Dragon Ball Wiki
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フリーザは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』及びアニメ『ドラゴンボールZ』『ドラゴンボールGT』『ドラゴンボール改』『ドラゴンボール超』に登場する架空のキャラクター。

概要[]

初登場時、宇宙最強の存在として描かれ、宇宙の帝王と恐れられる宇宙人。近年では悟空達と共同戦線を張ることが多くなったが、初登場のナメック星編においては、物語の根幹を成す悪役として活躍した。

ドラゴンボールで叶えたい願いは不老不死だったが、後に身長を5センチ伸ばしたいに変わっていた。

数多くの部下を従えて環境の良い星の生命体を絶滅させ、自らのコレクションとしたり、他の異星人に売り飛ばす星の地上げ行為などの悪事を行っていた。破壊し尽くした星を除いても、支配している惑星は100を越える[1]。数々の星を次々と征服しつつ、同時に全宇宙から戦闘力が高い人材を集めて自らの配下を増やしていった結果、フリーザ一味は様々な宇宙人が揃った混成部隊となっている[2]。サイヤ人を含め、支配下に置いた星の住人は部下として徹底的に働かせ、星を攻める際には傭兵のように使っていた。

名前の由来は、冷凍庫(フリーザー)から。原作者の鳥山は、野菜(サイヤ人ベジータ)、果物(ザーボン、ドドリアら)、乳製品(ギニュー特戦隊)を統括する存在として彼の名を本当は冷蔵庫(リフリジレーター)にしたかったのだが、イマイチピンとこなかったと語っている[3]

人物・性格[]

絶対的な力で多くの部下を従えているが、普段は底の見えない落ち着いた物腰であり、圧倒的な余裕からか部下に対しても丁寧語を使う。怒ると言動が乱暴になるが、自分の実力に絶対の自信を持っているため、相手に余裕を見せる態度は変わらない。しかし、その本性は他者の生命を奪うことを何ら躊躇せず、たとえ相手が幼い子供であっても、笑顔を見せながら容赦なく殺害し、自分の部下は平気で犠牲にし、星を消滅させることを花火と称して狂喜するほどの強い嗜虐心と残忍冷酷な性格の持ち主である。敵のみならず部下からも恐ろしい存在として畏怖されているが、当人は「人には優しくしている」と語っている[4]。宇宙最強であることにこだわり、どんな手段を使ってでも自分より強い者を排除しようとする。一方で、自ら有能と判断した者や、戦闘力の高い者に対しては自分の下で働かないかと勧誘する一面もあり、心酔している幹部もいる。悟空、ベジータ、悟飯といった彼の弟子たちが彼の実力を超えた後でも、師への感謝の想いとしてフリーザ流の道髪(超サイヤ人)を着続けるほど尊敬されている。

その絶対の自信と余裕から、サービスと称して相手にハンディキャップを与えることがある(左手だけで戦う、両手を使わないなど)。ただし、自分が不利に陥るとあっさりとサービスを終わらせる。また、宇宙最強であることに強いこだわりを持っており、自分が他の者に敗れるようであれば、星ごと消滅させることも辞さない。

死亡歴[]

本編では2度死亡している。1度目は悟空を倒すために地球に待ち伏せしたところトランクスに挑まれ、全く歯が立たずトランクスに止めをさされたことによるもの、そして2度目は4ヶ月間真剣に修行しまくった後に当初の予定通り悟空に挑んだところ、当初は圧倒していたものの途中から劣勢になり、普通に悟空に止めをさされたことによるもの。

宇宙サバイバル編では、力の大会のメンバー集めの際、悟空の判断で「死んだ人間は1日だけ現世に行くことができる」という掟を利用して一時的に帰還した。力の大会で悟空達と上手く連携し第7宇宙を救った功績をビルスに認められたことでウイスの術で再び生き返り、宇宙の帝王の座に戻った。

パラレルワールドのアナザーストーリー『ドラゴンボールZ 絶望への反抗!!残された超戦士・悟飯とトランクス』では、フリーザは原作同様に地球で待ち伏せした後、駆けつけた悟空との戦闘に敗れ息を引き取っている。

ストーリーへの絡み[]

惑星ベジータ消滅[]

自らの私設軍の一角を占め星の地上げを行っていたサイヤ人を、その潜在・連携能力が将来自らにとって危うい存在になると見なして敵視するようになる。とりわけ超サイヤ人に関しては、「バカな言い伝え」としつつも警戒していた。そしてサイヤ人の住む惑星ベジータに攻め込み、ベジータの父であるベジータ王を殺害する。手駒として使える者や遠くの星に送り込まれたわずかな者を除き、サイヤ人を惑星ベジータもろとも消滅させた。生き残ったサイヤ人たちには惑星ベジータ消滅の原因を巨大隕石の衝突と説明している[5]。サイヤ人のことを「いつまでも自分に従順ではない」と不信感を抱き始めたのは、ザーボンの発言がきっかけであった。各星にいたサイヤ人たちの殺害を部下のドドリアたちに命令し、フリーザの裏切りに気付いて単身闘いを挑んできた孫悟空の父であるバーダックを惑星ベジータとともに宇宙から消し去っている。惑星ベジータが消滅していくさまを、「こんな美しい花火ですよ」と叫んで狂喜していた[6]。この時、横にいたザーボンとドドリアは、一緒に笑うフリはしていたものの、二人とも明らかに顔が引きつっており、自身の側近ですら呆然とするほど常軌を逸した発言であったことが表現されている。

なお、原作とアニメ・TVスペシャルでは物語にわずかな相違があり、原作ではフリーザが「攻め込んで」王を殺し惑星ベジータを消し去ったと独白しているが、アニメでは先にベジータ王がサイヤ人エリート部隊を率いて反乱を起こし、船内に突撃してフリーザを襲撃するも、返り討ちに遭って全滅している。その前から不穏な動きがあったとの発言もあり、アニメでは「サイヤ人上層部の反乱」→「フリーザのサイヤ人絶滅決意」→「バーダックの反乱」という順序で描かれた。

ナメック星・ドラゴンボール争奪戦[]

それからおよそ20数年後、サイヤ人の生き残りたちの会話を傍受し、銀河系で伝説とされていたナメック星のドラゴンボールが実在することを知った。フリーザは、不老不死の肉体を手に入れるべく数十人の部下を率いてナメック星に向かい、多くのナメック星人を虐殺してドラゴンボールを強奪していく。

その後、ドドリアとザーボンはベジータに倒され、さらにそのベジータにドラゴンボールを強奪されたことで、フリーザはギニュー特戦隊をナメック星に召集し、事態は孫悟飯クリリンブルマ、ベジータ、ナメック星人たちが入り乱れてのドラゴンボール争奪戦へと発展する。それまで自軍を苦しめた者はほとんどおらず、侵略によって直属の部下がほぼ全滅状態になったことや、自身の部下でも最高クラスの実力を持つギニュー特戦隊を最前線へと投入したのは、この時が最初であるとされている。

