果たし自分への自信を取り戻した。これは原作では悟空についで2番目[12]の覚醒となる。悟空と人造人間19号の戦闘の最中に心臓病に苦しむ悟空を救出する形で登場し、悟空に代わって19号と対戦。超サイヤ人に変身して19号を終始にわたり圧倒し、ビッグ・バン・アタックで破壊した。自身の強さを確認し、「王子である俺の方がカカロットよりも強い」と自負したまま[13]人造人間16号と17号、18号に戦いを挑み、18号と戦うことになる。しかし、序盤は互角に渡り合うも人造人間故にスタミナが減らない18号に圧倒され完膚なきまでに叩きのめされた。18号に敗北後セルの存在を知り、トランクスの呼びかけにも応じずに1人で佇んでいたが、悟空の働きかけによりトランクスとともに精神と時の部屋での修行に入る。その結果、17号を吸収したセルを圧倒するほどまで実力を上げたが、強敵と戦いたがるサイヤ人としての性格を利用されセルの完全体への変身に協力し、完全体となったセルと戦うも、歯が立たず敗れる。
その後、セルゲームに向け、再び精神と時の部屋での修行を行う。セルゲームでは悟空とセルの戦闘を見て、自分が悟空より劣っていることを認め、さらに悟空を「天才」と称するも、セルはそんな悟空をさらに上回っていると語った。また、セルが産み出したセルジュニアと互角の戦いを演じる。自爆から復活したセルによってトランクスが殺された際には激昂してセルに突撃する[14]が返り討ちにされ、直後の追撃をかばって負傷した悟飯に謝罪した[15]。このセルへの攻撃は結果的に悟飯の足を引っ張ることとなり、クリリンは「トランクスならドラゴンボールで生き返れた」とベジータを非難している。しかし、セルと悟飯のかめはめ波の撃ち合いの際には横からセルに気功波を撃ち込んで注意を逸らし、結果的にセルを倒すのに一役買った。セルが消滅し、他の戦士たちが去った後にピッコロは「手を貸してやる」とベジータを気遣うような発言をするが、ベジータはそれを断っている。
この戦いでライバル視していた悟空は死亡したうえ、悟飯がセルを倒し、孫親子との大きな実力差を痛感したベジータは無気力状態となり戦いからの引退を仄めかす発言をしている。また、セルの闘いが終わり未来へ帰るトランクスを見送る際は陰で小さくサインを送り、トランクスもそれに応えた。
魔人ブウ編~最終話[]
エイジ774~784(42歳~52歳)
息子のトランクスが成長したことで、自身の訓練に加え彼に格闘技を教え鍛えあげる日々を送っていたが、悟飯が第25回天下一武道会に出場すると聞き、ベジータも出場を決意。直後にあの世の悟空も一日だけ現世に復帰して出場すると発言し、さらに闘志を燃やす。予選ではパンチマシンを吹っ飛ばして破壊するほどのパンチ[16]を放って突破を果たし、本戦の組み合わせ抽選の結果、悟空が対戦相手に決まる。しかし、界王神と魔導師バビディの戦いに巻き込まれ、悟空と戦えないことを不本意に思いながら武道会場を後にして戦いの場に向かう。
バビディの宇宙船内の戦いでは第1ステージでプイプイと戦い一蹴する。しかし、家族との生活を得て徐々に穏やかな気持ちになっていく自分と、生まれついての戦士としての自分のプライドとの間で葛藤し、その思いを断ち切るためわざとバビディの洗脳術にかかり、自分の魂を売り渡す[17]。直後、バビディの魔術で武道会場に場所を移され、悟空に自身との対戦を要求するため多くの観客を虐殺した。彼の行動と発言に激怒した悟空が対戦を受諾し、無人の荒野で戦うことになる。なお、戦闘前にはバビディの命令を「誇りだけは思い通りにならん」として、強靭な意志で跳ね飛ばした。バビディの洗脳術を受けたことで秘めているパワーを限界を超えて引き出され、超サイヤ人2状態の悟空と互角に渡り合うも、その間に封印されていたブウが復活する。悟空が戦意を喪失したため戦いを中断し、不意をついて悟空を気絶させ仙豆を奪い、体力を回復させてから1人でブウの元へ赴く。単身でブウと戦うが、不死身同然のブウを倒しあぐね、さらにブウの攻撃を食らってこのままでは勝てないことを悟る。そして、初めて家族を始めとする自分以外の者のために戦うことを決意し、己の命を捨ててブウを巻き込み自爆[18]。直前に、自分が死んだらあの世で悟空に再び会えるかどうかをピッコロに質問した際、「罪もない人々を殺しすぎたため死ねば肉体は無となり魂も悟空とは違う世界に運ばれ、そこで魂は洗われ記憶もなくし新しい生命体に変えられる」という趣旨の言葉を言われている。しかし、ブウを倒すことはできずに結局は無駄死にとなる[19]。
その後、地球の危機に伴い、次々と戦士たちを吸収して手に余る強さを発揮していくブウと戦う戦力としてあの世から呼び戻される。万が一の事態を考えていた閻魔大王の苦肉の策により不本意ながら魂をそのままにされており、肉体も復元される。この時点でバビディからの洗脳状態から元に戻っていた[20]。占いババに連れられ現世に復帰し、合体する相手を探していた悟空と再会するも、自身との戦いにおいて超サイヤ人3に変身できることを隠していた悟空を許すことができず、悟空の「合体してくれ」という頼みを拒否する。しかし、悟空がブウによってブルマたちが食べられて殺されたことや、トランクスたちがブウに吸収されたことを話すと葛藤する様子を見せつつも合体することに同意し、ポタラによって合体。ベジットとなってブウと戦う。ベジットとなってからはブウを赤子扱いするほどの圧倒的な強さを見せ、最終的にわざとブウに取り込まれるも吸収される寸前でバリヤーを張って自らを守り、ブウの体内に侵入。ブウの体内でポタラによる融合が解けて2人は元通りになるが、吸収されていたトランクスや悟飯たちを救出することに成功した。さらにはトランクスたち同様に肉の繭に閉じ込められていたブウ(善)を発見するも、直後ブウが自身の体内に現れ戦闘になる。戦闘の最中にブウ(善)を引き離そうとした際のブウのうろたえを見て引き離し[21]、結果的にこの行動によって彼らはブウの体内から脱出することが出来た。しかし、本人としてはブウの弱体化を狙っての行動だったものの、結局は逆効果となり、ブウは誕生当初の「自制心が全くない純粋の魔人」[22]に還元される。ブウによって地球を破壊される寸前に瞬間移動で現れたキビト界王神によって悟空、ミスター・サタン、デンデとともに界王神界に移動するが、トランクスたちは地球の爆発ともに消滅。トランクスたちより先にサタンらを助けた悟空に対してベジータは怒りをあらわにした。
キビト界王神と老界王神に再び悟空とポタラで合体するよう言われるが、悟空共々それを断り、個人として戦うことを選ぶ。キビト界王神の瞬間移動を真似たブウが界王神界にやってきたため、決着を付けるべく最後の戦いに臨む。1対1でブウと戦うことを悟空との間で取り決め、先発を決める悟空とのじゃんけんに敗れたため自身は観戦することになるが、悟空とブウの戦闘中に悟空を賞賛し、「魔人ブウはオレにはとてもかなう相手じゃなく、戦えるのはカカロット(悟空)だけ」と穏やかな表情で語るとともに、悟空の強さの理由や自身との相違点を独白し、彼を「ナンバー1」と認める。その後、ブウに苦戦する悟空が超サイヤ人3のフルパワーを出すための時間稼ぎとして、超サイヤ人2に変身してブウに挑むが圧倒される。死んだ状態でさらに死んだ場合は本当に消滅することになるため、まさしく命懸けで戦うが、悟空は結局フルパワーを出すことができず無駄に終わる。戦況が悪化していく中、デンデらにナメック星のドラゴンボールで「破壊された地球を元に戻す」願い、「第25回天下一武道会が行われた日から死んだ者全てを極悪人を除いて生き返らせる」願い[23]を叶えてもらうことを指示し、ポルンガへの2つ目の願いによって生き返る。この際、「極悪人を除いて」という条件にもかかわらず自身も生き返ったことには、本人も驚く様子を見せた[24]。また、悟空が自身の提案に対し、「『ブウに殺された者を生き返らせる』という願いのほうがわかりやすいのではないか」と意見した際、「それでは極悪人のバビディやダーブラまで生き返るうえ、武道会場でオレに殺された連中は生き返れない」と返している[25]。
