ツフル人(ツフルじん)は、アニメ『ドラゴンボールZ』ならびにその派生作品に登場する架空の人種。初出は『ドラゴンボールZ』第20話「よみがえるサイヤ人伝説!悟空のルーツ」にて界王が悟空に語ったサブエピソード[1]。原作漫画には登場しないが、その設定には原作者の鳥山明の手も加わっている。後にファミコンソフト『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』や『ドラゴンボールGT』にも登場し、サイヤ人とツフル人の因縁の対決をメインエピソードの一つとして描いている。
概要
惑星プラントに住んでいた異星人。身長は平均的なサイヤ人や地球人の約半分程度であり、少年期の悟空と少年体のベビーと同サイズ。高度な文明を持っていたが、あるとき惑星プラントに漂着したサイヤ人たちの移住を許可したことで、その運命は大きく変わる。サイヤ人は当初は原始的な種族であり少数民族だったが、恐るべき戦闘力に加え次第に知能をも身に着けるようになっていき、突如としてベジータ王率いるサイヤ人に襲撃されたツフル人は対抗するも、絶滅させられた。その後、惑星プラントは惑星ベジータと名前を変え、ツフル人によるスカウターや戦闘服などの技術はサイヤ人のものとなった。
絶滅前に残された科学力で、サイヤ人殲滅兵器である怨念増幅装置ハッチヒャックや、ツフル王の遺伝子を移植した寄生生物ベビーを開発して宇宙に放った。
当初TVアニメで放映されたエピソードでは、ツフル人は漂着したサイヤ人たちを暖かく迎え、救いの手を差し伸べた様子が描かれていた。だが、OVA『サイヤ人絶滅計画』においてベジータは「俺達の祖先を奴隷のようにこき使いやがった」と主張している。なお、元の惑星プラントである惑星ベジータはフリーザによって消滅させられるが、ハッチヒャックやベビーがサイヤ人に対する恨みを語る際に、フリーザに対する言及は全くない。
「ツフル」はフルーツ(果物)をもじったもの。野菜をもじった「サイヤ」とかけている。
主なツフル人
- Dr.ライチー
- 声 - 小川真司、岩崎ひろし(超サイヤ人絶滅計画)
- OVAで登場した『サイヤ人絶滅計画』の首謀者。文字通りサイヤ人を絶滅させるために、怨念増幅装置「ハッチヒャック」を発明した。だがサイヤ人を絶滅させるためにはサイヤ人に殺されたツフル人の恨みの念波を集める時間が必要であったため、ハッチヒャックともども惑星プラントから脱出をはかるも、脱出直前に大猿となったサイヤ人に殺されてしまう。ハッチヒャックを載せた宇宙船は、そのまま暗黒惑星内にある「宇宙の墓場」に到着。恨みの念波により、ゴーストライチーが誕生。その後、ゴーストライチーは地球へ襲来しサイヤ人絶滅を目論むも、最後はベジータによって跡形もなく倒された。
- 『ドラゴンボール レイジングブラスト2』にも登場する。
ツフル人による発明
- スカウター、バトルジャケット、宇宙船
- 鳥山メモによれば、サイヤ人に滅ぼされた惑星ベジータの先住民族であるツフル人が発明したものという設定。
詳細はドラゴンボールの道具#異星人の道具を参照
- 寄生生物
- 『ドラゴンボールGT』のベビーなど。ちなみに、ベビーが造ったドクター・ミューや、ドクター・ミューによって造られたM2軍団などといった、マシンミュータントと呼ばれる金属生命体も登場している。
- デストロンガス
- Dr.ライチーが発明した毒ガス。生命細胞を破壊する。Z戦士でさえ数日で死にいたるほど強力。
- ハッチヒャック
- 声 - 屋良有作、石川英郎(プレイディア、レイジングブラスト2、超サイヤ人絶滅計画)
- Dr.ライチーが発明した怨念増幅装置。この装置を使うと、サイヤ人への恨みの念波を集め増幅し、生命体まで進化させ、ゴースト戦士を作り出すことができる。『サイヤ人絶滅計画』ではフリーザ、クウラ、ターレス、スラッグといった、かつての強敵たちがゴースト戦士として復活している。さらに彼らは悟空たちに倒された記憶も持っている。尚、OVAではゴースト戦士は魔人ブウのように一欠けら残さず吹き飛ばさないとパワーアップして復活する。
- また、怨念のパワーを多く吸収すると人型の戦闘形態に変身可能になり、サイヤ人を滅ぼす意思を持ち襲ってくる。その強さはベジータのファイナルフラッシュが効かず、悟空、悟飯、ベジータ、トランクス、ピッコロの5人が束になってかかっても敵わぬほどであり、界王が「なんというパワーだ。こんな気を見たことは無い。北の銀河は終わりかもしれん」、悟空が「確かにパワーはブロリーより上かもしれねえ」と語っている。リベンジャーカノンが必殺技。しかしリベンジャーカノン発射時15秒目に出来る一瞬の隙を見破られ敗北する。
- また、プレイディア版では、分身、巨大化、更なる戦闘形態に変身してパワーアップ、の3種類の変化を見せている。
- 『ドラゴンボール レイジングブラスト2』にも登場する。
- 名前の由来は八百屋の八百(ハチヒャク)。
名前の由来一覧
ツフル人の名前は、ハッチヒャックとベビーを除けば全て果物の名前から採られている。ツフルはフルーツのアナグラムである。また、ツフル人ではないが、フリーザ一味であるザーボンやドドリア、キュイ、アプールなども果物を由来としている。
- ツフル王…フルーツから。
- Dr.ライチー…ライチをもじったもの。
- キンカーン…キンカンをもじったもの。
- アービー…枇杷をもじったもの。
- グーレ…グレープをもじったもの。
- ポンカーン…ポンカンをもじったもの。
- ローザック…ザクロのアナグラムをもじったもの。
- スカッド…マスカットをもじったもの。
- ボンターン…ボンタンをもじったもの。
- ジーク…イチジクをもじったもの。
- ブード…ブドウのアナグラム。
脚注
- ↑ このエピソードでは界王は惑星ベジータの神がサイヤ人の悪行を止めるために自ら惑星を破壊したと語っているが、後に原作で「フリーザがサイヤ人を惑星ごと滅ぼした」と明かされアニメ版でもその設定を踏襲。
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