ドラゴンボールを7つ全て揃えたフリーザは、ドラゴンボールを前にして不老不死の願いを叫ぶが、ナメック星のドラゴンボールはポルンガを呼び出す必要のあることやナメック語で喋らなければ無意味であることなどを知らなかったために何も起こらなかった(悟飯たちも願いを叶えようとドラゴンボールに合言葉を掛けたが、ナメック語をしゃべれないためポルンガを呼び出せずデンデに呼び出してもらうこととなる)。願いを叶えるために他に必要な条件があることを悟ったフリーザは、生き残りのナメック星人の存在を探し、最長老の存在を嗅ぎ付けて直接、最長老のもとへと向かう。

その途中で、クリリンたちのもとへ向かうデンデと擦れ違うも、殺すことはなく放置したが、これが後にフリーザにとって大きな誤算となった。最長老のもとに辿り着いたフリーザは願いの叶え方を聞き出そうとするが、デンデがクリリンたちのもとへ到着するまでの時間稼ぎのため、側近のネイルがフリーザに戦いを挑む。両者の戦闘力の差は圧倒的であり、フリーザは左手だけでネイルを弄ぶように痛め付ける。しかし、ネイルが時間稼ぎのために戦っていたことを話したことで、フリーザは怒り心頭に発し、猛スピードでクリリンたちの元へ向かうが間に合わなかった。ネイルを放置して飛び立った直後にフリーザはギニュー特戦隊の戦闘力反応がないことに気付いた。

フリーザとドラゴンチームの対峙[]

ドラゴンボールはクリリンたちによって奪われていた。デンデがクリリンたちのもとへ到着したことでクリリンたちはポルンガを呼び出し、ピッコロを蘇らせてナメック星にワープさせるも、最長老の寿命が尽きたことでポルンガが消滅する。これにより、フリーザはドラゴンボールの力で不老不死になる願いを断たれた。茫然自失のクリリンたちの前にフリーザは姿を現わし、「絶対に許さんぞ!!」などと叫びつつ猛烈な怒りをあらわにし、クリリンたちを皆殺しにすることを宣言する(悟飯及び後に現われたピッコロ、悟空を除いてこの発言は現実となる)。

ベジータと戦い、フリーザのスカウターを破壊させるほど戦闘力を上昇させるとその強さを認め、ベジータに促されるような形で第2形態へ変身しベジータたちを震え上がらせる。

第2形態に変身後

次に、デンデを殺そうとしたが、クリリンが咄嗟に庇う。フリーザはクリリンの体を自身の角で貫通させてから海へ投げ落とした。これに怒りを爆発させた悟飯の連続攻撃を受けるが、フリーザにとっては蚊に刺された程度にしかならなかった。フリーザは、お返しに静かに笑いながら悟飯を痛め付ける。とどめを刺そうとした瞬間、デンデの力で蘇ったクリリンの気円斬で尻尾の先端を切断される。

その後、ネイルと融合したピッコロが現れ直接対決する。しかし、肉弾戦でいくらか押され、自身のエネルギー弾を跳ね返されたことからピッコロの強さを感じ取り、第3形態への変身を行う。

第3形態に変身後

ピッコロを手玉に取り徹底的に痛め付けたが、怒りの悟飯の攻撃に苦戦したことで脅威を感じたフリーザは「このままでも全員粉々にできる」と豪語しつつも遂に最終形態への変身を完了させる。

最終形態・孫悟空との戦い[]

最終形態に変身後

最終形態となったフリーザは、回復の元であったデンデを殺害。その少し前にクリリンらにわざと自分を攻撃させたあとにデンデによって回復し、自ら超サイヤ人と称するほど戦闘力を上げたベジータの攻撃を軽くいなした。戦意を喪失させ弄ぶほどの圧倒的な強さを見せ、最後には心臓を貫いて殺害した。その直前に現れた悟空は、フリーザに対し「おめえをぶっ倒す」と宣言し、激闘を展開する。

ただのサイヤ人にも関わらず自分に善戦する悟空に関心を持ち、石を飛ばす、両手を使わず舞空術も使わないという縛りプレイ(本人曰くサービスタイム)をするなどの遊びをした。 本気を出したフリーザは悟空の10倍界王拳すら軽くいなし、20倍界王拳を発動させて繰り出したかめはめ波をも片手で受け止るほどの強さを見せた。戦いを見ていたピッコロたちを絶望させるが、最後の手段として悟空が作り出した元気玉の直撃を受け、初めて生命の危機を感じた。その怒りからピッコロに重傷を負わせクリリンを爆殺する。しかし、これが悟空の怒りに触れ、悟空をフリーザ自身が危惧していた超サイヤ人へ覚醒させることとなった。

超サイヤ人・孫悟空との戦い[]

超サイヤ人に覚醒した悟空の圧倒的な強さを目の当たりにしたフリーザは、初めて屈辱と絶望を味わう。ナメック星を消滅させることで悟空を葬ろうと考えたフリーザはエネルギー弾を放ち、星の中枢を破壊する。パワーを押さえすぎたため一瞬の爆発こそ起きなかったが惑星の爆発は決定的となる(本人曰く、あと5分で爆発するとのこと)。その後、親友を殺された怒りからフリーザを自らの手で倒すことを望む悟空を相手に、フリーザ自身も自分の強さを確認する意図を込めてフルパワーを発動する。

フルパワー発動後

ナメック星爆発までの時間が迫る中、激しい死闘を演じる。この最中、地球の神龍の力で一時的に蘇ったポルンガを発見して不老不死の願いを叫ぶが、ポルンガがナメック語にしか反応しないため叶わなかった。

フリーザと悟空の戦闘は拮抗していたが、フルパワーの限界と反動が来たフリーザは次第に戦闘力が低下していき、同時に精神面でも追いつめられていく。ついにそのことを見切った悟空に一方的に戦いを打ち切られたことで、プライドを完全に打ち砕かれたフリーザは半ば錯乱状態に陥りながら円盤状の技で攻撃を仕掛けるが、冷静さを失っていた彼は自分の技を使いこなすことができず、逆に自身の体を切断してしまい地面に倒れた。その際に悟空に命ごいをして気を少し分けて貰って命拾いしたが、自分こそが宇宙一であるという自身の矜持を守るため、恩を仇で返す形で追撃のエネルギー波を放つ。しかし、悟空の反撃によってあっさりと押し返され、消し飛ばされた。

地球襲来・最期[]

