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ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』(ドラゴンボールゼット げきとつ!!ひゃくおくパワーのせんしたち)は、1992年3月7日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第9弾である。監督は西尾大介

春休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『DRAGON QUEST ダイの大冒険 起ちあがれ!!アバンの使徒』『まじかる☆タルるートくん すき・すき タコ焼きっ!』。

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解説

邦画興行収入(27.2億円)1992年邦画配給収入(16.0億円)。シリーズ最高の興行収入と動員数(330万人)を記録している。

時期的にはセルゲーム開幕宣言から、セルゲーム開始直前の話であると解説されている[1]

本作は、ベジータの映画初出演作である。なお本作の公開時点では原作でもデンデは神になっていなかった。また、『ドラゴンボールZ』映画としては初めて「前作の完全な続篇」というスタンスを取っている。本作以降『ドラゴンボール』の劇場版はそれまでの悟空VSボスキャラクターという形態からチーム戦を主体とした描写が目立つようになる。

2006年4月14日発売の「ドラゴンボール劇場版DVD-BOX」に収録されており単品のDVDは2008年11月14日発売。

あらすじ

デンデが地球の神となり、その後も新ナメック星ではいつもとかわらず平和な日々が続いていた。しかし、ある時巨大な要塞が新ナメック星を覆った。

新ナメック星からの危機を知らされたデンデは孫悟空たちに救援を要請。悟空たちは大型の宇宙船で新ナメック星へと向かうが、そこに現れたのは、かつて悟空が倒したはずのフリーザの兄・クウラだった。

宇宙に一つのコンピューターチップがあった。それは長い歳月をかけてどんどん増殖していった。死んだと思われていたクウラは、脳だけで宇宙を漂っていたが、運良くそのコンピューターチップに辿り着き、巨大移動型要塞「ビッグゲテスター」を築き上げた。その後、新ナメック星を侵略するために覆い尽くしていたのである。

そして、悟空とクウラの因縁の対決が再び始まる。

敵キャラクター

メタルクウラ
前作で悟空によって倒されたはずのフリーザの兄クウラの脳が元の体を機械で再生して作り出した量産型ロボット。全身メタルボディで構成され、銀色の光沢を放っている。
戦闘力は以前よりも格段にアップ。超サイヤ人1人と同等かそれ以上で、上記の性質も拍車をかけて超サイヤ人化した悟空とベジータを圧倒する。悟空とベジータの二人掛かりで、ようやく1体を破壊するが、複数(数百体)存在しており、数百体のメタルクウラが悟空とベジータの前に姿を現したことで2人は唖然とし、為す術もなく捕らえられてしまった。
悟空と同様に瞬間移動を習得しており(悟空に対して「貴様も出来るのか?」と驚く描写がある)、瞬間移動中の悟空を感知していると思しき描写も存在する。永久式のエネルギー炉を持っており、パワーが減る事は無い。多少破壊されても自身の弱点をメインコンピューターに送り込み、瞬時に破損を修復・分析・強化し、より強い戦闘力を得る。またそれに伴いボディの耐久力が増す描写がある。
名前はボディが金属でできていることからつけられた[2]
メタルクウラ・コア
クウラの脳とビッグゲテスター内部のメインコンピューターが融合した惑星のコア。クウラの意思に支配されており、メタルクウラを作り上げた。クウラ自身の元の肉体は殆ど失われてしまっており、脳以外では右目付近しか残っていない。他のメタルクウラは全てこのメインコンピューターから遠隔操作されており、コアに損傷が起こると他のロボット兵やメタルクウラは活動を停止し、自爆する。
コア自体はクウラの頭部のみで、ビッグゲテスター中心部に固定されている。また、緊急時はメインコンピューターのコード類などで一時的に、巨大な身体を形成して戦闘が可能。量産型である通常のメタルクウラは、クウラの通常形態をベースにしていたのに対し、コア部分がコード類で身体を形成すると、比較的スリムである通常形態とは異なり尻尾を除いたマッシブルな形状となり、大きさも巨大なものとなる。この状態でも痛覚などの感覚があるようで、ベジータにより右腕を肩から切断された時には目が血走り、悲鳴を上げていた。
悟空とベジータを捕らえて2人の超サイヤ人としての生命エネルギーを奪い取ろうとするが、その予想を遥かに上回るエネルギーの過剰摂取により中心部は損傷を受けた。他のメタルクウラも制御を失い自爆してしまった為、前述のコード類などで巨大な身体を形成し、本体が自ら襲い掛かるが、悟空が残りの力を圧縮した気功弾により、クウラは遂に細胞を一つも残さずに消滅した。
ちなみにビッグゲテスターは捨てられた宇宙船などが漂流している「宇宙の墓場」と呼ばれる所にあった1つのコンピュータチップが自らの能力で周囲の物を取り込み、エネルギーを吸収することで増殖し肥大化したマシン惑星とクウラは語っており、他の星のエネルギーを吸い尽くす。ビッグゲテスターの名前の由来はゲテモノ星から[3]
なお、クウラ消滅のシーンで飛び散る部品などの中に上記のコンピュータチップが紛れており、これは無傷のまま物語の最後にベジータの手に渡るが、直後に握り潰されている。
誘導ロボット
ビッグゲテスター内に登場した誘導ロボット。悟飯たちをすり潰し生命エネルギーを取り出そうとした際、明るい声と丁寧な口調で「皆さんを磨り潰します」と残酷な事を言い放つ。また冒頭に登場した戦闘ロボット同様頑丈な装甲を有している。
デザインは、『Dr.スランプ』に登場した則巻ターボをよみがえらせた宇宙人の通訳ロボと同じものである。
ロボット兵
主に捕獲や戦闘が目的の、ビッグゲテスターのメインコンピューターの命令で動く人形戦闘ロボット兵士。ナメック星人やZ戦士たちを戦闘及び捕獲後、ビックゲテスターに連行した。数が多く、腕部には捕獲用のネットや強力なカノン砲を搭載したアームを装備している。腕の中はケーブルが格納されておりアームを遠くに移動させる機能も持つ。装甲は気を一点に集中した打撃でないと破壊する事が出来ないほど非常に頑丈である。

声の出演

スタッフ

  • 製作総指揮 - 今田智憲、茅野力造
  • 原作 - 鳥山明
  • 企画 - 森下孝三清水賢治、金田耕司、週刊少年ジャンプ
  • 製作担当 - 末永雄一
  • 脚本 - 小山高生
  • 音楽 - 菊池俊輔
  • 撮影監督 - 片山幸男
  • 編集 - 福光伸一
  • 録音 - 二宮健治
  • 美術監修・設定 - 池田祐二
  • 美術監督 - 谷口淳一
  • 作画監督 - 前田実
  • 監督 - 西尾大介
  • 作画監督補佐 - 佐藤正樹
  • 原画 - 中鶴勝祥、佐藤正樹、稲上晃長谷川眞也福田道生
  • 宣伝協力 - フジテレビ

主題歌

  • OPテーマ「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(作詞 - 森雪之丞、作曲 - 清岡千穂、編曲 - 山本健司、歌 - 影山ヒロノブ
  • EDテーマ「HERO(キミがヒーロー)」(作詞 - 佐藤大、作曲 - 清岡千穂、編曲 - 山本健司、歌 - 影山ヒロノブ、YUKA

脚注

  1. 渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №6『激突!!100億パワーの戦士たち』」『ドラゴンボール大全集 6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、88頁。
  2. 渡辺彰則編 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、68頁。
  3. 劇場版ドラゴンボール公式サイト ドラゴンボールヒストリー マル秘ノート(公開終了)より

関連項目

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