そして、ブウを倒すために元気玉を作るよう悟空に提案。界王の力を借りて蘇った地球人たちに自ら語りかけ、元気玉を作り出すのに必要な元気を分けてもらうため手を空に向けて上げるよう働きかけるが、地球人はブルマや仲間たちを除いてほとんどが協力しようとしなかった。元気を集める時間を稼ぐため、ベジータはブウに戦いを挑む。気は回復しておらず超サイヤ人にも変身できないためブウには一方的に打ちのめされるが時間稼ぎの役目は果たす。元気玉の完成時には既に自分では動けないほどのダメージを負っていた[26]が、ブウの隙を見たサタンによって救出された[27]。最終的に悟空は元気玉をブウにぶつけることに成功し、ブウを完全に消滅させた。なお、ポルンガの3つ目の願いで悟空の体力を元に戻すことを思い付いたのは原作ではデンデだが、アニメではベジータがそれを思い付きデンデに指示した[28]。
ブウ戦後は再び地球で平和に暮らすことになる。また、以前の冷酷さは薄れ、アニメでは敵として見ていたブウ(善)を自身の代わりにブルマのショッピングに付き合わせたほか、パーティで食べ物を与えたりと好意的な態度を見せている。
そして破壊神ビルスと戦い、ウイスの修行のもと超サイヤ人ゴッドとブルーを会得し、復活したフリーザと戦い、キャベを弟子にし、ゴクウブラックに一度は負けるが再戦時に超サイヤ人ゴッド(一瞬だけブルー)で勝利し、完成ブルーを会得し、トッポ戦で進化ブルーに覚醒し、ブロリー戦でゴジータになり、ヤードラット星で修行をした。
10年後には娘のブラが生まれ、戦いからは遠ざかり厳しくも穏やかな父親になっていたが、悟空が第28回天下一武道会に出場することを聞きそれについて質問した際、悟空の「すごそうな奴が出るから」という返答と悟空曰く、「今、うちで一番根性がある」というパンの様子を見て自身も出場を決意し、さらにトランクスにも「小遣いを半分にされたくなかったら出ろ」と命令した。大会では本戦の組み合わせ抽選後、自身を挑発してきたノックを裏拳一発で吹っとばして棄権させ、悟空がウーブを連れて旅立った際には悟空の「強くなったウーブと戦いたい」という魂胆を理解していた。なお、完全版34巻で追加されたラストでは、「そのうち必ずカカロット(悟空)に勝ってみせる」とも考えている様子を見せ、原作の最後を締めくくる形となった。
異時系列におけるベジータ[]
青年トランクスの未来世界では、人造人間19号、20号(作中の次元での17号、18号)と戦い敗れ、命を落としている。
アニメでは、未来世界でもベジータが何らかの怒りにより超サイヤ人に覚醒しているシーンがある。
劇場版[]
悟空が危機に陥った際に駆けつけ、「勘違いするな」「助けるわけでは決してなく、あとで自分が(カカロットを)倒すため」と説明することが多い。また、専用のテーマソングがBGMとして流れる。
Z劇場版6作目『激突!!100億パワーの戦士たち』にて初登場。悟空とともにメタルクウラと闘う。メタルクウラ撃破後、悟空とともに「(メタルクウラとは)2度と戦いたくない」と、お互いに同じ意見を述べた。
Z劇場版7作目『極限バトル!!三大超サイヤ人』では、氷河地帯より突然現れ、人造人間13号が悟空に放った「SSデッドリーボンバー」をエネルギー弾で弾き飛ばし、人造人間15号と戦う。最初は押されていたが、超サイヤ人に覚醒したのち、破壊する。ラストでは流氷の上でピッコロと左右に分かれて座り込んで腕組みをしている様子が描かれた。
Z劇場版8作目『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』では、新惑星の王として新惑星ベジータに招かれるが、伝説の超サイヤ人となったブロリーに恐怖し、極度の戦意喪失に陥った様子をピッコロに見下げ果てられた。だがブロリーに挑む悟空に触発され、戦意を取り戻した。その後他の戦士たちとともにブロリーに倒され、他の戦士たちが悟空にエネルギーを分け与える中、サイヤ人の王子としてのプライドから「誰がカカロットなどに!」と、ただ一人エネルギーを与えるのを強く拒否していたが、最終的には無意識の中でエネルギーを与えた。悟空はこのあとにブロリーを撃破した。帰りの宇宙船では悟空たち仲間やシャモ星人らで満杯の中でピッコロと背中合わせになり腕を組んでいる。
Z劇場版9作目『銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴』では悟空が死んだため、戦いを引退したベジータがトランクスの危機に駆けつける姿が描かれ、戦いを引退したはずのベジータが、7年後も修行を続けていた理由にある程度の解答が与えられている。ラストでは他の戦士が入院する病院の上で、ピッコロと左右に分かれて腕組みをしている様子が描かれた。
Z劇場版12作目『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では地獄に堕ちたベジータがあの世の混乱で肉体が復活し、ジャネンバに戦いを挑む。ジャネンバの瞬間移動の本質を一目で見抜き、その移動先を暴くという駆け引きの巧さを見せジャネンバを驚愕させるが、直後の腕を伸ばしての反撃をまともに食らう。追い詰められた所を悟空にフュージョンを求められ、「貴様と融合するくらいなら死んだ方がましだ」と拒否するが、悟空に「もう死んでるだろ」と指摘され、思わず肩を落とした。また、ジャネンバの攻撃を回避し切れなかった自分に落胆し、悟空より劣ってしまった悔しさの余り落涙した。苦戦の末悟空とのフュージョンを決意し、ゴジータとなってジャネンバをわずか数秒で撃破する。最後は悟空に「もうフュージョンはごめんだ」と告げると、その場で霧消するようにして消えた。
Z劇場版13作目『龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる』では、カプセルコーポレーションが破壊され、「人様の家を破壊した」として怒りを露わにし街で暴れるヒルデガーンの前に現れ戦いを挑む。敵わず吹き飛ばされるが、ビルの中にいた人々を守るために身を挺してバリアを張った後、自分の性格が「甘くなった」と言って力尽きるシーンがあり、それまでのベジータとの心境の変化が描かれていた。
ドラゴンボールGT[]
髪を切り口髭を蓄えた容姿で登場。己の限界を追い求めるだけにトレーニングを続け、ブウ編終盤では実力面で大きく水を空けられていた悟飯を再び上回っている。悟天とトランクスが修行をサボってだらけている中の提案で突然宇宙に行かせようとした。なお、パンが密航して宇宙船を勝手に発射させたために悟天は地球に残留する。