悟空との戦いで死亡したと思われたフリーザは、辛うじて一命を取り止めていた。宇宙空間を漂っていたところをコルド大王の部隊に救出され、体の大部分をサイボーグ化したフリーザは、悟空に復讐するべく父のコルド大王とともに地球への侵攻を企てた。悟空が地球に帰って来る前に、地球人を皆殺しにして悔しがらせようとする等、当初の目的であった宇宙征服よりも、自身に屈辱的敗北を味わわせた悟空を殺すという思いの方が強くなっている。しかし、地球に降り立った際に遭遇したトランクスに一刀両断され、さらに両肉片を切り刻まれた挙句、とどめのエネルギー波で完全に消滅させられた。直後にコルド大王もトランクスによって倒されており、親子ともども最期を遂げた[7]。原作ではそれ以降は登場していない。

死後の扱い[]

その後はドラゴンボールのキャラクターの戦闘力の上昇が進んだ結果、宇宙最強からは程遠い存在となってしまい、界王神に「一撃で倒せる」とまで断言された。メカフリーザの一件以降、明らかに原作で扱いが色々と悪くなっており、それが原因かは定かではないが、後述するようにアニオリや映画においても、悟空や悟飯にボコボコにされるためだけに出演するという原作以上に悪い扱いを受けることが多くなった。

フリーザ様が普通の扱いを受けるようになったのは神と神からである。そして復活の「F」において再び悟空やベジータと肩を並べる実力者に復帰し、力の大会の一件で遂に正式にこの世に蘇り、宇宙の帝王に復帰した。

死後(アニメのみ)[]

鳥山設定ではメカフリーザの姿のまま身動きのとれない繭状態でぶら下がっているのみ。

あの世一武道会編でセルが地獄に落ちて来た後、セルや父親のコルド大王、ギニュー特戦隊らとともに地獄で大暴れするが[8]パイクーハンに親子ともども一蹴されるなど、悪役としての弱体化が見られた。

魔人ブウ編では界王神界での悟空たちと魔人ブウの戦いをコルド大王や部下らとともに地獄から観戦し、子供のような口調で悟空を罵倒したり、ベジータに対し皮肉を言うなど、生前とはかなり異なる面を見せていた。しかし、体力が尽きて苦しむ悟空を嘲笑しながらも最後に悟空がドラゴンボールで体力を回復し、形勢を逆転させた際には、特に悔しがるようなこともなく、微妙な表情を見せている。

劇場版[]

旧劇場版アニメ第7作目『ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空』では界王様の口から名前だけ登場。旧劇場版アニメ第8作目『ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』でも前作同様に実兄クウラの口から名前が登場した他、冒頭の回想(たった一人の最終決戦で惑星ベジータが破壊される場面)にも登場した。 旧劇場版アニメ第15作目『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』では、元々の部下や他の悪人たち[9]を地獄から率いて現世に復活し、グレートサイヤマンとなっていた孫悟飯と対峙する。当初のフリーザは悟飯を一目見て誰なのか分からなかったが、ナメック星で闘った悟空の息子が成長した姿であることを知ると、悟空への復讐も兼ねて悟飯に戦いを挑む。しかし、セルや魔人ブウとの闘いを経験して大幅に戦闘力を増した悟飯にとって、フリーザはもはや敵ではなく一撃で倒された。

鳥山明原作の新劇場版『ドラゴンボールZ 神と神』では名前だけ登場。従来とは扱いが一転し、破壊神ビルスにかなり評価されていた。続編の『ドラゴンボールZ 復活の「F」』では従来の劇場版も含む原作の派生作品のシナリオは全て完全に無視されており、メカフリーザの姿で地獄にいた。フリーザ軍の残党であるソルベ一味がドラゴンボールを集めたことで遂に復活。魔人ブウを倒した悟空に対抗するために4ヶ月間本気で修行し、その過程で新たな変身「ゴールデンフリーザ」を手に入れたことで今の悟空やベジータに匹敵する戦闘力を手に入れる。

しかし変身が未完成の状態で来てしまったせいで徐々に戦闘力が落ちていき、遂に形勢逆転を許してしまう。最後の手段としてソルベに不意打ちさせ悟空の体に穴を開けるがベジータに邪魔され、最後の切り札の地球破壊もウイスに邪魔され、悟空のかめはめ波で死亡し地獄に戻った。

今作の描写でフリーザは肉片にしても死なない体質であることが判明した。

ドラゴンボールGT[]

あの世とこの世が混ざった際、既に死者である以上負けないという自信から地獄でセルとともに悟空を襲撃。セルと同様に生前よりもパワーアップを果たしたようだが、フリーザもセルもすでに悟空の敵ではなく、超サイヤ人に変身していない状態の悟空に完全に遊ばれてしまう。悟空に攻撃を避けられてセルと言い合いになったことも。最終的に合体技ヘルズバスターを発動し一時は悟空を戦闘不能にするも、結局地獄の武器を逆に利用した悟空によって、セルとともに氷付けにされて敗れた。敗北後はセルと縛りつけられた状態で牢屋に入れられ、鬼たちに運ばれていったのが最後となった。

ドラゴンボール超[]

概ね復活の「F」と同じ。地獄に戻されてからは暫く出番がなかったが宇宙サバイバル編で再登場。悟空に力の大会に出場しないか誘われ、完全復活という条件をつけたとはいえ、これを引き受けたことで地獄から仮釈放された。当然死人のため占いババ編の悟飯じっちゃん、魔人ブウ編の悟空とベジータのように頭に輪をつけた状態になっており、現世にいられる時間も長くても一日だけと条件がついているが、一応復活したことになる。なお、性格は漫画版では殆ど変わっていないが、アニメ版では生前や復活の「F」の頃と少し変わっており、第6宇宙のフロストに近くなっている(ただし他宇宙の選手をいたぶったり、サイヤ人嫌いなところなど根っこは変わっていない)。漫画では特に企んでいる描写はないが、アニメでは悟空の力を利用して宇宙の神々を支配するという野望を持っており、そのために悟空の味方をしている。 サイヤ人の復讐心はまだあるようで第6宇宙のサイヤ人を積極的に狙っている。またそのせいか、孫悟空と手を繋ぐことはおろか、助けられることも嫌な模様。

  • 漫画版の活躍

会場に到着して早々にフロストと手を組むふりをし、密かに暗躍。手始めとして悟飯たちのチームワーク作戦を無視し独断行動をはじめた後は17号が始末しきれなかったルバウトを場外に放り投げ、フロストと合流。フロストの魔の手からオレガノを助けた後にクリリン、天津飯、亀仙人が雑魚という情報を教えた。クリリンと天津飯に作戦に気づかれたこともあり亀仙人の脱落には失敗したもののフロストから更に信用を得ることに成功。その後はフロストと共に第9宇宙を滅ぼす作戦に出る。作戦内容はフロストがフルパワーで第9宇宙の大半の選手を落とし、残りの選手を自分が片付けるというものであった。結果、フロストを捨て駒として利用し第9宇宙を壊滅状態に追い込むことに成功した。用済みとなったフロストを始末した後はラベンダとバジルに襲われていた悟飯を助け、残りのベルガモも止めを躊躇していたピッコロに代わって攻撃。開始してからわずか5分で第9宇宙を消滅に追い込むという活躍をした。[10] それから10分間何をしていたかは描写がなく不明。

