カメハウスは、鳥山明原作の漫画作品「ドラゴンボール」に登場する架空の施設。作中の登場人物、亀仙人の住む家である。
概要[]
当初は亀仙人とウミガメとの二人暮しであったが、孫悟空とクリリンが亀仙人の下で修行を行う時から第23回天下一武道会の開催前後までは、ランチも一緒に住んでいた。ランチが旅に出てしまった後には改装され、部屋が少し広くなっている。後に、クリリンや人造人間18号とその子供マーロンも一緒に住むようになった。
このカメハウスは、ブルマの父が経営する会社、カプセルコーポレーション製のホイポイカプセルに収め、持ち運ぶことができる。2階建てで外壁はピンク色に塗られ、赤い文字(屋根と同色のペンキ)で「KAME HOUSE」と書かれている。屋根にはTVアンテナがついており、玄関には網戸も付いている。
所在地[]
南エリアにおいて、大陸の南にある群島の中に存在している、海上の小さな孤島の上に建っている。所在地は『NBI 8250012B』[1] 。レッドリボン軍のレーダーで『ESA7024地点』[2]、人造人間16号のデータで『南のF地点』を指し示す位置に存在する[3]。村や町、都などからは遠く離れており、近くの大きな島へ買物などへ行く際には、全てボート等を使わなくてはならない。そのためボートなどの交通手段がなくなると泳いで行く羽目になり、クリリンが大きな島まで泳いだことがある。また地下にウミガメが個室を持っており、外の砂浜に出入り口があるが満潮時には使えない[4]。カメハウスが満潮干潮で沈まない理由について鳥山明は、島自体が浮いているからじゃないかと述べたうえで、でもそれだと、どうして潮流に流されないのかとなるな…と答えている[5]。
家自体はホイポイカプセルに収納できるため、弟子として入門したばかりの悟空とクリリンを修行させる際には一旦家をカプセルに収納し、民家のある別の島に移動してそこで亀仙流の修行を行っていた時期もあった。孫悟飯 (孫悟空の育ての親)や牛魔王も、同様の方法で修行を行っていたことが悟空とクリリンが牛乳配達をする姿を見ていた際の亀仙人やその島の住職によって語られている。
また、封印をとかれたピッコロ大魔王が活動を開始した際には避難のために他の島に移動し、その島の崖の上に家を移動させていた。
離島という立地条件からか、ストーリー中では大事が起きた際に主要人物が集まる避難所的な場所として用いられると同時に、談話室的な役割も果たす。後半になると神の神殿も同様の役割を負うようになった。
中の様子[]
床はフローリングになっており、テレビ、冷蔵庫、ソファーなどがひととおり揃っている。電話だけは無かった[6]ため、ブルマが後に作成しており、フリーザ編ではナメック星と星間通話できる位まで改良されていた。オーディオ設備なども揃っており、亀仙人は録画機器で「オマタヒロゲエアロビクス」を欠かさず録っている[4]。冷蔵庫には約一カ月分の食料が入っており、風呂、トイレ、洗面所は一緒になっている[4]。2階は亀仙人の寝室となっており、ベッドと甲羅のスペアなどが入っている洋服ダンスがあるが、ランチが住んでいたときは、いつの間にかランチに占領されてしまい、ランチ用のタンスが変身前と変身後の2つ置かれ女の子らしい洋服と戦闘用の武器が別々になっており、窓には機関銃が設置されていた[4]。屋根裏には秘密の隠し部屋があり、200年以上にわたって集めた亀仙人のコレクションであるエロ本が隠されているが、2階にランチが住み着いたときにはヤシの木を登らなければ取りにいけなくなり、たまにチカンと間違えられた[4]。地下には地下闘技場があり、亀仙人はここでこっそり鍛錬して己の技に磨きをかけていた[4]。外見とは裏腹に結構広い。
アニメ『ドラゴンボール』では、亀仙人の若い頃(約300年前)の写真を収めていたアルバムがあり、それをブルマが発見している(第82話)。終盤のウェディング編では、再び出火したフライパン山の火を消すべく、芭蕉扇の作り方を記した書物[7]を悟空とチチが探しに来ている。仙人らしく古代の書物や文献なども揃えていると思いきや、書物の内容は酔った勢いで書いたデタラメなものであった。また、エロ写真が挟まれているものもある。
トリビア[]
- 亀仙人を悟空に会わせたのはお馴染みのウミガメである。
- カメハウスの場所を悟空に教えたのはイルカである。
脚注[]
- ↑ 鳥山明「ピッコロ大魔王の恐怖!」『DRAGON BALL 第12巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1988年4月8日、ISBN 4-08-851609-5、63頁。
- ↑ 鳥山明「KAMEHOUSE発見さる!!」『DRAGON BALL 第6巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1987年3月15日、ISBN 4-08-851836-5、165頁。
- ↑ 鳥山明「サイヤ人たちの修行」『DRAGON BALL 第31巻』集英社〈ジャンプコミックス〉、1992年8月3日、ISBN 4-08-851686-9、73頁。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 週刊少年ジャンプ特別編集「みんなみてみて!DRAGONBALL キャラクター大集合 うへへっ ここがワシの家じゃよ~ん!!」『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』集英社、1990年10月10日、雑誌29939-10/10、64-65頁。
- ↑ 週刊少年ジャンプ特別編集「鳥山先生に完全密着取材Q&A!!なるほど!?ザ・ドラゴンボール」 『DRAGONBALL冒険SPECIAL』138頁
- ↑ ただし、悟空たちの修行での牛乳配達の予約は電話で行っている。
- ↑ 「亀仙流」という文字が表紙に入っている。
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