その9ヶ月後に娘のブラの買い物に付き合う中、ツフル人が作ったミュータントのベビーに寄生された悟飯と遭遇。身体に寄生され、悟空と対峙させられるが、悟空によってベビーはベジータから追い出されて倒される。
天下一武道会では悟空に戦いを挑もうと途中乱入してきた。そして悟空が出場していたのが少年の部とは知らなかったため、決勝の相手を見て愕然した。結局、武道会の帰りに対峙したが、悟空が腹減ったという理由で戦いはお預けになり、これを悔しがるどころか、悟空ともども笑い飛ばしている。
地獄から過去の悪人が蘇った際にはかつての部下であったナッパを一撃で倒す。その直後に現れたドクター・ゲロとドクター・ミューの造り出した新17号と戦闘になり互角に渡り合うも、新17号と人造人間17号が合体した超17号には圧倒される。なお、超17号戦では自身を「サイヤの誇りを持った地球人」と称した。その後、地獄から生還した悟空に全てを託し力尽きる。
55話では、それまで悟空に抱いていたライバル意識の軌跡が回想された。悟空が超サイヤ人4に変身したことでそれまで縮まらなかった差がさらに開きつつあったが、超一星龍戦ではブルマが開発した人工ブルーツ波発生装置によって、悟空と同じく超サイヤ人4に変身する。変身直後に自分から悟空とのフュージョンをもちかけたことで、悟空を驚かせ、超サイヤ人4状態のゴジータに変身して超一星龍を圧倒するも、あとわずかのところで合体が解けてしまう。再合体を狙うも超一星龍戦の度重なる妨害と悟空の超サイヤ人4への変身が解けたことで実現せず、自身も超サイヤ人4への変身が解けてしまう。また、悟空が瀕死の状態に追いやられた際にトランクスと悟飯、悟天に「生き延びて必ず奴を倒せ、お前たちがカカロットの敵を討つんだ」と言い仲間を逃がし、超サイヤ人4の変身すら解けていながらも単身超一星龍に挑んでいった。なお、超一星龍戦では「オレの故郷惑星ベジータはフリーザに破壊されてしまった。そして今度は地球か…!」と発言するなど、地球を第二の故郷とみなしていると取れる様子が描かれた。
ブラに髭を「似合ってない」と言われたことにショックを受けて髭を剃ったり、ブルマに「髭がないほうが素敵」と言われまんざらでもない表情を浮かべたところをチチに見られ、さらに赤面する等、以前と比べ人間的な感情を見せるシーンが多くなる。また、息子のトランクスには厳しい反面、娘のブラには頭が上がらず、ブラの買い物に付き合った際、運転中にブラをナンパした男性に車で体当たりを仕掛けたあとにハンドルを引き抜いて海に落とす一面を見せている。
終盤では、口元にしわができていた。登場時の口髭は、元々は鳥山の原案キャラクターが由来となっており、当時、スタッフ間でも笑いを誘ったという逸話がある[29]。鳥山は「ベジータに髭は似合わない」と親戚の子に言われ、それを耳にしたスタッフが作中で髭を剃らせたという[30]。
100年後には子孫であるベジータJr.が天下一武道会に出場、決勝戦で悟空の子孫である悟空Jr.と対決する。
- 超サイヤ人4ベジータ
- ベジータが超サイヤ人4に変身した姿。大猿になっても理性を保つことが可能な超サイヤ人が変身できる最強の形態である。尻尾がないベジータは、ブルマの作った人工ブルーツ波発生装置を浴びて強制的に大猿へ変身、そのまま超サイヤ人4へと変身した。ベジータは元々大猿に変身しても理性を保つことができたが、昔はこの形態に変身することができなかった。悟空と同様にこれまでの超サイヤ人とは異なる黒い長髪、赤い体毛などが見られる。また、この形態のときは紫色の手袋と靴を装着している。ベジータの場合は元々が好戦的な性格であり、性格に大きな変化は見られない。
他作品のベジータ[]
- 超こち亀
- 『超こち亀』ではフリーザの隙を突いて、ドラゴンボールを奪おうと偵察していたところ、フリーザと両津勘吉が遭遇するところを目撃する。ギャグマンガの人物なのでフリーザにいくら攻撃をされても死なない両津を見て驚き、恐れをなし逃げようとするが、両津にフリーザの仲間と勘違いされ「い、いや!オレは…」と挙動不審になり、最後に「踏み込んではいけない世界があった」とコメントしていた。
- ネコマジン
- 『ネコマジン』ではフリーザの息子クリーザを連れ戻すため地球にやって来て、ネコマジンに「一秒で片付けてやる」「もし負けたらお好み焼きをおごる」と豪語するが、ネコマジンがギャグマンガの特性を持つとわかると、「携帯が鳴った(急用ができた)」と嘘をついて地球を脱出し(音がしなかった事を突っ込まれると、「マナーモードにしていた」と慌ててごまかしている)、「二度とギャグマンガには出ない」と言い残した。
- CROSS EPOCH
- 『CROSS EPOCH』では空賊の頭として息子トランクス、『ONE PIECE』のロビン、ウソップを部下に従えて登場。最終的にピラフとバギーの飛行機を撃ち落すのにも一役買っているという見せ場もあった。左目に眼帯をしており、角が生えている。また、マントの下に見える鎧は人造人間編のものと同一のデザインである。マントの留め具には「菜」の文字が書いてある。
悪役からの変化[]
テンプレート:雑多な内容の箇条書き 地球に襲来した頃のベジータは、悟空たちと善戦しつつも敗死したラディッツを「役立たず」と見限ったり、自分の指示を無視して戦いの相手となる天津飯を侮り、敗れた栽培マンを「これ以上戦わせても時間の無駄」として殺し、戦闘不能になった仲間のナッパですら「動けないサイヤ人は必要ない」と冷笑を浮かべながら処刑する、ナメック星において悪役同士とはいえフリーザの部下や側近を次々と殺害、さらにツーノ長老の村人を全員殺してドラゴンボールを奪うなど、他のサイヤ人同様残忍冷酷さを前面に出した悪役であった[31]。
ベジータが変わるきっかけとなったのは、地球での最初の戦いで結果的に悟空らがとどめを刺さなかったこと、フリーザの強大な力に対抗するために、悟空たちと一時的に共闘せざるを得なくなったこと、フリーザに敗れ、サイヤ人としてフリーザ打倒を悟空に託したこと、人造人間など次々と現れる己を超える敵との戦いの中で、Z戦士らと協力する場面も出てきたことに伏線がある。何よりも大きいのは、その後ブルマとの間に子ができたことで、戦いや殺戮一筋であった硬派のベジータにとって、「家族」を持ったことが大きな変化のきっかけとなった。アニメではトランクスが誕生する前に、地球に来襲したフリーザを見に来たブルマを「下品だと思っていたが、肝が据わっており、気が強い女」と感じていた。だが、ドクター・ゲロによってブルマと赤ん坊のトランクスが乗った飛行機が撃墜されたときに2人を助けようとせず、気にもかけなかったため、未来から来たトランクスに軽蔑された。
ほかにも、自分の強さへの慢心から一度は追い詰めたセルを完全体に変身させるべくわざと見逃し、それを阻もうとするトランクスを力ずくで排除するなどの身勝手な振る舞いを幾度も見せていた。しかし、セルにトランクスを殺されたときには、感情をあらわにしてセルに立ち向かった。トランクスが未来に帰る際には見送りにも参加し、無言ながら指を傾けてサインを送るなど、絆の一片を感じさせた。