その後カリフラを一方的に赤子扱いにする。この際カリフラが超サイヤ人になっても全く動じず、逆にゴールデンフリーザに変身することでカリフラを驚かせた。しかしカリフラとの戦闘中に謎の妨害が入り、その正体を探りながら戦闘。後にそれがケールと判明し、再びカリフラとの戦闘を再開する。カリフラを助けにきたキャベもろとも圧倒するが、覚醒したケールが駆けつけたことにより形勢逆転。全く歯が立たず、悟空に助けられる形になった[11]。(この際悟空に助けられたことでイライラしていたが、タイミングよくケールの攻撃が当たる瞬間に悟空を蹴ったことで、結果的にケールの攻撃から悟空を助ける形になった。)ケールが自分と悟空を無視して他宇宙を征伐しに出掛けるのを唖然として見届けた後、暫く何をしていたのかは不明。

その後、ゴールデンを解除し休憩をする。ベジータの攻撃で場外の岩に吹っ飛んだトッポとそれを助けに行ったディスポの足場をじっくりいたぶるように崩壊[12]。再びゴールデンになり身勝手の極意が解けた悟空とベジータに代わり試合終了までの時間稼ぎ目的でジレンに挑んだ。脱落しそうになるが17号に助けられ、17号の作戦に乗る。17号が自爆。そして試合終了間際、ラディッツ戦を彷彿とさせる形でジレンにデスボールをぶつけ、更に体当たりをし、自分と悟空もろともジレンを脱落させる[13]。実は17号の作戦とは自爆したフリをすることで相手を油断させる作戦だったのだ。

力の大会が終了した後は約束通りウイスの力により蘇生し、宇宙にいるフリーザ軍の残党と合流し再び宇宙の帝王の座についた。

映画「ブロリー」ではブロリーとパラガスを地球に襲来させた元凶として登場。今作でもブロリーに本気を出させるためだけにパラガスを殺害するなど悪役ぶりは健在。しかしブロリーの暴走に巻き込まれたとはいえ、悟空とベジータがゴジータになるまでの時間稼ぎをするなどの貢献もした。また地獄での経験があるとはいえ、拘束され身動きが取れないようでは不老不死になっても意味がないという理由でドラゴンボールの願いを身長を5センチ伸ばしたいに変更している。5センチに拘った理由は、敢えて微妙にすることで成長期と錯覚するからとのこと。第2形態ではなくあくまで最終形態で身長を伸ばしたいようだ。 騒動後はブロリーを助けるためとはいえドラゴンボールを勝手に使った上に宇宙船で逃亡したレモとチライを宇宙船ごと処刑しようとするが、ゴジータに止められあっさりとやめる。

形態[]

フリーザ一族は変身型の宇宙人であり、変身によって戦闘力を抑えたり強化したりすることができる。後述する第一~第三形態は厳密には通常形態の膨大な力を抑えるための逆変身である。変身段階は個人差があり、フリーザの場合は4つの形態がある(復活の「F」及び超では5つ。)[14]。それぞれの形態で身長は130cm~200cm超程度。精神面の変化に伴いフリーザ自身の一人称や口調までもがらりと変わり、アニメでは中尾が演じ分けていた。(但し近年の作品では第一形態の口調で全て統一されている。)

第1形態
パワーを抑えて普通に生活できる形態。それでも戦闘力は53万に達する[15]。小柄な体躯、短い円錐型の黒い2本の角、穏やかな口ぶり(やや女性的な口ぶりでもある)などが特徴。一人称は「わたし」や「わたくし」。部下に対しては丁寧語を使いつつ話し、特に実力・忠誠心の双方で一目置くザーボン、ドドリア、ギニューなどのことは、さん付けで呼ぶ。激昂すると口調こそ変わるが一人称は変わらない。フリーザ自身も飛行可能だが、普段は楽だからという理由で専用の小型ポッド(宇宙環境を含めた万能マシン)で移動している。かつてベジータ王やバーダックを倒し、惑星ベジータを滅ぼしたときもこの形態だった。
第2形態
第一変身形態とも呼ばれる[16]。父親のコルドに似た形態で、第1形態の2倍程度の身長となる。角が牛のように伸び曲がり、口ぶりは乱暴なものに代わり、一人称も「オレ」になる。アニメでは尻尾が伸び縮みする。パワーがありすぎるため自分でもうまくコントロールできないほどで、クリリンやデンデたちを震え上がらせた。戦闘力は本人曰く100万以上は確実。なお、この形態になる前に、戦闘ジャケットを不必要と判断して気合で破壊していた。
第3形態
第二変身形態とも呼ばれる[16]。肩が尖り、頭部は後ろに長く伸び、フリーザの各変身形態のなかでも、最も異様で怪物的な風貌になる。本人曰く、戦闘でこの形態を見せるのはピッコロたちが初めてだと語っている。この形態に変身した際にはそれまで受けたダメージがなくなり、パワー・スピードがさらに向上。精神的にも落ち着きを取り戻し冷静になっていて、一人称は「わたし」や「わたくし」となっている。指先からピッコロでさえ視認できないスピードの衝撃波を連射するのが主な攻撃方法で、その際には奇声を上げる。この形態でも戦闘力のコントロールが可能であり、言葉遣いも第1形態のような穏やかなものに戻るが、アニメでは4つの形態のうちで最も低い声質になる。なお、この姿を披露していた時間は全形態中でもっとも短かった。
最終形態(第4形態)
第三変身形態もしくは通常形態とも呼ばれる[16]。最終変身だが、これがフリーザ個人の本来の姿でもあり、4形態の中では最も人型に近い。外見は角や殻など余計な器官が全て取り除かれたシンプルなもので、体躯も第1形態と同じほどの小柄になる(原作では変身する描写は描かれなかったが、アニメでは第3形態にヒビが入りそこから登場するというものだった)。変身後にはそれ以前に切れた尻尾なども再生されて無傷の姿となる。この形態で揮えるパワーはMAXの50~70%程度、全力を使うにはやや時間をかけて気を集中し、後述のフルパワーになる必要がある。
精神面では最も落ち着いた状態で、言葉遣いはやや少年的なものとなる。一人称は「ボク」が基本であるが自身が逆上した場合は「オレ」となり、口調も荒くなる。だが、アニメや劇場版で登場する際には最終形態でも敬語を使う描写がある[17]
悟空と初めて対峙したのがこの形態であり、ガキっぽいと評された容姿と裏腹に20倍界王拳を発動させた悟空でさえ全く歯が立たず、元気玉を使うことを余儀なくされたほどの強さを見せている[18]。戦闘力は50%のパワーで6000万[19]
ゲームでは、この形態(+100%フルパワー)だけが登場し、他の形態は登場しないこともある。
最終形態フルパワー
ゲームではフルパワーフリーザ、100%フルパワー、100%最終形態とも呼ばれる。最終形態から筋肉を増大させ、100%すべての力を発揮した姿。厳密には変身形態ではなく、筋肉の増大以外、外見的な変化はない。恐らく亀仙人のMAXパワー(最大出力)に相当する形態。一人称は「オレ」。超サイヤ人に変身した悟空のかめはめ波を相手に退かず、一時は悟空を追い込むほどのパワーを誇ったが、その反動によりエネルギーの消耗が著しく、気は徐々に低下していく。アニメではこの形態から前述の通常の最終形態に戻る描写があった。
戦闘力は1億2000万[19]
ゴールデンフリーザ
地獄から蘇生したフリーザが孫悟空に対抗するために修行したことで会得した新形態。名前の通り体が金色になり手足が紫になっただけと非常にシンプル。何気にこの形態がフリーザにとって初めての上位の変身となっている。初期は超サイヤ人ブルーの悟空とベジータよりやや強かったが変身にまだ慣れていなかったため徐々に戦闘力が落ちていき形勢逆転を許してしまった。フリーザがこの形態を完全に扱えるようになったのは力の大会からである。地獄でイメージトレーニングしたことでこの弱点を克服した。克服した当初はブルーより弱くなっていたが、映画「ブロリー」では悟空やベジータより善戦している。(アニメでは力の大会編の時点で互角の設定。)
メカフリーザ
孫悟空との戦いで大部分を失った身体を、機械で補完した姿[20]。最終形態の冷静さを取り戻しており、悟空との戦いの1年後、多数の配下を従えて地球を物色するなど久々に星の地上げ屋としての顔も覗かせた。悟空への見せしめとして、部下に地球人を抹殺するよう命令したところにトランクスが現れ、部下や父親のコルドともどもあっという間に斬殺された。悟空との戦いの時よりもさらにパワーアップしていると言っていたが、すぐに殺されたため、どの程度パワーアップしたのかは不明。地球に降り立った時点でのフリーザの気を感じた悟飯には、「あんなものではなく、もっともっと強くなっていく」と言われている。
アニメでは戦闘シーンが追加されており、スーパーノヴァでトランクスを地球もろとも消し去ろうとしたが、実際には傷一つ負わせることはできなかった。一人称は「ボク」[21]で、口調も第4形態と殆ど変わらない。
放送当時のカードダスなどの媒体では、サイボーグフリーザとも表記されたことがある。

