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カプセルコーポレーション (Capsule Corporation) は、漫画『ドラゴンボール』、またはその派生作品に登場する架空の企業。本項では、同社の主力商品であるホイポイカプセル (Hoipoi Capsule) も併せて記述する。

概要[]

ブルマの父・ブリーフ博士を社長とする、西の都に本社を持つ世界有数の大企業。その社名が示すように、あらゆるものを小さなカプセルに収納出来るホイポイカプセル(後述)が主な商品。またホイポイカプセル以外にも反重力装置やジェットの力で浮遊するエアカーなど乗り物の浮遊技術に対する特許を持っており、それらが莫大な利益をもたらしている[1]。ブリーフ博士はホイポイカプセルという革命的商品の発明を機に、カプセルコーポレーションを設立した[2]

カプセル自体がブリーフ博士の発明によるもので、カプセル表面ならびに収納済みカプセルの中から出てきた自社製品には、会社のロゴマークである、丸の中にアルファベットのC[3]を二重に重ねたようなマークが記されており、ライセンス表示とみられる。自社製品の中でも人気が高いのが、浮遊する車であるエアカーやエアバイク、飛行機、潜水艇などの乗り物であり、開発、製造、販売まで手がけている。基本設計はブリーフ博士自らが行っており、全世界の半分近いシェアを占めている。また、電化製品や衣料ブランドの分野でも多くのファンを有している[2]

ホイポイカプセルは中に入っているものによって価格が違い、スタンダードな4人乗りエアカーなら、エアカー128万ゼニー+カプセル代金20万ゼニーの、合計148万ゼニーで売っている。また、50万ゼニーという値段で販売されている種類の家もある[4]。たいていのものは、カプセルコーポレーションの代理店などに持ち込んで20万ゼニー支払えば、カプセルシステムを組み込んで小さくしてもらうことができる。ただし、家などといったシステムを組み込むのに手間のかかるものは、値段が通常より割高になる[5]

アニメ『ドラゴンボールGT』では、会長職をブルマが引き継ぎ、ブルマの息子・トランクスが社長を引き継いでいる。ただしトランクスは社長という立場をいささか窮屈に感じているようで、業務を秘書や部下に任せてどこかへいってしまうことも多い。ベジータ曰く「ブルマ一人でもどうにかなる」らしく、トランクスが究極のドラゴンボール探しに行っている間は実質ブルマが経営していた。

カプセルコーポレーション本社[]

『ドラゴンボールGT』に登場。所在地は西の都。円筒状になった上がドーム状になっており、さらに上が塔状の形をしたデザインのビルになっている。玄関前の庭はリムジン型のエアカーが空から降り立てるようになっており、ビルの最上階は社長室になっている。大勢の社員が働いており、社長が帰る際には社員が玄関に整列して出迎える。若い女子社員も多く、重役の中には頭にターバンを巻いた者もいる。

ホイポイカプセル[]

物を粒子状に変換し、数センチ程度のカプセル内に収容できる道具で、ブリーフ博士によって開発された。カプセルコーポレーションの主力商品であり、時が経つにつれてカプセルと呼ばれるようになった。世界の常識を変えた世紀の発明品と呼ばれ、全世界に多大な影響を与える事になった。その利便性から砂漠地帯や寒冷地など世界各地で使われており、作中でも、敵であったピラフ一味や、レッドリボン軍などでも使用されている。

カプセルにはボタンが一つ付いており、このボタンを押してカプセルを投げると、数秒後にカプセルに格納されていたものが実体化する。当然ながら実体化の際には収納されたものに応じた十分なスペースが必要で、使用する際には注意を要するため、作中でもブルマが使う際に何度か危ないから下がるように言い聞かせている。実体化物に備えられたスイッチを押すと、実体化したものをカプセルに戻して持ち運ぶことができる。持ち運ぶ際、カプセルはケースに10数個分位まとめられ、番号が付けられていることもある。

作中の序盤でブルマが使用した際、孫悟空はブルマのことを「妖術使い」と表現した。

収納されている物[]

カプセルに格納されているものは、飛行機 (ヘリコプター戦闘機等) ・自動車 (戦車、乗用車等) ・オートバイボート潜水艦タイムマシンなどの乗り物や、カプセルハウスと呼ばれる半球状の家(寝室・浴室・台所・各種電化製品付き)、ロボット、刀や銃などの武器、冷蔵庫コールドスリープカプセルなどの電化製品、本など様々である。

バイクや家などといった、あらかじめ収納された商品が主だが、空のカプセルも販売しており、などを入れることも可能。カプセル自体の種類にもいくつかあるらしく、「Mサイズ」のものには2階建の巨大なハウスワゴンが入っていた。ブリーフ博士はこれの中に大量のHな本を入れて隠し持っていたが、ブルマにばれて全て破かれている。

着想[]

元々作者の鳥山が冒険物を描くに当たって、色々と荷物等を描くのは面倒だ、かといって何も無いところからいきなり道具が出てくるのは不自然過ぎるといった事から考え出された。鳥山自身も気に入っており、『ドラゴンボール』に登場する道具で一番欲しいのはホイポイカプセルだと語っている[6]

『ドラゴンボール』開始前に鳥山が描いた読切作品『トンプー大冒険』[7]では、ホイポイカプセルの先駆けとなる「いろいろカプセル」が登場する。これはカプセルをレトルト食品の様にお湯に入れることで実体化する[8]

脚注[]

  1. 作中でも、トランクスを指して孫悟天の「世界一のお金持ち」という台詞がある。
  2. 2.0 2.1 「世界にはばたくカプセルコーポレーション」 ドラゴンボール大全集7巻 202-203頁
  3. 視力検査のマークに近い外観。
  4. ウサギ団の町でブルマが発言。
  5. ジャンプ・コミック出版編集部編「マンガ「DRAGON BALL」の真実 トリヤマはこう考えていたよスペシャル part2」『DRAGON BALL 超エキサイティングガイド キャラクター編』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2009年4月8日、ISBN 978-4-08-874804-7、93頁。
  6. 渡辺彰則編 「鳥山明が選ぶ究極のベスト」『DRAGON BALL大全集 4巻』集英社、1995年10月9日、ISBN 4-08-782754-2、146頁。
  7. 鳥山明○作劇場』2巻に収録。
  8. カプセルに戻す方法は不明。
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