その後は家族と過ごす時間も多くなり、家族愛も感じるようになっていった。トランクスに対して「(褒美に)遊園地に連れて行ってやる」など父親らしい発言が見られ、またトランクスもベジータを父親として尊敬し慕っている様子が描かれている。150倍の重力室でトレーニングをしているトランクスに対して、無理をしないようにと気を遣う一面も見受けられる。悟空へのライバル心からか、自分の息子を悟空の子供に負けさせたくないという思いがあり、幼いトランクスを「悟飯より強くする」ように鍛えていた。天下一武道会ではトランクスと悟天の試合時に悟天が約束を破って超サイヤ人に変身すると、悟空を「汚いぞ!」と非難し、トランクスが悟天に勝ったときは笑顔を浮かべながら悟空の肩を叩き、「自分の息子のほうが血統が良かったらしい」と、わが子の成長を喜ぶコメントをしている[32]。アニメでは声に出さないものの、悟空・悟飯よりも必死な形相で試合を見ており、トランクスがミスター・サタンに勝ったと聞いたときは食事中ながら喜んでいるかのような表情をした。
「カカロット(悟空)たちの影響を受けて、地球や地球での生活が好きになっている自分が嫌だった」とその変化を自分でも感じており、そのためにバビディに魂を売り、悟空との決着を付けようとせんがために武道会場の観客たちを殺すなど、残酷さを再び押し出した。だが、魔人ブウを目覚めさせた責任感と、家族を守るために自らの命を顧みない自爆を遂げ、「初めて自分以外の者のために闘おうとしている」とピッコロに評された。その直前にはトランクスを抱き締め、ブルマを大切にするよう遺言を残している。その後もポタラによる悟空との融合の際は、初めは拒否するもブルマの死およびトランクスが吸収されたことを知らされたことにより、こだわりを捨てた。魔人ブウとの最終決戦では、自分が悟空に勝てなかったのは“守るべき者がいなかったから”ではないかと考えていたこと、それは今の自分にもあてはまると自覚があったことを示唆する発言をしていた。また、ブルマへの情愛を示す描写としては、ブウと対峙したときの自爆直前に、トランクスに対して、ブルマを大切にするように伝えて抱きしめた場面や、ドラゴンボールの使用を猛烈に反対する老界王神を説得するため、悟空が「ブルマのエッチな写真を」と、取引に使った際に「勝手に人の妻を」「チチの乳の写真をやれ」と悟空に対して激しい怒りを見せる場面がある。アニメで描かれたブウ戦後のブルマの家でのパーティーではひとりでいることが多かったが、ブウをはじめ各人物と笑顔でパーティーを楽しむ場面が見られ、より溶け込んでいた。ブルマによればベジータも悟空同様、修行に明け暮れてばかりで全く働かない[33]。だが、トランクスを武道会に参加させるために「小遣いを下げるぞ」という脅し文句を使った。 2008年版のアニメでは、実弟ターブルの妻から「こんにちは、お兄さん」と自己紹介され「こ....これはどうも」と丁寧に御辞儀をするなどある程度の礼儀作法も身につけているようである。その後の悟空の台詞から「オラとおめぇの仲じゃねえか!」と発言しており(しかもベジータ本人は否定しなかった)、友人関係となっていた。 金銭的にはブルマに依存していることとなり、時々嫌味も言われるが、ベジータ本人は全く気にしてないようである。
ベジータの戦闘力[]
ナメック星編までは、ほとんどサイヤ人の特性である“死の淵からの回復による戦闘力の増加”で増加していたが、それ以降は主に修行による戦闘力の上昇である。人造人間編以降は、戦闘力自体が本編で出てこなくなったため、正確な数値は不明だが、悟空が超サイヤ人になったこととなれない自分への苛立ちから超サイヤ人に覚醒。人造人間19号を圧倒するほどの実力を得た。しかし、人造人間18号には完膚なきまでに叩きのめされ、超サイヤ人のさらなる可能性を模索し、精神と時の部屋でトランクスと修行を経て攻撃力に特化した「超(スーパー)ベジータ」へと変身し、セル第二形態を圧倒する強さを見せた。
セル戦終了時には悟空が死亡したことにより戦いから退く発言もしたが、魔人ブウ編ではその強さへの探究心から超サイヤ人2にまで変身してみせ、修行は怠っていなかった[34]。ブウ編では、バビディに洗脳された際に、潜在能力を限界を超えて引き出されたことで、戦闘力を大幅に上昇させた。しかし、超サイヤ人3への変身を果たした悟空とゴテンクス、また老界王神の潜在能力解放を受けた悟飯には及ばず、ブウとの戦闘でも圧倒される場面が目立ったものの、作品終盤まで最前線で戦い続けた。
作中におけるベジータの明確な戦闘力の数値は以下の通り。
- 地球襲来時:18000[35]、180000(大猿時)
- ドドリアが「あいつの戦闘力は18000がやっとだった」と語っている。大猿になると10倍の180000まで上昇する。ただし地球での戦いで大猿に変身した際は(ベジータいわく)パワーボールを造ったこと、及び孫悟空の3倍界王拳によりダメージを受け、さらにギャリック砲を放って体力を消耗したことにより戦闘力が多少弱まっている。
- ナメック星到着→ザーボン第1戦:24000[35]
- 地球での傷が回復し、戦闘力が上昇。ドドリアのスカウターが計測。
- ザーボン第2戦→リクーム戦:約30000
- ザーボン戦後にザーボン自らが治療したことにより戦闘力が上昇。
- 『ドラゴンボールZ』では「30000近くまで上昇したぞ」というジースのセリフが、『ドラゴンボール改』では「30000を軽く超えちまったぞ」に変更された。
- リクーム戦後→フリーザ第3形態戦:250000
- リクームとの戦いに敗れたあとに、悟空が与えた仙豆にて回復して上昇。数値の設定は旧『ブイジャンプ』第1号(平成2年12月12日号)誌上で発表されている。ジースが驚愕し、フリーザの新型スカウターでも計測できなくなるほどにまで上昇した[36]。第1形態のフリーザと差し向かい、離れてから息切れをしており、フリーザには及ばないようである。
ベジータの主な技[]
サイヤ人編で使用した技[]
- 衝撃波[37]/汚い花火だ[38]/ファイナルインパクト[39]/フラッシュストライク/汚い花火
- 指先から放った衝撃波で相手を爆発させる。天津飯に敗れた栽培マンを処刑したのが初使用。キュイを葬った時の台詞がそのまま技名になっているゲームもある。
- ギャラクシーブレイカー[40]
- 気力を溜め、体から一気に解放する。この技でナッパを処刑した。
- ギャリック砲
- 初期の代表的な技で、気力を溜め、突き出した両掌から高出力のエネルギー波を放つ。溜める時は全身にスパークのようなオーラを纏う。かめはめ波とは手や足の構え方が違い、両手を構えるのも左である。ゲームによっては右に構える場合もある。
- 地球を粉々に砕くほどの威力があり、悟空にプライドを傷つけられたベジータは地球もろとも粉々するため、この技を放ったが、限界を超えた悟空の4倍界王拳かめはめ波に撃ち返されてしまった。色が紫(超サイヤ人3で使用するものはオレンジ色)であること以外はかめはめ波に類似している。作中での登場は原作では悟空戦のみ。超ではビルス、ブロリーとの戦いでも使用。アニメではキャベや合体ザマスとの戦いでも使った他、サイヤ人編で地球に来る前に寄り道したアーリア星に光線を放ち、粉々に消し去ったことがある。技名の由来はニンニクの英語名からのもじり。
- パワーボール
- 星の酸素と自身の気を混ぜ合わせることで、大猿化に必要な月を作り出す。パワーボールを作ると戦闘力が少し弱まる。