フリーザの主な技[]

技自体は原作に登場するが全ての技名は原作に登場せず、ほぼバンダイ(現バンダイナムコゲームス)発売のゲームにより命名されている。作中で放つ際に叫んだ台詞がそのまま技名になっているものも多い。フリーザメガバスター、エビルエナジー、デスジャンクなど、原作やアニメに登場する技に近い性質のあるゲームオリジナル技も存在する。

フリーザビーム[22]/デスビーム[23]/フレックスレーザー[24]/エビルダンス
人差し指の先から光線を出す。当たると貫通する場合と爆発する場合がある。技の速度が非常に早く、最終形態で使った時はピッコロに「ただ何かが光ったとしか見えなかった」と言わしめた。兄のクウラ(ゲーム『レイジングブラスト2』では、技名はカオティックデッドエンド)や父親のコルド大王(ゲーム『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』より。技名はフルパワーデスビーム)も使用している。また、フリーザの細胞を有するセルもこれを習得・使用している。
この技を使ってデンデの弟・カルゴを殺害。その後、デンデやベジータを殺した技でもある。他にも元気玉を喰らった後、この技でピッコロを半死半生にした。しかし、悟空に対しては最初は手で弾かれ、その後、超サイヤ人に変身した際は簡単に避けられてしまう。さらにフリーザへの挑発行為として顔面で弾き飛ばしたがその際は口から少し血が出た程度でほとんどダメージを受けていなかった。
爆発波/ソニックボム[25]/ばっ!!!!
エネルギーを解放して自分の周囲を吹き飛ばす。第2形態に変身した直後に使った技(左手を開いて上げる)。ゲームによっては全ての形態で使えるが、原作でも全ての形態で使えるのかは不明。「ただの挨拶代わり、これくらいサイヤ人にもできる」と発言している。
スーパーノヴァ
人差し指の先にオレンジ色の小さな光の玉を宿し、それを直径数十~数百メートルにまで巨大化させて対象に投げつける。惑星ベジータ上空での戦いでは、この技でバーダックの放った渾身のエネルギー弾を飲み込み、彼もろとも惑星ベジータを消滅させている。アニメでメカフリーザがトランクスに使用した際は、界王曰く「ナメック星を破壊した時の10倍のエネルギーがある」と言われている。惑星ベジータ含め、この技で多くの星を花火にしてきた。劇場版やゲームではクウラも同様の技を使っている。ゲームでは、大きいデスボールに置き換えられることがある。
デスボール/デススパーク[26]
スパークを纏った黒い球状の気を作り放つ。指先で作る場合と両手の平で作る場合とがある。元気玉の気を集めている悟空に使用するつもりだったが、不発に終わっている。ゲームではクウラも使用している。『レイジングブラスト』シリーズではスーパーノヴァのような配色に変わった。それに伴い、スーパーノヴァも配色や模様・演出の変更など、互いに差別化が図られている。
サイコキネシス[27]/サイコブラスト
所謂超能力。岩の欠片をぶつけるなどして攻撃するが、本人は軽い脅しのつもりで使っていた。クリリンの浮遊など束縛行為や、ドラゴンボールを運ぶなど補助的なものとして使われることが多かった。
悦楽のフリーザタイム[28]
第2形態の時に使用。角で対象を串刺しにして揺さぶったあと、投げ捨てる。原作・アニメ共にクリリンに使用し、瀕死に追い込んでいる。ゲーム版では最後に、とどめのエネルギー波を放つ。
バニシングブラスター[28]
第2形態の時に使用。手からエネルギー波を放出する技。ピッコロに対して使ったが、弾き返された。
クレイジーフィンガービーム[28]/デスバレット[29]/指先からの衝撃波
第3形態時に使用。「ひゃひゃひゃひゃひゃ……」の奇声とともに凄まじい速さの衝撃波を両手の人差し指と中指から連射する。ピッコロに対して使用。
サイコビーム[27]/サイコロックスマッシャー/今度は死ぬかもね/レッドスフィア
最終形態の時に使用。特殊な赤いエネルギー波で相手を金縛りにした後、後方に吹き飛ばして爆破する。前述のサイコキネシスで相手の注意を引き付けつつ自身は後ろに回りこみ使用する。
大地裂斬[30]/フリーザカッター[27]/デスウェーブ[23]/エネルギー斬/グランドウェイブ/惑星切り
最終形態時に使用。指先にエネルギーを集め、振りかざすことで対象を切り裂く。この技で、悟空たちの目の前でナメック星を切り裂いた。ゲームによっては鞭状のエネルギー波、気円斬に似た気弾、横幅の大きい気弾を放つなど、見た目が異なる。
デスクラッシャー[29]/ノヴァストライク/エネルギークラッシュ/デスダイブ
最終形態フルパワーの時に使用。渾身の力を込めて球状のオーラを纏いつつ体当たりする。悟空のかめはめ波と衝突するも、上手く避けて悟空に直撃、ダメージを与えた。
100%デスボール
最終形態フルパワーの時に使用。両手の平で作る巨大なエネルギー球を作り放り投げる。悟空に使おうとしたが、弾き返された。
デスソーサー[28]/デススライサー/繰気円斬/追跡気円斬[27]/誘導気円斬/気円斬/追尾気円斬
最終形態フルパワー時に、超サイヤ人の悟空に使用した技。円盤状のエネルギー波で対象となる相手を追跡し、切り裂く技。クリリンの気円斬を見て真似たとされている[31](第2形態の時に気円斬で尻尾を切られている)。フリーザが使用するものは色が赤紫で、クリリンのものとは違い遠隔操作が可能。悟空に技の欠点を見破られ、自滅した。
GTでもこの技を使ったものの、悟空に筋斗雲の要領で乗り回され、さらに皿回しの要領で跳ね返されて再び自滅した。
オレに殺されるべきなんだ!/デスキャノン[29]
最終形態フルパワーの時に使用した最後の技。片腕を突き出してエネルギー波を発射する。追跡気円斬で自滅して瀕死状態になり、悟空に命乞いをして分けてもらった気を使って、宇宙艇へ向かおうとした悟空に放ったが、結局は悟空が怒りを込めて片手で放った一撃[32]によって押し戻され、敗れることとなった。
非情の一撃
相手の背後に回り、手刀で対象の身体を背中から貫く。アニメにて、トランクスの強さに怯え戦意を喪失した部下を処刑した技。
デスブラスター
片腕を突き出して強力な気功波を放つ、トランクスに使用した技。コルド大王によれば戦場となった地球に影響を及ぼす程の威力らしいが、トランクスには通用せず、受け止められた後に霧散している。

