ナメック
概要[]
顔には触角と尖った耳があり、体毛はなく体色は黄緑色[1]。体力を消耗するが、頭部さえ無事であれば身体の一部分が損傷しても自由に再生できる特徴をもつ[2]。性質は概して温厚で穏やか。親切で礼儀正しく、無駄な争いを好まず平和的共存を願う者が多い。頭脳明晰で知力、記憶力、推理力、判断力など極めて良い。15代前界王神によると、真面目さでは宇宙屈指の種族だそうである。その外見からも地球人やサイヤ人などのヒューマノイドとは異なるタイプだが、地球に近い自然環境で生活できる事や民族衣装が地球のものと似ている点からも、体内組織の構造と文化面に対する感性は地球人と共通する部分も多いようである。
ナメック星人は龍族と戦闘タイプ(戦士型とも)の二つの種族に分けられている。龍族は物を作り出す特殊な力が備わっており、戦闘タイプは村の護衛のために高い戦闘能力が与えられており、お互い協力しながら生活している。
ナメック星人は生まれながらにして、どんな遠くにいても声を出すことなく会話が出来るテレパシー能力を備えている[3]。魔族の力を持っているピッコロやスラッグにいたっては、腕の組織を変化させ伸ばしたり、容積を変え体を巨大化させることができる[3][4]。
水を飲むだけで生きていくことができる。作者である鳥山明によると、これは「水を栄養に変える酵素を体内に持っているためだと思う」とのこと。神様は食料が必要であることをほのめかしており、ナメック星人にも歯が生えていて「食べる」ということも可能であったり、「食べる」という言葉自体も浸透している。また、アニメにおいてはピッコロが孫悟飯との修行中に寝ないと発言しているが、デンデが昼寝をしているシーンや、ピッコロ大魔王が目を開けたまま昼寝しているシーンもある。
ナメック星人は卵により繁殖する。地球の人間でいう口に相当する器官から白色の卵を排出し、その卵から新たなナメック星人が誕生する。単性生殖であるため、雌雄の別、恋愛という概念もない。また、外見は地球人で言う「男性」に近い。卵を産めるのは龍族のみで、ナメック星は世襲制度があるため、原則的には各村の長老のみが卵を産むことが許されている。本来一人で産める卵の数は10~20個ぐらいであるが、例外的に異常気象が起こった際に、種の絶滅の恐れもあったため100個以上の卵を産んでいる。ピッコロや神様、スラッグなどを除く生存しているナメック星人は、すべて最長老が産み出した子供である。またピッコロ大魔王はナメック星人でも特別らしく、魔族の仲間を増やすと称し口からナメック星人でない魔族の卵を3匹生み、成長したままの魔族を孵化させ産んでいるが、これはナメック星人の繁殖能力が悪の力で変化したためとされている[3]。
映画版では口笛の音が弱点とされている[5]。
すべてのナメック星人は、原作では4本指だが、アニメ版では放送コードのために5本指になっている。また、血液が紫色であるのもナメック星人の特徴(Z以前のアニメではたびたび赤色の場合がある)。
戦闘力はかなり高く悟空達と同じく自在に変化させられる。一般的な戦闘タイプの若者の数値は10000前後[6]であり、龍族の若者で3000前後もあり[7]、サイヤ人[8]に匹敵し、ナメック星最強の戦闘タイプのネイルに至っては42000と、当時のベジータ(約30000)やフリーザの側近、ザーボン(変身後)(29000)、ドドリア(22000)を凌駕しており、フリーザに「部下に欲しいぐらいですよ」と言われた。
また、2体以上のナメック星人が融合を行う場合がある。
死亡した際、大抵は通常の生物同様に遺体が残るが、遺体が爆発したり[9]、遺体を残さず消滅した例もある[10]。如何なる条件でこの差異が生じるかは不明。
言語については、独自の言語「ナメック語」の他、クリリンやフリーザ一味にも理解できる言語を話すことが出来る。ナメック語はアニメ無印版ではテープの逆再生と文字テロップで表現されている。また、原作でもナメック語表記は一定の法則に沿って書かれているので、「神」や「ピッコロ」や「自殺」と言った言葉を表す表記が確認できる。ちなみにピッコロはナメック語で「違う世界」という意味である。
一覧[]
註:魔族となったナメック星人であるピッコロ大魔王と、その生まれ変わりである大魔王の子に関しては、ピッコロ (マジュニア)を、劇場版オリジナルのナメック星人・スラッグについてはドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空#敵キャラクターの項を、ゲームオリジナルのツムリーとマイーマについてはドラゴンボールZ 超サイヤ伝説#ナメック星人をそれぞれ参照のこと。
本名不明[]
- 老人
- 声 - 龍田直樹(Z)、園部啓一(改)
- ムーリ村の老人。フリーザに従わないムーリに対し、ザーボンに見せしめに殺されてしまう。その後ドラゴンボールで復活。
- 若者
- 声 - 真地勇志、佐藤浩之、龍田直樹(以上、Z)、藤本たかひろ、石川和之、松原大典(以上、改)
- ムーリ村の若者3人組。3000程の戦闘力を持ち、フリーザ軍の下級兵を壊滅[11]させるが、出撃したドドリアによって全員殺される。その後ドラゴンボールで復活。
- 長老
- 声 - 岸野幸正(Z)、田中亮一(改)
- ナメック星の長老の1人。本名は不明。フリーザ一味に村を壊滅させられ、2個目のドラゴンボールである五星球を奪われた際、「揃えたところで貴様等には願いは叶えられん」と忠告した。その後殺されたようである。この時フリーザは負け惜しみと判断するものの、後に現実となる。
- 戦士タイプ(?)のナメック星人
- 声 - 真地勇志、里内信夫、田中和実
- アニメZで登場するナメックの戦士。ネイルが時間稼ぎのためにフリーザと闘う直前に乱入。仲間3人で戦いを挑むが気で吹き飛ばされた。戦闘力は全員10000ほど。改では登場せず。
脚注[]
- ↑ 老化すると緑色になる。
- ↑ 消耗は再生する範囲の大きさによって変わる。作中ではネイル、ピッコロ(マジュニア)が使用。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 ドラゴンボール大全集の記述より。
- ↑ ゲームではネイルも腕を伸ばす能力を使用。
- ↑ ガラスを爪でこする音のように、聴覚を刺激するため。
- ↑ アニメオリジナルで登場した戦闘タイプのナメック星人の戦闘数値をフリーザがスカウターで測定した台詞より
- ↑ ドドリアが測定。DB大全集では3000は戦闘タイプの数値。フリーザが最長老と初対面した時点では、ネイルが唯一の戦士型だった。
- ↑ ラディッツは1500、エリートのナッパは4000
- ↑ 悟空に倒されたピッコロ大魔王。
- ↑ ピッコロと共に死亡した際の神、ムーリに継承を果たした際の最長老。
- ↑ 原作ではアプール一人を除いてほぼ全滅。