- 爆発波[37]/超爆発波/ずあっ
- 気を大爆発させ、自分の周囲360度をすべて攻撃する。攻撃範囲がかなり広く、この技で悟空、クリリン、悟飯、ヤジロベーを吹っ飛ばした。ゲームでは全体攻撃の爆発波は味方を巻き添えにすることもあった。
- 気円斬[37]
- 気を円盤状のカッターに練り上げ、その物体を寸断する。悟飯を大猿から元に戻すために使用。劇場版では、コードで体を形成したクウラの腕をこの技で切断している。なお、ベジータはクリリンの放った気円斬がナッパの頬を掠めた際、「どういう技か見切れんのか」と漏らしていた。
ナメック星編で使用した技[]
- メテオフラッシュ/超連続エネルギー波/連続エネルギー弾
- 弾幕を張るように大量のエネルギー弾を高速で打ち出す。追い詰められたときに使用する傾向がある。初期は先制攻撃や追撃として大きく貢献していたが、後期では効果を発揮しないことが多かった。悟空もセル戦で劣勢になった際に使用している。魔人ブウが同様の技を使用した際に悟空は「今のはベジータの技だ」と称した。
- ファイナルギャリックキャノン[41]/ギャリックバースト[42]
- 相手の腹に拳を突き刺し、そのまま片手でエネルギー波を放つ。ザーボンに止めを刺した技。
- 強力エネルギー波[37]/ギガブラスター[43]/ファイナルクラッシュ[38]
- ナメック星でリクームに対し先制攻撃の際に放った。
- ジェノサイドブレイカー[42]
- 相手の脇腹を手刀で砕き、エネルギー波で止めを刺す。この連続攻撃でジースを倒した。
- ファイナルバーストキャノン[42]
- 両手から気をためた強力なエネルギー波を放つ。ナメック星を破壊する程の破壊力を秘めた技だが、最終形態となったフリーザに足蹴りで跳ね返されてしまった。
人造人間編で使用した技[]
- アメイジングインパクト
- 名前はゲームより。相手を両足で蹴り上げ、両手を組んで叩き落す。人造人間19号に対して使用した技。
- ビッグ・バン・アタック
- 人造人間19号に放った技で、巨大な光弾を放つ。ギャリック砲以上の威力を持つ。また、メタルクウラ戦でも使っている。なおゲームでは「ビッグバンアタック」と表記されることが多い。まれにエネルギー波として放たれることがある。アニメでは魔人ブウに放ったが、よけられてしまう。
- フォトンボンバー[43]
- 片腕に気功弾を作り、相手に投げつける。人造人間20号をおびき出すために使用したが、エネルギーとして吸収された。
- アトミックブラスト[42]
- 相手の腹をパンチ、回し蹴り、パンチ、逆様状態でエネルギー波を放つ。第2形態のセルに対して使用した連続攻撃。
- ギャリックインパクト[42]
- 相手を蹴り落とし、背中に気功弾を放つ。第2形態のセルに対して使用。ゲームでは超サイヤ人3のベジータも同じ技が使える。
- ファイナルフラッシュ
- 完全体セルに放った技で、技名を叫んだ技でもある。殺傷能力・貫通力に長ける。両手に気を集中して黄色い光線を一直線に放出する。ビッグ・バン・アタック以上の破壊力を持つ。作中で使用した際は、地球を破壊しないように範囲を絞り、セルの右半身を吹き飛ばすが再生された。アニメではセルジュニアに放っているが、あっさりと蹴り返された。「サイヤ人絶滅計画」でも暗黒惑星での戦いで3回使用。この時はいずれも光線の色が青であった。
- マキシマムフラッシャー[41]
- 右腕を後方に引いてから放つエネルギー波。自爆から復活したセルに対して使用。
魔人ブウ編で使用した技[]
- ダッシュボム[37]/ダブルギャリックキャノン[42]
- ダッシュで接近し、至近距離で両手からエネルギー波を放つ。この技でプイプイを殺害した。名前はゲームより。
- ダークインパクト[42]
- 相手の攻撃を避け、両手からエネルギー波を放つ。悟空に対して使用。
- アトミックブラスト[44]/ビッグバンフラッシュ[38]/バリオンレイ[45]/ファイナルインパクト[41]/
- 魔人ブウに対して使用した技。貫通力が高く、当たっても爆発はせずに相手を貫く。
- 最終最後の技/ベジータファイナルブラストボム[46]/ファイナルエクスプロージョン[44]/こなごなに吹っ飛ばす![38]
- 破壊力は絶大だが、自分の命も失うことになる自爆技。魔人ブウに使用したが、結局再生されてしまう。GTでは悟空が超一星龍に使おうとしたが、ベジータ本人に止められた。劇中に技名はなく、「最終最後の技」以外の技名は全てゲームより。
- インフィニットブレイク[42]
- 相手に二段パンチを食らわせ、膝蹴り、パンチで吹き飛ばす。魔人ブウ(純粋)に対して使用。
超で使用した技[]
- ガンマバーストフラッシュ
- ファイナルフラッシュの上位技。合体ザマス戦で使用。作中では体力が殆ど残ってない状態で使ったが、それでも合体ザマスの体を一撃でバラバラにする威力を誇った。なぜもっと早くに使わなかったのかは不明。毎回最終兵器扱いされていることから、魔封波や自爆技のようなリスクの高い系の可能性あり。ジレンに対しても終盤で使用。アニメには未登場。
劇場版で使用した技[]
- ブレイブパニッシャー[42]
- 連続攻撃を繰り出し最後にエネルギー弾を放つ。『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』で伝説の超サイヤ人に変身したブロリーに対して使用。
GTで使用した技[]
- スーパーギャリック砲
- ギャリック砲の強化版。実際に使用したのは、ベジータの身体を乗っ取り大猿に変身したベビー。ゲームオリジナル要素として、大猿ベジータの究極技としても使用でき、父である大猿ベジータ王も片手で使用する。
- ファイナルシャインアタック
- ベジータの新技で、片手あるいは両手でエネルギーを溜めて放つ光線。両手で放つ場合の構えはファイナルフラッシュと同じである。ファイナルフラッシュ以上の威力を持つとされている。光線は極太で青緑のような色だが、ゲームによっては少し違う緑色となっている。ゲームでは現在超サイヤ人4状態の専用技となっている。
- 初披露の超17号戦では通用せず、超一星龍戦では超サイヤ人4の状態で、悟空のかめはめ波と同時攻撃をしたが、全くダメージを与えられなかった。超サイヤ人4の変身が解けた後にも超一星龍に使おうとしたが、ドラゴンサンダーをくらって止められた。
- 残像拳
- すばやい動きで残像を残し、相手に自分の位置を誤認させる。超一星龍戦にて、再びフュージョンするため悟空から持ちかけて使用し、超一星龍の目を完全にくらませた。
ベジータの家系図[]
ドラゴンボール ドラゴンボール ドラゴンボール ドラゴンボール
アニメ『ドラゴンボールZ』には、ベジータの父・ベジータ王が登場。原作では「王」とフリーザやベジータの口から挙がるだけだが、これにより惑星ベジータの礎を築いた指導者という人物像が明確にされた。また、『Z』劇場版の『燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』やゲーム作品『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』にも登場している。
『ドラゴンボールGT』最終回には、アニメオリジナルとしてベジータの100年後の子孫ベジータJr.が登場する。