ドラゴンボールGTで披露した技[]

ヘルズバスター
悟空を大地獄に送るためにセルと使用した合体技。相手を捕縛し大地獄に落とし、様々な地獄を味わわせて最後は氷付けにしてしまう。「地獄でセルと一緒に考えた」と発言している。

テーマソング[]

ただ凍える挽歌(Elegy)〜The Theme Of FREEZA〜
作詞・作曲・歌: Demon Kakka/編曲: Anders Rydholm

ゲームでの登場[]

ゲームでの初登場はファミコン専用ソフト『ドラゴンボールZII 激神フリーザ!!』。最終ボスとして登場、追い詰めるたびに変身し、実質4回倒すことになる。続編『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』ではメカフリーザが登場し、攻撃を一切受け付けないが、その後トランクスに瞬殺されるイベントキャラクター扱いとして登場。オリジナルストーリーが展開される『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』では、ドクター・ライチーによってクウラ、ターレス、スラッグとともにゴースト戦士として復活を果たし、悟空たちと戦う。彼のほかに雑魚キャラクターのフリーザサイコが登場する(フリーザとの関連は不明だが、イベントで登場する際フリーザ本人のように扱われる)。

格闘ゲームでの初登場は『ドラゴンボールZ 超武闘伝』。最終形態のみの登場。フリーザ編までを再現したアドベンチャーゲーム『ドラゴンボールZ 超悟空伝 -覚醒編-』においても最終ボスとして登場、同作では他キャラに音声はないものの、ゲームオーバーになるとフリーザに「ざまぁみろ」と嘲笑される。

超ドラゴンボールZ』の家庭用版では、通常のフリーザのほかに半身がサイボーグ化されたメカフリーザが登場。鳥山明監修によるリデザインが行われ、基本は原作のメカフリーザ同様だが腰部にリモコン爆弾・右背部にミサイルランチャー・左背部にグレネードランチャー・尻尾に対人地雷と、多数の武器を装備した姿となった。なお、腰のリモコン爆弾以外はスキルツリーで該当する技を習得した後にゲーム中の姿に反映される。

携帯公式サイト『ドラゴンボールモバイル』にて配信されているアプリ『超ドラゴンボールRPG』では上記のゲームと同様に敵として登場するほか、ある一定条件を満たす事で悟空達の仲間にする事が出来る。

補足[]

フリーザ登場当時は、バブルの時期であり地上げ行為が社会問題化していた。作者の鳥山は宇宙一の悪役ならば宇宙一の地上げ屋にしようと、サイヤ人を手下として使うフリーザを考案したという[33]

作中ではその印象の強さから、以後登場する敵のある種のスタンダードとされ、「フリーザよりもとんでもない敵」や「フリーザぐらいの戦闘力のものならば…」といった具合に、敵の強さの基準として引き合いに出されることが多くなった。悟空は、精神と時の部屋で悟飯を超サイヤ人に覚醒させるために、自分やピッコロがフリーザに殺されるところを想像してみるよう促しており、悟飯に想像だけで超サイヤ人に覚醒させるほどの怒りを植えつけていたことが伺える。

鳥山はピッコロ大魔王親子を作品最大最後の宿敵として描くという当初の予定が延びたため、フリーザこそその位置に持っていくつもりであった。そのため、フリーザをサイヤ人編から続く物語の首謀者として描き[34]、最終的に全てをフリーザに収束するよう設定されていた[35]。鳥山自身も「宇宙最強のフリーザを倒し、これ以上の強さの描写は難しい」と発言していたが、当時の『ドラゴンボール』の人気が絶大なものであったことから完結は許されず、結果的にストーリーにタイムトラベルの要素を取り入れ、未来からやって来たフリーザ以上の強敵・セルが考案されることとなった[33]

原作での出番が終了したあとも、アニメでは地獄にいる彼の姿が描かれたり(上記のストーリーへの絡み参照)、劇場版やOVAで復活するなど度々再登場している。その際は半身がサイボーグ化されたメカフリーザとしてではなく、生身の肉体で登場している。また、容姿こそ最終形態だが、口調は第1形態のものになっていることが多い。