原作やアニメ本編では描かれていないが、アニメオリジナル設定では弟のターブルがいる[47]。
ギャラリー[]
ゲームでのベジータ[]
連載当時に発売されたドラゴンボールZのRPGシリーズでは、開発スタッフがベジータを「勝手なヤツ」と意図し、仲間になってもオート操作もしく勝手な行動をとる特性があり、単独行動時以外はずっとオート操作である。このためプレイヤーから「勝手に動かすのは止めてください」と抗議されたという[48]。スーパーファミコンゲーム(以下『SFC』と表記)『超サイヤ伝説』ではマニュアル操作ができるものの、戦おうとしなかったり味方を盾にしようとするなど勝手な行動を取ることが多い。また、本来の最終ボスである最終形態のフリーザ戦を撃破する際にある条件を満たしてベジータが生き残っていると、超サイヤ人となってパーティーを裏切り、隠された真の最終ボスになるという展開がある。
ゲーム『舞空闘劇』には彼が主人公のifストーリーが収録されている。
プレイステーション2・ニンテンドーゲームキューブのゲーム『ドラゴンボールZ』ではナッパとの友情に厚かったらというifストーリーがあり、悟空に殺されたナッパの恨みを晴らした後に襲いかかろうとしていたヤジロベーに声を掛け仲間に誘おうとしたところ「あのサイヤ人みたいに死にたかない」という言葉に「ナッパのことかーっ!!!」と激怒して超サイヤ人へと覚醒する。
バトル体感ゴムゴムのかめはめ波ではエアロビキャンプのコーチとなり、プレイヤーと一緒に独自のエアロビクスを行う。
レイジングブラスト、ドラゴンバトラーズでは超サイヤ人3に変身することが可能になっている。
服装[]
基本的にはフリーザ軍の戦闘服(身体に密着した青いアンダースーツの上に、白い装甲服、手袋、ブーツ)を着用している。装甲服(ジャケット)はハイテク素材の超質ラバー製で、強固な防御力を持ちつつも自在に伸び曲がるため、動きを妨げない。
- 初登場時
- フリーザ軍の戦闘服で、装甲服は肩当てから腰垂れまで完備している。
- ナメック星編
- 当初は悟空戦と同様のもの。ただし装甲服は腰垂れがなくなり上半身だけとなった。
- 後に激しく破損したために新調するが、サイズが合うものがなかったために旧型を着用した。装甲服はタンクトップ状で、アンダースーツは濃紺となっている。
- 人造人間編
- フリーザ戦での旧型戦闘服を解析して作られた、カプセルコーポレーション製のものを着用。アンダースーツは青に戻り、装甲服の肩はベルト状になっている。
- 魔人ブウ編
- 天下一武道会の規定により、装甲服は着用していない。上半身がノースリーブ状になった濃紺のアンダースーツに、白い手袋とブーツという姿。ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜における幼少期にも、強化栽培マンとの対戦にて同様の服装をしている。
補足[]
作者の鳥山は、「お好みの戦士を5人挙げて下さい」の質問に対して、好きな5人の戦士としてクリリン・サタン・悟空・ピッコロと共に、ベジータの名を挙げている[49]。だが、連載終了直後の「好きなキャラクターは誰ですか?」の質問に対しては、「ピッコロが一番好きで、悟空はピッコロと同じぐらい好き。ベジータはそんなに好きではないが、ずいぶん助けて貰ったキャラクター」と語っていた[50]。また鳥山は、「ベジータとトランクスはちょっと女性ファンを意識して作った部分がある」と語っている[51]。本作品の初代担当者である鳥嶋和彦は「悟空が大きくなって、(2代目担当者である)近藤の時にベジータが登場して、女性ファンが増えた」と発言している[52]。ブルマを演じた鶴ひろみは、ブウ編でベジータが自爆する際に、母を大切にするようトランクスに伝えた場面で「オンエアを見て泣きました。ようやく彼の気持ちが私に届いた」と語っている[53]。また後年「ベジータはずっと無職なんですか?」と言う質問に対し「ブルマが金持ちのため、働く必要がないんでしょうね」と鳥山は回答している[54]。
アニメでの初登場時は、原作での登場時点で配色が不明だったことと「サイヤ人は黒髪」の設定がなかったため、頭髪は茶色で戦闘服も違う色での登場であった[55]。『ドラゴンボール改』では初登場時から黒髪と青色の戦闘服に再編集された。
作中「トランクスを抱いたことがなかった」と語っているが、劇場版『超戦士撃破!!勝つのはオレだ』のエンディングではトランクスをおんぶする(させられている)シーンが存在する。
地球来襲時の悟空戦およびフリーザ最終形態戦では、追い詰められた際に星ごと相手を抹殺しようとした。悟空は避ければ地球が粉々になることから「考えやがった」と発言しているが、自分がいる星を破壊すれば、当然自分も生きてはいけない[56]。しかし、アニメオリジナルストーリーでは、アーリア星を宇宙空間から破壊するシーンや、ガーリックJr編ではフリーザの残党と空気のない(空が宇宙空間)小惑星で戦っており、宇宙空間でも活動が可能なようである。
悟空のことは常に「カカロット」と呼ぶが、原作第388話にて一度だけ「悟空」と呼んだ。アニメでのその場面では「カカロット」と呼んでいる。
堀川亮とベジータ[]
ベジータを演じた堀川は、悟空が正義の味方として成立するには、それに匹敵する重厚な悪が必要と判断し、ベジータが使用する二人称を「貴様」を中心にするなど、安っぽい悪にならないように演じた[57]。そのためアニメでは原作に比べて、上記のような口調の変更がなされている。敵として登場したことから、堀川は初登場の時に「数話の程度で死ぬだろうと思っていた。まさかレギュラーになるとは思いもよらなかった」という。フリーザ戦で死亡したときには「もう出番はない」と思ったという[57]。
堀川はベジータについて「常に悟空ではなく己と戦っている、本当の意味でのプライドの高い人。単なるおぼっちゃんや王子ではなく、ガッツがある人」、「演じる側として意外性がどんどん見えていい。人間は環境や付き合う相手によって変化していくし、そもそも絶対的なキャラクターなんていない。だから心理的な変化は当然あると思う」など語っている[57]。
また堀川は、「ベジータを好きになった瞬間は重力室で修行をするシーンで、自分の中でキャラが出来上がってきた時でもある」と語っている[58]。他にも「ベジータのいいところは一本気なところで、一言で言えばピュア。いい意味でも悪い意味でも純粋で、目標に向かってまっしぐら」、「今までは自分以外の全てを否定していた男が、初めて他人を肯定して、そこで人間的に大きく成長した。そうやって他の人を認めることができたから、もっと強くなれたんだろうし、原作の終盤に出てくる台詞にもつながっていくと思う」など語っている[59]。
一番好きなシーンは「自爆前にトランクスを抱っこして、『ブルマを大切にしろよ』と言うところ」で、「ああいう台詞でブルマへの愛情を表現するのが鳥山先生らしくていい」と堀川は語っている[60]。また、「お前がナンバーワンだ」のモノローグと「サイヤ人の手で…」と語るところも好きなシーンとして挙げている。これについては「他人を認めることができるようになったっていうのが、ベジータの成長したところだと思う」と語っている[57]。
テーマソング[]
- ベジータ様のお料理地獄!!
- 歌:堀川亮(ベジータ)/作詞:岩室先子/作曲:岩崎文紀/編曲:岩崎文紀
- 内容はベジータがお好み焼きを作るというもの。いつもとは違う一面のベジータの声が聴ける。
- 恋のNAZONAZO(dedicated to BULMA & VEGETA)
- 歌:KUKO、トリッキー白井/作詞:岩室先子/作曲:清岡千穂/編曲:山本健司
- ブルマとベジータのテーマソング。
- 愛はバラードのように〜ベジータのテーマ~
- 歌:大矢晋/作詞:森雪之丞/作曲:林哲司/編曲:林有三
- 劇場版『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』公開時期に製作された曲。内容は地球のために戦う悟空の姿を「馬鹿な奴だと思ってた」はずが、自分もそうなりつつあるという心境を歌ったものである。
- Saiyan Blood
- 歌:堀川亮(ベジータ)/作詞:山田ひろし/作曲・編曲:山本健司
- サイヤ人のプライド、ポリシーを表現された歌。改41話で使用された。
TVCMなどでの登場[]
ドラゴンボール関係のCMやプロモーションで驚き役にされている。
- ギニュー、フリーザとともにゲーム画面を見て驚く(『ドラゴンボールZ 超悟空伝 -覚醒編-』CM)。
- 悟空と「グミくれよ!(後に「グミをよこせ!」)」と叫び死闘を繰り広げる(『ドラゴンボールグミ』のCMより)。
- 悟空の解説にいちいち驚く(『ドラゴンボールZ3』プロモーションビデオより)。
- DS登場を待っていたかの発言をし、「オレにも遊ばせやがれー!」と叫ぶ(『ドラゴンボールZ 舞空烈戦』のCMより)。
- 子供にデータカードダス勝負を挑み、負ける(データカードダス『ドラゴンボールZ』のCMより)。
この他に「鳥山先生と勝負だ!」と銘打って読者コーナーでボウリングをしているが、結果はガター[61]。また、ジャンプマルチワールドのパンフレットの4コマで悟空とスーパーファミコンのゲームをして勝利し、「ついにカカロットに勝ったぞーっ!!!」と大喜びしていて、負けた悟空は悔しがっている[62]。
脚注[]
画像追加
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「第1章 キャラクターコレクション Heroes collection 4 ベジータ」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年3月4日、ISBN 978-4-08-874804-7、12-13頁。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年5月5日、ISBN 4-08-873702-4、158頁。
- ↑ 人造人間17号と18号を目覚めさせたり、セルを完全体にさせたり、魔人ブウを復活させた点。同じ純血のサイヤ人である悟空にもそれらの共通点が見られる。
- ↑ 地球来襲時には「思いっきりやれ」と指示したにもかかわらず対戦した天津飯をなめてかかった栽培マンを処刑し、フリーザに変身して正体を現わすことを要求したほか、トレーニング中に超サイヤ人に変身して自身を驚かせたトランクスに「一発でも顔面にパンチを与えたら遊園地に連れて行く」と言ったうえで対戦した際にも「思いっきりくるんだ」と指示した。また、完全体セルが自身との戦いで本気を出していないことを悟った時や魔人ブウ編で悟空が自身との戦闘で超サイヤ人3に変身出来たにもかかわらず、それを隠していたと知った際には強い怒りをあらわにしている。
- ↑ 渡辺彰則編 「DBキャラ秘密の話」『ドラゴンボール大全集 7巻』集英社、1996年2月25日、ISBN 4-08-782757-7、122頁。
- ↑ 地球侵略はフリーザの命令には含まれていなかった。
- ↑ このときのベジータはフリーザ一味から離反していたので、後に「フリーザ一味に殺された者を蘇生させる」という願いの対象からツーノ長老の村の住民は外れることになり、蘇生していない。なお、アニメではベジータの襲撃から生き残った住民がいた。
- ↑ 実際に超サイヤ人になったわけではない。
- ↑ 作中にてベジータが悟空に何かを頼み込んだのはこの時が唯一である。
- ↑ これについてはPSPのゲームで「あいつとは対等な条件で勝たなきゃ意味がない」と語っている。
- ↑ アニメでは超サイヤ人に覚醒した場所は宇宙の無人惑星であった。
- ↑ トランクスは約20年後の未来から来たので除外。アニメではブロリー、悟空につぎ3番目。
- ↑ ピッコロも「(悟空を)超えたかもしれない」と認めている。
- ↑ アニメ『Z』ではトランクスが殺されたことには激高している描写はあるものの、セルに突撃した理由に自身のプライドが傷つけられたという発言が追加されていた。
- ↑ なお、原作ではこの時初めて悟飯を名前で呼び、それ以降は名前で呼ぶことが多くなる。それまでは「ガキ」「カカロットの息子」などと呼んでいた。アニメでは悟飯がセルのかめはめ波を打ち返した際に初めて名前で呼んだ
- ↑ この様子を見て棄権の意思を表明した参加者もいた。
- ↑ バビディに支配された状態のベジータは、『DRAGON BALL 大全集 2巻』では「破壊王子」、PS2ゲーム『ドラゴンボールZ2』以降の『ドラゴンボールZシリーズ』及び『ドラゴンボールZ 真武道会シリーズ』では「破壊王子ベジータ」、ゲーム『ドラゴンボールZ Sparking!シリーズ』及び『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』では「魔人ベジータ」、ゲーム『Ultimate Battle 22』では「凶戦士ベジータ」と呼ばれる。
- ↑ このベジータが死亡した回の扉ページにはベジータへの哀悼として豊臣秀吉の辞世の和歌が記載された。
- ↑ その後、ヤムチャらによる神龍への「今日(第25回天下一武道会があった日)死んだ人達を悪人を除いて生き返らせる」願いが叶えられ、武道会場でベジータに殺された者たちは生き返るが、ベジータ本人は既に一度死んで生き返っているため生き返らなかった。
- ↑ 前述の通り、バビディに洗脳された際に自身の潜在能力を限界を超えて引き出され戦闘力を大幅に上げているが、その戦闘力まで元に戻ったのかは不明。
- ↑ アニメでは戦闘中、ブウが自分たちの攻撃からブウ(善)をかばう様子を見て弱点があると判断した。
- ↑ キビト界王神曰く、「悪そのものの存在」。
- ↑ ポルンガへの願いを頼むデンデが言い方につまりながら答えたため、実際に叶えられた願いは「魔導師バビディが地球にやってきた日から死んだ者を極悪人を除いて生き返らせる」となった。
- ↑ アニメでは複雑な表情も見せている。
- ↑ ただし、前述の通り武道会場でベジータに殺された者はヤムチャらの叶えた「今日死んだ人達を悪人を除いて生き返らせる」願いで生き返っており、結果的にブウに殺されている者であれば復活は可能である。
- ↑ アニメではブウにより、元気玉を放とうとする悟空への盾にされた。