原作で登場する家族は父親のコルド大王のみだが、劇場版では兄のクウラ、『ネコマジンZ』では息子のクリーザが登場している。クウラは第5形態まで変身可能であり、弟以上の強さを誇る。息子クリーザの頭の形は、その名の通り栗のような形で、わずか第2形態でフリーザ最終形態に似た変身が出来る(ただし、父親のように途中形態の変身が出来ない)。コルドのことは「パパ」と呼ぶが、クウラに関しては『サイヤ人絶滅計画』のOVA版では呼び方の設定がなかったためか「クウラ」と呼んでいたが『Sparking!』シリーズの「クウラさん」または「おにいさん」(ただし嫌みが入っている)、『舞空烈戦』では「兄上」と異なるが現在の設定では普段は「兄さん」(『真武道会2』や『レイジングブラスト2』、『ドラゴンボールヒーローズ』)と呼び、『レイジングブラスト2』では第2形態と最終形態フルパワー時のみ「アニキ」と呼んでいる。また、『Sparking!neo』のIFストーリーで「クウラ」と呼び捨てにしていた。『サイヤ人絶滅計画』では、ゲーム版と同様にクウラ、ターレス、スラッグとともにゴースト戦士となって復活。フリーザは以前自分を殺したトランクスに襲いかかっている。 フリーザの声を演じた中尾隆聖は、フリーザに対し「見た目の品は良いんだけど、高飛車で鼻持ちならない」と、『時代劇の公家』のイメージを持ったと語っている。またフリーザには豊かな感情が欠落しており、その感情を持っている悟空に嫉妬しているため、自分より力も劣る存在の悟空を固執していると考察している[36]。そうした中尾の演技はスタッフから「声がピッタリ」、「ハマリ役」との高評価を受けた[35]。兄であるクウラの声も中尾が担当しており、フリーザとはまた違った口調で演じ分けている(ゲームでは息子クリーザも担当)。

フリーザのモデルは、当時の鳥山の担当編集者で『Vジャンプ』編集長の近藤裕であるとの説もあるが[37]、近藤本人は「自分はトランクスのモデル」と言い張っているようである[38]。しかし、鳥山自身はあまり意識した覚えは無いとしている[39]

アニメで孫悟空を演じた野沢雅子は、嫌いなキャラクターにフリーザを挙げている[40]。「本当に悔しくなる程憎かった」とも[35]

ギャラリー[]

パラレルワールドでのフリーザ[]

パラレルワールドを描いたゲーム作品でのフリーザ[]

PS2の「Z1」や「Sparking!」シリーズ、「舞空闘劇」や「舞空烈戦」ではIFストーリーが製作されており、フリーザが主役となるIFストーリーだけでなく、やられ役として登場するIFストーリーも多い。『ドラゴンボールZ Sparking!』の宇宙の帝王編では、超サイヤ人となった孫悟空に勝利し、クウラと戦闘を行っている。その続編『ドラゴンボールZ Sparking! NEO』の『美しき野望…』編では、部下のザーボンに裏切られるパラレルワールドが描かれており、不老不死の計画を知られてクウラと戦闘を行っている。『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』のギャラクシーバトル編では、原作とは逆に団結したサイヤ人に先手を打たれ、ギニューら主力部隊を率いた隙を突かれてしまう。フリーザ自身は援軍として一足先に帰還、ベジータ親子やバーダックと連戦に。同シリーズでは、本編再現モードでもバーダックに倒されてしまう場合がある。同じく『Sparking! METEOR』の意外な救世主編では、メカフリーザとなってコルド大王や部下たちとともに地球に来襲するも、偶然そこに居合わせたアックマンと対決することになる。元が邪心の塊のような性格だけにアクマイト光線の効果は抜群で、イベントでアクマイト光線を浴びせれば即死となる。

『超こち亀』でのフリーザ[]

秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』には、部下のザーボン・アプールとともにフリーザが1コマ出演、両津勘吉と共演したことがあり、その後も『こち亀』30周年記念本『超こち亀』で2度目の共演を果たした。

経緯
『こち亀』69巻『新たなる旅立ちの巻』においてキャラクターとして1コマだけ出演。上述した二人の部下ともども、自分たちの世界に放り込まれた両津を訝しがる。
またその続編として、『超こち亀』にもアプールとともに登場。こちらではまともに両津に攻撃を仕掛けたが、何度本気で攻撃しても一コマで復活する両津の「ギャグマンガの登場人物ゆえの不死身振り」の前になす術も無く宇宙船で逃亡するという情けない役割。しかも逃亡した後には「わたしは何も見ていない」「わたしは誰とも会っていない」と現実逃避していた。また、アプールに「しりとりでもしませんか?」と言われた際、「宇宙の王者はそんなことしません」とあしらっていた。

フジテレビの番組への出演[]

トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~
副音声版「トリビアの影ナレ」にて、中尾がフリーザの声で担当した(第1形態のシルエットも表示、2006年5月17日放送分の前半)。後半担当のハイジ(声:杉山佳寿子)と交代をする際に、ハイジに対し「何ですか、あなたは?消し去りますよ」との挑発的な台詞を浴びせた。
脳内エステ IQサプリ
同番組の2時間スペシャルのコーナー「IQミラーまちがい7」にてドラゴンボールZとのコラボレーションで登場。内容は、悟飯たちを倒してナメック星のドラゴンボールを全て集め、今まさに願いを叶えようとしていたところを悟空が登場。あっという間に第1形態から最終形態まで変身し、超サイヤ人になった悟空と死闘を繰り広げるも、最後はかめはめ波で吹き飛ばされて敗北するというものだった。なお、このアニメにおけるフリーザは、神龍の呼び出し方(=願いの叶え方)を知っていた。なお、間違いの1つとして、デスボール(らしき技)のポーズで巨大な「モヤッとボール」を持っていた。

テンプレート:ネタバレ終了

その他[]

  • 『ドラゴンボールZ』のオープニング映像ではフリーザは大きく取り上げられることはなく、トランクスに斬りかかられるメカフリーザが一瞬映る程度の登場だったが、『ドラゴンボール改』では黒幕らしく第1話からオープニング映像に登場している。さらに第30話以降のオープニング映像からは第一形態から最終形態までの全ての形態を一気に披露し、悟空と激闘を繰り広げるシーンも追加された(このシーンはコマーシャル提供バックでも使用された)。
  • データカードダス『ドラゴンボールZ』のCMで、ベジータに続いて驚き役を担当するなど、近年の出演作ではギャグキャラクター化の傾向が顕著である。
  • 銀魂』アニメ第13話の次回予告に、「フリーザ気取りですかコノヤロー」というナレーションが入る。これは13話に登場するキャラクター「陀落」の声をフリーザ役の中尾隆聖が担当したため。
  • マキシマムザホルモン爪爪爪/「F」』に収録されている「F」とは、フリーザのことを歌っている(歌詞にはフリー○と表記されている)。
  • 臼井儀人の漫画『クレヨンしんちゃん』に1コマだけ最終形態のフリーザのお面をつけた野原しんのすけが登場する(台詞もフリーザに準じている)。コマの外には鳥山明のクレジットが記されている。