- ↑ アニメではブウ(善)が自らブウ(純粋)に向かっていき、その隙にベジータを救出させている。
- ↑ アニメではその前に、形勢を逆転するために一か八かでもう一度地球人から元気を分けてもらいパワーアップした元気玉でブウを押しつぶすことを考え、サタンにもう一度元気を分け与えてもらうことを頼むよう迫るが、界王に「地球人は体力が回復しておらず、もう一度元気を分け与えたら死んでしまう」と警告され、また、サタンもこれは夢ではなく現実だと認めたうえで、「地球人を死なせるようなことはオレにはできない」と断っている。
- ↑ 週刊少年ジャンプ編集部編「GT超辞典」『復刻版 ドラゴンボールGT パーフェクトファイルVol.1』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2006年4月9日、ISBN 4-08-874089-0、89頁。
- ↑ 週刊少年ジャンプ編集部編「GTシークレット ウラ話Q&A」『復刻版 ドラゴンボールGT パーフェクトファイルVol.1』39頁。
- ↑ ただし、結果的にではあるが、彼自身は悟空の仲間を誰も殺害していない。反面、古巣であるフリーザ軍の幹部級戦士はギニュー以外全て殺害している。
- ↑ トランクスは悟天より1つ年長である。
- ↑ ただし、フリーザの部下であった時代は惑星の地上げ屋という「仕事」をしていた。
- ↑ ドラゴンボール大全集7巻によると、超サイヤ人2には悟空同様に厳しい修行によって変身できるようになったとある。
- ↑ 35.0 35.1 鳥山明「ベジータのスーパーパワー」『DRAGON BALL 第21巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1990年4月10日、ISBN 4-08-851618-4、124-125頁。
- ↑ 鳥山明「おもいがけぬスーパーパワーアップ」『DRAGON BALL 第25巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1991年3月8日、ISBN 4-08-851415-4、104頁。
- ↑ 37.0 37.1 37.2 37.3 37.4 スーパーファミコン専用ソフト『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説』 引用エラー: 無効な
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タグ; name "saiyaden"が異なる内容で複数回定義されています - ↑ 38.0 38.1 38.2 38.3 ゲームボーイアドバンス専用ソフト『ドラゴンボールZ 舞空闘劇』
- ↑ プレイステーション2専用ソフト『ドラゴンボールZ3』
- ↑ プレイステーション・セガサターンソフト『ドラゴンボールZ 偉大なるドラゴンボール伝説』(使用はセガサターン版のみ)
- ↑ 41.0 41.1 41.2 プレイステーション2・Wii専用ソフト『ドラゴンボールZ Sparking! NEO』
- ↑ 42.0 42.1 42.2 42.3 42.4 42.5 42.6 42.7 42.8 プレイステーション3・Xbox360ソフト『ドラゴンボール レイジングブラスト』
- ↑ 43.0 43.1 ファミリーコンピュータ専用ソフト『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』
- ↑ 44.0 44.1 PS2ソフト『ドラゴンボールZ2』
- ↑ アーケード・プレイステーション2専用ソフト『超ドラゴンボールZ』
- ↑ プレイステーション専用ソフト『ドラゴンボールZ Ultimate Battle 22』
- ↑ ジャンプスーパーアニメツアー08『ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』にて登場。戦闘力が低いうえに戦闘に不向きな性格であったために、下級戦士と同様に辺境の星に送られたとされる。
- ↑ ホーム社編「超秘密情報袋とじ2 独占!!!開発スタッフインタビュー」『ドラゴンボールZ・外伝 サイヤ人絶滅計画』集英社〈Vジャンプブックス ゲームシリーズ〉、1993年9月14日、149頁。
- ↑ テレビアニメ究極ガイド『DRAGON BALL 極限バトルコレクション ラウンド02 セル編~魔人ブウ編』、集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2010年8月
- ↑ 渡辺彰則編「鳥山明的超会見」『ドラゴンボール大全集 2巻』集英社、1995年8月9日、ISBN 4-08-782752-6、264頁。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山明WITHDRAGON BALL」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年5月5日、ISBN 4-08-873702-4、149頁。
- ↑ 『ドラゴンボール大全集』2巻 神龍通信 第2号。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「天下一声優陣 其之二 ブルマ役 鶴ひろみ」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL」~天下一伝説~』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年7月2日、ISBN 4-08-873705-9、158-161頁。
- ↑ ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山先生に聞いちゃいました! DBキャラ編」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』153頁下段。
- ↑ 『ドラゴンボールZ』初登場時のベジータ
- ↑ フリーザやセルも同じ行動を取っているが、彼らは宇宙空間でも生存できる。
- ↑ 57.0 57.1 57.2 57.3 ジャンプ・コミック出版編集部編「天下一声優陣 其之一 ベジータ役 堀川りょう」『テレビアニメ完全カイド「DRAGONBALL」~天下一伝説~』106-109頁。
- ↑ ドラゴンボール改 Blu-ray BOX4
- ↑ ドラゴンボール改 Blu-ray BOX4
- ↑ 『ドラゴンボール大全集 補巻』
- ↑ 週刊少年ジャンプ1994年5.6号および15号より。『ドラゴンボール大全集』7巻にも収録。
- ↑ 『ドラゴンボール大全集』1巻に収録。
ベジータ王 | ブリーフ博士 | ブルマの母 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||