脚注[]

  1. ドラゴンボール大全集、および、超エキサイティングガイドの記述より。
  2. ただし、会社のような組織というわけではない。
  3. ジャンプ・コミック出版編集部編「capsule column 5 キャラ名の由来を知りたい!」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年5月5日、ISBN 4-08-873702-4、159頁。
  4. 原作に限った場合、自ら殺害した部下は、自分に従順でなかったサイヤ人一派のみ。アニメではサイヤ人以外も処刑しているが、レッド総帥や初代ピッコロ大魔王がピラフ一味を捨てた一件、魔導師バビディがダーブラを捨てた一件のように正当な理由なく部下を捨てる・殺すことは少なかった。また、サイヤ人自体が三人しか残っていないとはいえ、最下級戦士に過ぎないラディッツの名前を覚えていたり、ギニュー特戦隊の滑稽な決めポーズに冷や汗を浮かべる程閉口しながら黙認したり、彼の指示通りに最新型のスカウターを持ってきたジースに「ごくろうさま」と、労いの言葉をかけながら受け取ったり、実際に部下に対するそれなりの配慮を作中で見せている
  5. TVスペシャル『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜』で、詳細が描かれている。
  6. 。この時に自分の多数の部下たちも巻き添えにしているが、全く意に介さず高笑いを続けていた。
  7. トランクスがいた未来の世界では、地球に帰還した悟空によって親子ともども倒されたことになっている。
  8. フリーザとセルはこれ以降行動をともにするようになったのか、ドラゴンボールGTでも2人揃って登場している。フリーザはセルのことを「セルさん」と親しく呼ぶが、この時は孫悟空を殺したことを自慢するセルに対して悔しそうな表情を見せている。一方、自分の一族が最強であることに拘っていた父親のコルド大王は自分やフリーザの細胞を持つセルをコルド一族として認めているのか、満足そうな表情を見せていた。
  9. ボージャックなど、それまでの劇場版に登場した悪役たちが中心。
  10. 一応悟空達の仲間ではあるものの、自分と戦闘力がほぼ同じと思われるフロストを倒したところ、フロストを騙すためとはいえ仲間を裏切ったところから完全な味方とは言い難いところ、フリーザ自身も単独で戦っているところから、ナメック星編でいうところのキュイ戦に相当する部分と思われる。
  11. 一応悟空達の仲間ではあるものの、実質単独で戦っているところ、カリフラやキャベを圧倒した直後に変身したケールにボコボコにされるところから、ナメック星編でいうところのドドリア戦やザーボン戦に相当する部分と思われる。
  12. 身動きが取れなくなったトッポとディスポに止めをさす下りからナメック星編で言うところのリクームやバータに止めをさすシーンに相当する部分と思われる。まだ単独で戦ってはいるが。
  13. フリーザが自分の意思で共闘し始めたのはこのジレン戦からである。ナメック星編で言うところのフリーザ戦に相当する部分と思われる。
  14. 兄クウラの場合は5回。父コルドはフリーザの第2形態に酷似しているが、変身シーンが描写されていないので、それが第2形態なのか変身能力自体がないのかを含めて不明。
  15. 鳥山明「ナメック星の戦士ネイル」『DRAGON BALL 第24巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1989年11月10日、ISBN 4-08-851414-9、140頁。
  16. 16.0 16.1 16.2 週刊少年ジャンプ特別編集『DRAGON BALL Z アニメ・スペシャルII』などより。
  17. 『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』など
  18. この形態では、全力のうちの50%程度を出せば、悟空を「宇宙のチリにできる」と宣言している(アニメでは30%以下の状態ですでに悟空を圧倒していた)。
  19. 19.0 19.1 渡辺彰則編「孫悟空戦闘力成長の軌跡」『ドラゴンボール大全集 7巻』集英社、1996年2月25日、ISBN 4-08-782757-7、83頁。
  20. アニメでは瀕死で宇宙を漂っていたところをコルド大王の宇宙船に回収され、惑星基地にて手術を受けてこの姿になる描写がある。
  21. ただしアニメでは「オレ」も使用している。
  22. スーパーファミコンソフト『ドラゴンボールZ 超武闘伝
  23. 23.0 23.1 プレイステーション2ソフト『ドラゴンボールZ』シリーズ
  24. PS2ソフト『超ドラゴンボールZ
  25. スーパーファミコンソフト『ドラゴンボールZ 超悟空伝 -覚醒編-
  26. ニンテンドーDSソフト『ジャンプアルティメットスターズ
  27. 27.0 27.1 27.2 27.3 スーパーファミコン専用ソフト『ドラゴンボールZ 超サイヤ伝説
  28. 28.0 28.1 28.2 28.3 プレイステーション2ソフト『ドラゴンボールZ Sparking!』シリーズ
  29. 29.0 29.1 29.2 PS3・Xbox360ソフト『ドラゴンボールZ バーストリミット
  30. 渡辺彰則編 「SPECIAL ATTACKS エスカレートする必殺技 その8 フリーザ編」『ドラゴンボール大全集 2巻』集英社、1995年8月9日、ISBN 4-08-782752-6、212頁。
  31. 『ドラゴンボール大全集』7巻 133ページ。
  32. 構えや掛け声はないので何の技かは不明だが、ゲームによっては怒りのかめはめ波という技名になっている。
  33. 33.0 33.1 渡辺彰則編「鳥山明的超会見」『ドラゴンボール大全集 2巻』264頁。
  34. 原作で語られなかった『ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜』も含め
  35. 35.0 35.1 35.2 「神龍通信 第6号 アニメドラゴンボールメインスタッフ第3回座談会」『ドラゴンボール大全集』別冊付録。
  36. ジャンプ・コミック出版編集部『テレビアニメ完全カイド「天下一声優陣 其之二 フリーザ役 中尾隆聖」「DRAGONBALL」~天下一伝説~』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2004年7月2日、ISBN 4-08-873705-9、170-171頁。
  37. 「神龍通信 第1号 歴代担当者座談会第一回」『ドラゴンボール大全集』別冊付録。
  38. 犬マユゲでいこう』より。また、犬マユゲ本編にてフリーザ風の姿の近藤が描かれている。
  39. ジャンプ・コミック出版編集部編「鳥山明WITHDRAGON BALL」『ドラゴンボール完全版公式ガイド Dragonball FOREVER STORY 人造人間編~魔人ブウ編 All BOUTS & CHARACTERS』149頁。
  40. 大胆MAP超気になるヒット歌手&懐かCM&人気アニメ声優の顔全部見せちゃうよSP2009年1月11日放送分での発言より
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